鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

すっかりメッキのはげ落ちた小泉進次郎環境相、あまつさえ資産ゼロとは信じがたい。そんな申告をあっさりと通す内閣府もお粗末である

2019-10-26 | Weblog

 25日、9月の第4次改造内閣の発足で新たに就任した閣僚と退任した閣僚の資産が公開され、小泉進次郎環境相の資産が国債1億5千万円など有価証券が約3億円あり、新任閣僚のなかで最も多いと発表された。他の閣僚は土地、建物、預貯金ゴルフ会員権、貸付・借入金などの詳細を明らかにしているのに小泉大臣はわずかに有価証券のみである。同日のテレビ各社の報道によると、これら有価証券のすべてが結婚して妻となった滝川クリステルの保有するもので、本人は「私と結婚したためにこうした資産が明らかになって申し訳ない」といったコメントを述べていて、国民が抱く疑問には一切答えていない。そうした疑問を明らかにせずに相変わらず小泉環境相をまるでタレントのように扱っているマスコミ各社も問題である。

 25日に発表された資料によると、小泉環境相の資産は国債のほか公社債1399万円、証券証券信託及び貸付信託など802万円、その他1億1800万円で計2億9001万円となっている。肝心の小泉環境相の資産については一切明らかにされていないのも問題だが、すべてが妻の滝川クリスタルのものというのを信じれば、小泉環境相の資産はゼロということになる。国会議員になって10年にもなるのに保有する資産がゼロなどとは信じられない。毎日、毎月の家計費や議員活動費など必要な経費をきっちり議員歳費を使い切って、残高ゼロで過ごしてきたことになる。そんな達人のやり繰りが一体どうして可能なのだろうか。いくら親の小泉純一郎元首相と同居しているからといって土地、建物の不動産はともかく、流動資産である預貯金も有価証券もなく、やり繰りしてきたとは信じられない。発表元の内閣府がそんな申告を真に受けてそのまま発表していることにも疑問を感じる。

 今週発売の週刊新潮が小泉環境相は東京のホテルニューオータニと横須賀のセントラルホテルで以前からモーニングセミナーを1人2万円の会費で開催しており、年7回でざっと5000万円以上の収入をあげている、と報じている。いずれも父の小泉純一郎元首相の行ってきた「福泉会」を引き継いだもので、受講者も父親の代からの”お付き合い”だという。先の台風15号が襲来した直後に行われたモーニングセミナーでは自身の結婚や育休の話がなされ、中身がない内容であった、とも記されていた。こうした収入があったにも拘わらず、入った分だけきっちりと使ってしまい、内閣府の調査時点では差し引きゼロとなっていた、とでも回答するのだろうか。そんな神がかり的なお金の使いまわしができるものなのか、どこかの専門家にでも聞いてみたいものである。

 小泉環境相は就任早々に米ニューヨークの国連総会に赴き、セクシーな環境政策をなどといった意味不明な言質を残したかと思うと帰国した国会の予算委員会では森友学園騒動の時に歯切れいいコメントを発していた心のうちを問われ、「いまは内閣の一員として精一杯務めてまいります」とおよそ期待外れの答弁を繰り返し、メッキが剥げた感が深い。今回の資産公開でも並み、もしくは並み以下のの自民党議員である姿を国民の前にさらけ出した。これで、将来の総理大臣との声はすっかり消えてしまったのは大方の見るところだろう。

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”幸運のミニボールペン”のおかげでか、失くしたと思ったカギが出てきた。善意のバスの運転手さん、どうもありがとう

2019-10-19 | Weblog

 18日夕方のことである。朝から孫の小学校のイベント、「キッズフェスタ」に顔を出し、昼頃に武蔵小杉の川崎市民アカデミーの講座を受講し、帰りに中原図書館を覗き、バスで溝の口に帰り、終点で降りて、しばらく家路に着いて歩き出したところで、マンションのカギがないのに気がついた。さて、どこで失くしたのか、と頭をめぐらし、そういえばバスの座席が沈んでいて、後ろのポケットの財布がお尻の下にきていたのといつもズボンの右のにポケットにカギを入れているのだが、履いていたズボンのポケットの底がこんなに浅かったのか、と改めて思い知り、これではカギがポケットから落ちてしまうのではないか、と思い至った。それで、降りたばかりのバスを追ったが、すでに折り返しで武蔵小杉へ出発してしまった後だった。

