鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

いま話題の東京・渋谷のストリームで1人300円のテーブルチャージを課され、驚いた

2018-09-23 | Weblog

 22日は東京・渋谷でかみさんとNHK交響楽団の定期演奏会でシベリウスの合唱付き「フィンランヂア」を聞いていい気分になった帰りに、最近渋谷にオープンしたストリームに足を向けた。オープンして10日あまりの週末とあって、若い人を中心に大いににぎわっていた。東急のタウン誌「SALUS」で取り上げられたり、NHKで紹介されたりして関心を呼んでいることもあるのだろうが、コンクリート叩きのビル内にガード下を思わせるような居酒屋風のレストランや飲み屋が立ち並ぶ様は都会の異空間を感じさせ、来る人を引き付ける要素があるようだ。

 イタリアンから寿司屋、アジアン料理店などが軒を構え、どこに入るのか迷うほどで、あれこれ探し回ったあげく、3階にあるイタリアン料理店に入り、売り物の最低2人分を注文するコース料理にしようか、と思ったが、やはりピザとスパゲッティを摂り、ビールを飲むことにした。ところが、店員がビールジョッキを2つ持ってきて、「2人分注いでしまったので、サービスで、どうですか」といってきたが、2人分も呑めないので断った。。気前のいいサービスぶりを示してくれたのはいいが、なにか違和感を感じさせた。

 頼んだピザのマルゲリータもスパゲッティもなかなかいい味で、ほどほどのビールでいい気分になった。で、帰ろうとして、テーブルの上を見渡しても伝票が置いてない、店員に「お勘定は」と尋ねると、「はい」と言って引っ込み、伝票を持ってきたので、「クレジットでいいですか」と言ってクレジットカードとともに手渡した。しばらくして別の店員が勘定書きを持ってきて、「サインをお願いします」というので、サインをしながら内容をみると、「チャージ」として600円請求されている。「うん」と思って、これはテーブルチャージですか」と問うと、そうだというように頷いた。

 ビールを持ってきた際に海老せんべいが数個乗っかった皿がついてきたので、サービスかなrと思いながら、食べてしまったが、あとから考えると一杯呑み屋でお酒と一緒に出てくる突き出しのようなものかもしれなかった。ただ、こちらで頼んだものでもないので、サービスと受け取るしかないようなものとしか理解できなかった。となると、チャージはやはりテーブルチャージと理解するのが自然だろう。一般に注文した料理がすべて出された段階で伝票をテーブルの上に置いていくのが普通だが、言われなければ伝票を出さないというのはなにかしら後ろめたいことがるからだ、と勘繰られて仕方ないことなのだろう。

 テーブルチャージが1人300円つく、ということは考えようによっては高い。ちょっとした食事の20%にもつくことになる。飲み食いで1人5000円を超える金額になれば消費税程度の出費に過ぎないかもしれないが、収入に限りのある年金世代にとっては手痛い出費と言わざるを得ないだろう。それに高級感のある銀座の屋内にある店舗ならともかく、屋台の延長程度の吹き曝しに近い店造りで、テーブルチャージを1人300円徴収するのは”暴利”に近いのではにないだろうか。

 渋谷ストリームにある店舗の「いずれもこうしたチャージを課しているかどうか定かではないが、仮にデベロッパーの東急サイドの意向でこうしたことを一律にでもやっているとしたら、とんでもないことだろう。鈍想愚感子の入ったお店だけのことだとしたら、こんな独走を許すのもいただけないことである。いまはオープン早々なので客足は伸びているかもしれないが、いずれは満ちていた水がひくようにさびれていくことだろう。少なくとも鈍想愚感子は今後、渋谷ストリームに行こうとは思わない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民の声とかけ離れた結果がでてくるのか、自民党総裁選ーー危ぶまれる日本の民主主義の行方

2018-09-04 | Weblog

  自民党総裁選がこの20日に行われ、国民の思っているところとまるでかけ離れた結果が出そう、で日本の民主主義はどうなってしまうのか、と危惧される。安倍1強に乗っ取られた感のあるマスコミ各社は安倍首相率いる一派は自民党所属の国会議員の約7割を固め、圧勝の勢いにある、と報じているが、安倍首相の総裁選の出馬会見をNHKテレビの生中継、最果ての地方である鹿児島の桜島を背景とした場面で報じていることに象徴されるようにマスコミ各社が安倍首相の報道機関と化している。これで安倍陣営では「総裁選の報道は公平に!」と各社に要請している、というからとんだお笑い種である。

