30日はかみさんと立川にある国営昭和記念公園に出かけた。JR南武線の溝の口から快速で30分ちょっとの立川駅に降り立ってみると、駅前には大きなビルが群立しており、高島屋、伊勢丹はじめ名だたる商業施設や銀行などが立ち並び、南北にモノレールが走っていて、圧倒された。立川駅に降り立ったのは初めてで、その立派な駅前の模様には圧倒された。帰ってから立川の人口を調べたら18万5124人で、とても20万足らずの市の駅頭とは思えなかった。モノレールの下には幅20メートルはある遊歩道があり、その両側には中層のビルが並び、レストランなど商業店舗が軒をそろえており、その佇まいに驚かされた。とても中小都市の中心地とは思えず、まるで大都会の趣きで、近くに住んでいながらこれまで訪れていなかったことを大いに反省した。
かみさんは20年以上前に来たことがあるようだったが、まるで雰囲気が変わったと驚いていた。遊歩道をしばらく行ってから左に折れ、目的の国営昭和記念公園に向かって歩いていくと、大きな原っぱに出て、さてどちらに向かっていいか、わからなくなってきたので、丁度こちらへ歩いてきた女性に尋ねて記念公園のあらましがわかった。そこで、公園の入口に辿り着き、シニア1人220円の料金は支払い、園内に入った。入口で手にした案内図を片手に歩を進めると、各所に池や庭園があり、ところどころに季節の花が咲いていて、来場者の目を楽しませてくれるようになっている。ただ、冬場はマンリョウ、サザンカ、スイセンくらいで、あとは常設の日本庭園、盆栽苑くらいを見て回るようになっていた。
もちろん、春には桜、夏には紫陽花、ひまわり、秋にはコスモス、紅葉が楽しめるようになっており、そうした時には大勢の人が来場する、という。広さはざっと2万平方メートルはあるような広大な規模なので、今回は入口入ってすぐの水鳥の池の周りを周回するだけで、次回に改めて来る、ということで、公園を後にした。公園のなかには自転車のサイクルセンターや、プール、こどもの森、うんどう広場といった施設もあり、家族全員が楽しめる施設ともなっていて、ぜひ来てもたい、と思った。
そして、行きに歩いた遊歩道で見つけていた「いしわら」という蕎麦屋に入って、ランチを摂った。食べながらポスターを眺めていて、東京に3店あると書いてあったので、女店員に聞いてみたら、「世田谷に本店がある」という。昨年5月に孫の運動会を見に行った帰りに世田谷公園まで足を伸ばし、帰りに用賀駅まで歩いていく途中に感じのいい蕎麦屋さんがあったので、入って蕎麦を食べ、美味しかったのを覚えていた。で、その店かと聞いたら、「そうだ」という。今度昭和記念公園に来たらまた来てみよう、と思った。
立川に初めて来て、まるで50万人都市のような感じがして、これほどの都市づくりをしているのは市長はじめ行政当局が都市計画をきちんと立てて実行しているからに違いない、と思った。多摩モノレールが立川を中心に北は玉川上水まで、南は多摩センターまでつないで西武新宿線と京王相模原線・小田急多摩線と交通ルートを結び、多摩丘陵各地のお客を立川に呼び込んで、一大消費センターを構築しているのは並みの感覚ではない、と思った次第。これからも立川の発展を見守っていくためには度々立川に足を運ん行く末を見守っていきたい気持ちとなった。