 そこで、運行の東急バスの事務所を探したが、見当たらず、どうしようかと思っているところへ、違う路線のバスが着て乗客を降ろしていたので、運転手さんに忘れ物をどこへ問い合わせたらいいのか、を聞いたところ、営業所の電話番号を教えてくれた。家に戻って問い合わせたところ、「運転手が営業所に戻って忘れ物を持ってくるまで待たないとわからない」ということだった。言われてもればその通りで、その間に他の乗客に見つけられ、善意で届けてくれれば営業所に届くこともありえなくもない。いずれにしろ、その日は様子をみるしかなさそうだった。

 念のため、朝の二子玉川小学校と川崎市民アカデミーに「カギの落とし物はないか」を問い合わせたが、「いまのところ届いていない」ということだった。あと、二子玉川駅から自由が丘駅を経由して武蔵小杉駅まで東急線に乗車していたので、自由が丘駅にカギの忘れ物は届いていないか、問い合わせたが「いまのところない」とのことだった。自由が丘駅では「東急線は東京メトロと西武線に乗り入れしているのでそちらに問い合わせたら?」とのことだったが、とてもそこまで手が回らなかった。

 問題のカギは街の合鍵屋で複製のカギが作成できない美和ロックの特注カギで、マンションの管理人さんい聞いたら、発注してから届くまで3週間かかる、ということであった。予備のカギはないので、さしあたりはかみさんが持っているカギを二人で共有するしかない。費用も特注なので一本2000円強かかる、という。これも自ら蒔いた種で我慢せざるを得ないか、と半ば観念した。

 で、19日になって、東急バスの営業所に問い合わせたところ、カギの特徴を聞かれたので、「カギとミニボールペンがセットになっている。ボールペンの色はブルーです」と前日と同じように伝えた。係の人は「調べてみます」と言ってしばらく席を離れ、戻ってきて、なんと「それらしきものがあるようです」というではないか。早速急いで東急バスの高津営業所に赴いたところ、果たして失くしたカギが見つかった。聞けば、運転手さんが見つけてくれたとのことだった。座席の隙間か、わかりにくいところにでも落ちていたのかもしれない。ともあれ、よかった!よかった!ここは親切な運転手さんに感謝!感謝!である。

 カギにミニボールペンがついていたのが発見のポイントとなったのかもしれない。単にカギだけで持っているとどこかへ紛れ込んでいってしまいかねないこともあって、以前からキーホルダーにミニボールペンをセットしている。わざわざ筆記用具を持ち歩くのもポケットに入らなかったりしてついつい忘れ勝ちとなる。その点、カギとセットにしておけばいつで持ち歩くことになり、いつでもどこででも文字をかける。なんかの折りにふと頭に浮かんだことを書くのにミニボールペンがあれば忘れずに書き留めることができる。今回こうした日頃の習慣が役に立って、思わぬカギの発見につながった、ともいえる。”幸運のミニボールペン”とでもいえるのかもしれない。

 

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台風19号で日本の行く末に不安を感じざるを得ない。国民はいまこそ安倍首相に「「ノー」と突き付けるときである。

2019-10-17 | Weblog

 台風19号による被害は17日現在、死者は12都県で78人、行方不明14人に達し、いまなお4200人が避難生活を強いられており、この他にも道路破壊で山間の集落に閉じ込められている人や停電、断水に困っている人も多数おり、こうした被害は長期化するのは必至の情勢となっている。しかも今後、降る雨により、さらに土砂災害が拡大する可能性すら出ている。昨日、一昨日に国会の参院で予算委員会が開かれたが、14日には「国が先頭に立って救助に一丸とならなければいけないのに、こんな質疑を行っているのはいかがなものか」(福山哲郎参院議員)と安倍首相に詰め寄る一幕もあった。