 総裁選に出馬するのは安倍首相と石破茂元幹事長の両氏の一騎打ちとなりそうである。事前に出馬が噂された乗田聖子総務相も岸田前外相も出馬を見送った。安倍首相からの禅譲を期待する岸田氏は安倍首相から説得されて出馬をとりやめ、野田氏は推薦人の20人の議員が集まらなかったことを理由に見送った。あまつさえ、両氏とも安倍再選を支持する意向のようである。岸田氏はともかく、野田氏は唯一の女性候補と目され、女性票の支持を取り付ける絶好の位置にあり、こで石破氏支持を打ち出せば、女性議員、地方の女性の自民党員の指示を取り付けられることから、石破氏支持に回れば、少しは安倍派の牙城を揺るがすことになる、と期待されたのに腰砕けである。岸田、野田両氏とも総裁選後の処遇を考えて安倍支持を打ち出すこととなったようで、全く両氏とも情けない結論を下したものである。

 安倍首相は総裁選出馬にあたって「国民の負託に応え、次の3年の総裁をめざす」と語った。しかし、自民党員はともかく、最近の世論調査では国民は必ずしも安倍首相の再選を望んでいない。森友・加計学園問題の嘘八百の国会答弁や財務省の決済文書の偽造問題の処理をめぐる発言を聞いていても、国を預かる首相としてふさわしくないものばかりであった。野党の追及不足でなんとかしのいだに過ぎないのに当の本人は涼しい顔で政権の座に居座って、少しも反省の風を見せていない。こんな首相に不適格な人物をいつまでも首相の座に置いておくわけにはいかない、と国民は思っている。それが世論調査の支持率にははっきりと出ているのだ。

 しかも安倍首相はこうした冷静な世論の声を避けるように、総裁選のライバルである石破氏との討論を努めて避けようとする様子がうかがえる。いまのところ、安倍、石破両候補の討論は日本記者倶楽部主催のもの、自民党青年会の2つしか予定されていない、という。安倍首相はその後、ウラジオストックで開けれるロシアの経済コンベンションに行ってしまう、という。今後の日本をどう舵取りするのか、ということを石破氏との討論を通じて国民の前にはっきりと提示すべきではないか。いまの経済政策であるアベノミクスは大方の経済学者が言うように破綻している。なのに効果的な代案らしきものが提示されていない。安倍首相が成功している、と自認する外交も米トランプ大統領の”ポチ”的存在として、米国のいいなりに兵器を購入し、政治生命をかけて取り組んでいる北朝鮮の拉致問題も一向に解決の糸口が見えてこない。安倍首相の口から出てくるのは2020年のオリンピック、パラリンピックやGDP600兆円の達成といった言い古されたことばまりである。こんな薄っぺらな人物に日本の将来を託すわけにはいかない。

 こんな安倍首相の薄っぺらな言動を見ていると、政治家というのは善良たる市民にとって所詮、言ってみれば”やくざ”みたいな存在なのではないか、という気がしてくる。美味しそうな利権があれば夫婦して食らいついて、しゃぶり、国民の前では適当に恰好をつけて、周りには親しい人を配置して、みんなで踊っている。真偽のほどはわからないが、安倍首相はかつて山口県下でライバル候補を追い落とすために地元の反社会的勢力であるいわゆる”やくざ”を使ったという話もある、という。そう見てくると、今回の総裁選の裏も透けてくる。

追記 20日行われた総裁選は予想通りというか、安倍首相553票」、石破茂元幹事長254票という結果にに終わった。安倍首相の圧勝にはならず、石破氏が前線した、というのが大方の見方のようだが、最終盤の秋葉原での安倍首相の演説会場に「安倍辞めろ」とのプラカードを持った一団とそれを見えなくするように安倍一派が取り囲んでいて、その側に森友学園の籠池泰典元理事長がいて「こんな嘘八百の人が総理大臣になるのはおかしい」と宣っていた、ということがいま置かれた状況を表していた。もう一人立場が注目されていた小泉進次郎筆頭副幹事長は総裁選が終わってから石破氏に投票したことを明らかにした。大勢にはなんら影響しなくて隠れ安倍支持だったことでしかないだろう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする