25日、9月の第4次改造内閣の発足で新たに就任した閣僚と退任した閣僚の資産が公開され、小泉進次郎環境相の資産が国債1億5千万円など有価証券が約3億円あり、新任閣僚のなかで最も多いと発表された。他の閣僚は土地、建物、預貯金ゴルフ会員権、貸付・借入金などの詳細を明らかにしているのに小泉大臣はわずかに有価証券のみである。同日のテレビ各社の報道によると、これら有価証券のすべてが結婚して妻となった滝川クリステルの保有するもので、本人は「私と結婚したためにこうした資産が明らかになって申し訳ない」といったコメントを述べていて、国民が抱く疑問には一切答えていない。そうした疑問を明らかにせずに相変わらず小泉環境相をまるでタレントのように扱っているマスコミ各社も問題である。
25日に発表された資料によると、小泉環境相の資産は国債のほか公社債1399万円、証券証券信託及び貸付信託など802万円、その他1億1800万円で計2億9001万円となっている。肝心の小泉環境相の資産については一切明らかにされていないのも問題だが、すべてが妻の滝川クリスタルのものというのを信じれば、小泉環境相の資産はゼロということになる。国会議員になって10年にもなるのに保有する資産がゼロなどとは信じられない。毎日、毎月の家計費や議員活動費など必要な経費をきっちり議員歳費を使い切って、残高ゼロで過ごしてきたことになる。そんな達人のやり繰りが一体どうして可能なのだろうか。いくら親の小泉純一郎元首相と同居しているからといって土地、建物の不動産はともかく、流動資産である預貯金も有価証券もなく、やり繰りしてきたとは信じられない。発表元の内閣府がそんな申告を真に受けてそのまま発表していることにも疑問を感じる。
今週発売の週刊新潮が小泉環境相は東京のホテルニューオータニと横須賀のセントラルホテルで以前からモーニングセミナーを1人2万円の会費で開催しており、年7回でざっと5000万円以上の収入をあげている、と報じている。いずれも父の小泉純一郎元首相の行ってきた「福泉会」を引き継いだもので、受講者も父親の代からの”お付き合い”だという。先の台風15号が襲来した直後に行われたモーニングセミナーでは自身の結婚や育休の話がなされ、中身がない内容であった、とも記されていた。こうした収入があったにも拘わらず、入った分だけきっちりと使ってしまい、内閣府の調査時点では差し引きゼロとなっていた、とでも回答するのだろうか。そんな神がかり的なお金の使いまわしができるものなのか、どこかの専門家にでも聞いてみたいものである。
小泉環境相は就任早々に米ニューヨークの国連総会に赴き、セクシーな環境政策をなどといった意味不明な言質を残したかと思うと帰国した国会の予算委員会では森友学園騒動の時に歯切れいいコメントを発していた心のうちを問われ、「いまは内閣の一員として精一杯務めてまいります」とおよそ期待外れの答弁を繰り返し、メッキが剥げた感が深い。今回の資産公開でも並み、もしくは並み以下のの自民党議員である姿を国民の前にさらけ出した。これで、将来の総理大臣との声はすっかり消えてしまったのは大方の見るところだろう。
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