 そんな声を聞いてか。安倍首相はきょう17日に宮城、福島を訪門することとなったようだが、国の先頭に立って被災者救援を行っているという姿勢をアピールしたいとの意図がみえみえである。予算委員会を開いたり、被災地訪問したり、自らの政治姿勢をマスコミを通じてアピールしたいだけである。米トランプ大統領が来年の大統領選を頭に置いて北朝鮮の金正恩と会談を行っているのと全く同じで、単に会うことだけでよしとして、結果を顧みない姿勢は共通している。一刻も早く普通の生活戻りたいと願っている被災者にとって、ポーズだけで被災地を訪れる安倍首相など迷惑以外の何物でもないだろう。安倍首相は口では「被災者に寄り添って」というが、被災者からすればポーズだけの安倍首相には寄り添ってもらいたくない、と思っていることだろう。

 台風19号の到来で、日本は全くどうなってしまったんだろう、とつくづく考えさせられた。こんな折り、ユニクロの柳井正会長が雑誌のインタビューで「いままで30年間、世界は急速に成長してきたが、日本はほとんど成長できず、先進国から中進国となってしまい、もしかしたら開発途上国に転落してしまうかもしれない。本屋で”日本は最高”という本を見かけるが、いつも気分が悪くなる」と語っているのを見つけた。まさに柳井会長の言う通りである。合わせて柳井会長は「日本が韓国を敵視するのはおかしい。日本人が劣化した証拠である」とも語る。柳井会長は続けて「このままでは日本は滅びる」と警告し、そうならないための処方箋として2つのことを指摘している。それは「日本の財政を健全化することで、財政支出を半分に減らし、公務員の数を半分に減らすとともに機能していない衆院と参院を統合して単院制とする」ことを提示している。

 全くおっしゃる通りで、これによって国会議員の数も大幅に減らすことができる。そのためにはいまの小選挙区制も改善すべきだろう。国民には給与も上がらない過酷な生活を強いていて、自分たちはのうのうと政治活動費というわけのわからない名目で高給を貪っているいまの議員歳費にも大胆なメスを入れるべきである。自らの歳費を自ら決めるのではなく、第三者の手による適正な議員歳費を決める機関を設けて国民の目に見える形で決定すべきである。肝心なことを知っているのか知らないのか、決してやろう、としない安倍首相に「ノー」を突き付けるときはいまなのだろう、思う。

 それと明日18日の閣議で決める予定の天皇即位に関して55万人に恩赦が実施される、ということだが、大阪府の松井一郎知事が「過去にそういうことが行われたようだが、長年の習慣で恩赦を与えるというのは時代に合わないのではなかろうか。犯した罪はきちんと償ってもらったらいい。そういうことをしなくても、新天皇の即位の喜びは国民に十分に伝わる、と思う」と語った。昭和から平成は改元時に昭和天皇の「大葬の礼」の際には1000万人、上皇の「即位礼正殿の儀」の際には250万人にそれぞれ恩赦が行われたという。しかし、いま冒頭の台風19号の大災害で大勢の人が苦しんでいるのに違和感はぬぐえない。松井知事の言う通り、今回は見送るべきだ、と思う。

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台風19号のもたらした主要21河川の氾濫など甚大な被害は人災ではなかろうか?いまこそ主要河川のチェックを急ぐべきだ

2019-10-14 | Weblog

 12日に東日本を襲った台風19号は先月の台風15号を上回る甚大な被害を列島各所にもたらし、改めて災害国日本を内外に強く印象付けた。12日は朝から深夜まで強い雨と風に見舞われ、夕刻には震度4の地震にも見舞われ、ラグビーワールドカップで日本訪れている世界のラグビーファンにも訴えることとなった。12日の段階では懸念されていた多摩川の氾濫や東京下町の海抜ゼロメートル地帯の浸水に至ることはなく、大過なく通り過ぎてくれたものと思っていた。ところが、一夜明けた翌13日になると千曲川の堤防決壊で長野市穂保地区で広範な地域が浸水したり、多摩川の氾濫で川崎市高津区のマンションの1階部分が水浸しになり、男性1人が死亡し、さらに宮城県阿武隈川、茨城県那珂川など次から次へと全国の主要河川で氾濫が相次ぎ、容易ならざる事態となってきた。

 14日朝までにわかっているものだけで国と県が管理する21河川24カ所の堤防が決壊し、国が管理する24河川、都道府県管理の118河川でも水が堤防を越えた、という。これらにより、37人(夕刻までに49人に増えた)が死亡する、という前代未聞のこととなった。13日には台風19号は北海道の東部へ去り、晴天となったにも拘わらず、川の上流に降った雨が都市部の下流に流れてくるのに従い、氾濫、もしくは堤防決壊という事態を引き起こしたわけである。いずれもわずか1日で400ミリから1000ミリもの大量の雨を降らせた台風19号によるもので、未曾有の大雨がもたらした災害であるのは間違いない。

 今回の台風19号は日本上陸前から、風速60メートルの史上最大級の台風と言われており、日本列島にその通りの風雨で吹き荒れた。しかし、実際に与えた被害がこれまでに至ると予想した人はまずいなかった。安倍首相は当日の12日には自宅に鎮座しているだけでなんらの措置も取らなかったようである。13日午前9時7分になって首相官邸で「台風19号に関する関係閣僚会議」を開いたようだが、事務方が用意した「人命尊重」といったメモを読み上げるだけで、これといった指示をしたわけでもなかった。

 台風19号の被害度合いはさらに拡大しつつあるが、これだけの被害をもたらした最大の要因は史上最大級の台風と前触れしていながら、それに即した対策を打ってこなかった政府にあるといっていいのではなかろうか。ここ最近、異常気象が続出しているのに主要河川の備えは大丈夫であるか、という観点から国土点検をしてきたのか、と言いたい。全国で21もの(これも夕刻までに37に増えた)河川の堤防が決壊するなんてことはどう見ても管理責任のある国土交通省、それに都道府県の責任である。河川の安全を管理する国土交通省、および都道府県の管理者は年に1回なりは堤防が決壊しないかどうかをチェックすべきだろう。少なくとも台風シーズン前に河川の両岸の堤防の状況を見回り、安全であるかを確かめるべきだろう。今年はいつ見回りをやったのか、調べていただきたいものだ。

 いまは災害からの保全・復旧が一刻も急がれるが、ある程度のメドがついたら、全国の主要河川の点検を一斉にやってもらいたいものだ。その際、いままでのようなおざなりのチェックでなく、日量1000ミリの雨が降っても大丈夫か、という視点を忘れずに確固たるチェックをお願いしたい。その上で護岸工事を行うなり、問題個所の堤防の強化を図るなどの対策を行ってもらいたい。そして「国土再点検」の結果を公表してもらいたい。古来、政治家たるもの、政治の基本は治山治水にあることを肝に命じて今後に備えてもらいたいものだ。

 それとこれは科学技術の問題であるが、台風の発生時点で、科学的に台風のエネルギーを削ぐようなことができないものか、を研究してもらいたい。ドライアイスの大きなものを台風の目に放り込むことによってエネルギーをなくすようなことができないか、それともミサイルのようなものを打ち込んでコントロールするようなことができないか、を研究してもらいたい。あわよくば、台風のエネルギーを活用するようなことができれば、そんないいことはない、と思うが、いまはまずは台風のそらすようなことから始めるべきだろう。

 もうひとつ、今回の甚大な被害を思うにつけ、来週22日に迫っている天皇の即位礼正殿の儀であるが、やめることが叶わなければ、なるべく質素なものにして、節約できた費用を被災者に義援金として送ることはできないものだろうか、と切に思う。被害に苦しんでいる人が一杯いるのに即位礼正殿の儀に浮かれている場合ではない、と思うのですが、いかがなものでしょうか。英国のチャールズ皇太子はじめ諸外国のVIPの招待が決まっているのにいまさらみっともないことはできない、と一蹴されそうだが、一庶民の率直な気持ちであります。

 

 

 

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