鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

サッカー日本代表監督をいつまで外国人に頼るのか、日本サッカー協会の不甲斐なさ

2010-08-31 | Weblog
 日本サッカー協会は30日、次期サッカー日本代表監督にイタリアのアルベルト・ザッケローニ氏を招く、と発表した。この日のスポーツニッポン紙に1面トップで大々的に報じられたのだが、同じ日のライバル紙の日刊スポーツには元アルゼンチン代表監督のホセ・ペケルマン氏が日本代表監督に就任する、とこれも1面トップで報じられていたため、一体どちらが本当か、と話題を呼び、フジテレビの「とくダネ!」でも冒頭、司会の小倉智明アナウンサーが「2人の監督が決まりました」と皮肉っていたほどだった。
 ザッケローニ氏はイタリア1部(セリエA)のACミランの監督として98年にリーグ制覇し、その後インテル・ミラノやユベントスの監督を務め、攻撃的な采配をすることで知られている。岡田武史監督が辞意を表明して以来、原博実強化担当技術委員長が中心となって外国人に絞って交渉を進めてきた結果、ザッケローニ氏との間で合意した。イタリア紙によると、契約は236万ドル(約2億円)の年俸で、期間は2年で、2年間延長のオプション付き、という。
 サッカー日本代表の監督は1951年以来これで24人目となるが、外国人監督はオフト、ファルカン、トルシエ、ジーコ、オシム氏に次いで6人目となる。前任の岡田監督がオシム氏の急遽辞任の後を受けてのリリーフだったにもかかわらず、事前の予想を覆して、第1次リーグ突破の偉業を成し遂げた。
 それなのになぜまた外国人監督を招聘しなくてはならないのだろうか。サッカーそのものの起源はイギリスにあり、いまでも欧州が圧倒的にリードしているので、サッカー先進国の欧州や南米から学ばなければならないことが多いことはよくわかる。しかし、だからといって、日本代表の監督を海外から招くという発想に結び着くのはよくわかからない。
 サッカー先進国の技術なり、ノウハウを学ぶというのなら、外国人コーチを雇うなり、スコアラーを海外の派遣して相手チームの戦法を事前に把握しておけば済むことである。監督を外国人にすれば、通訳を交えて指揮しなければならないし、協会の幹部との意思疎通にもややこしい問題が派生しかねない。
 それに指導者として日本代表監督を務めるということはサッカー界の重職を務めるうえで欠かせないことである。いまの日本サッカー協会の幹部がかつて日本代表監督を務めていた頃はワールドカップの予選で負けていた頃で、ワールドカップの国際舞台を踏んでいるのと、踏んでいないのでは雲泥の差がある。
 いまの日本サッカー協会の幹部はいずれもローカルな試合の指揮を採った程度の経験しかない。だから、大舞台での指揮となると、外国人の監督に任せよう、との気持ちになってしまうのだろう。こんなことではたとえ、ワールドカップのベスト8なり、ベスト4へ進出するような快挙を成し遂げても、そのエッセンスは外国人監督の頭の中にしか蓄えられず、日本サッカー界の資産となってはいかないことだろう。
 この6月にワールドカップは終わり、すでに4年後のブラジル大会へ向けての戦いは始まっている。来月4日には日本代表はパラグアイと、7日にはグアテマラと試合をすることになっている。その指揮は新しい監督ではなく、原技術委員長が代行する、という。すでにしてこのことからして協会の振る舞いは狂っている。
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一般には日経ダウ平均に意味はない、あくまでも管理上の数字でしかない

2010-08-30 | Weblog
 株価の下落が止まらない。円高に加え、政局の混迷が日本経済への不信を呼んでいるようで、下落の下落を重ねている、といった感じだ。先週末には遂に日経ダウ平均で9000円を割り、つい数か月前には11500円まで行っていたのがうそみたいな下落ぶりだ。一体全体、日経ダウ平均株価なるものが表すものは何なんだろうか、果たして、日本経済の現状と日経ダウ平均株価というのは連動しているものだろうか、と疑問に思った。
 現在東京証券取引所に上場している企業は第1部に1679社、第2部に440社、マザーズに218社の計2306社にのぼっている。このうち第1部に上場している企業の株価を平均したものをTOPIX(東証株価指数)として公表しており、これとは別に日本経済新聞が主要な225社の株価を抽出して日経ダウ平均として指数化している。全体の動きを見るにはTOPIXのが妥当性があるが、過去にさかのぼって比較できるということで、日経ダウ平均が一般的には引用されている。
 しかし、株価を平均するということは単に東証市場に流出入した資金の高を表すだけのことではないのだろうか。平均しようが、時価総額で全体の金額を表そうが、同じことで株式を売買した人たちの行動の結果でしかない。なかにはこの水準ではA社の株式を売れない、と思って売らない人や、こんなに高い株価では買えない、といって買いを手控える人もいるだろうが、売買が成立しない限り、そうした人たちの行動は反映されない。
 米国のニューヨークダウ工業株30種平均はアルコア、ボーイング、キャタピラー、デュポン、インテル、マクドナルド、IBM、エクソンモービルなどわずか30社の平均株価で構成されており、1896年以来ずっと組み入られているのはゼネラル・エレクトリック1社しかない、という。時代に合わせて入れ替えが行われているわけで、数字そのものの継続性については必ずしも妥当なものではない。
 日本でも2000年4月に30銘柄を入れ替えて、意図的な入れ替えだ、と問題になったことがある。つまり、株式市場の人気を指標化するために意図的に作られた指数でしかない、ということなのだろう。
 株式市場そのものの背景に一般の株式市場に対する意識の変化や、企業の株式持ち合いが変化してきたことがある。かつては企業グループなり、銀行が取り引き先の株式を保有するなどして、株式の半分近くが株式市場に放出されないいわゆるタンス株だったのが、保有株式の時価評価をしなければならくなったことや、銀行からの借り入れを少なくするようになったこと、それに企業グループが解消されつつあることもあって、企業の株式持ち合いが減ってきた。
 それで、東証1部上場株でかつて500兆円あった時価総額がいまや300兆円を割るほどにまで低下してきている。1989年12月29日のバブル絶頂期に日経ダウ平均で3万8957円44銭をつけたのは時価総額500兆円の頃で、それからするといものピークは2万3000円くらいにしかいかない、ということになる。
 それと物事は平均すると、何も物語らなくなる。株価はあくまでも1企業の株価であり、それを平均するということは管理する側の数字でしかない、ということだろう。
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小沢氏の民主代表選出馬で、当面政界は大揺れに揺れ、海外からのますます信頼されなくなる

2010-08-29 | Weblog
 フィリピンへ行っている間に新聞はまず見かけなかったので、日本で何が起きているのかはわずかにNHK衛星テレビが映ったので、大きなことだけがわかった。そのなかで一番びっくりしたのはやはり小沢一郎の民主党代表選(9月14日投開票)出馬のニュースだった。先週までは識者のだれしもが立たない、と言っていたので、せいぜい小沢氏の息のかかった海江田万里議員が立候補するくらいだろう、と見ていただけに意外だった。
 衛星テレビでは詳細はわからなかったが、小沢氏の出馬に至った理由は菅直人首相が党一致を呼びかけた鳩山由紀夫前首相に対して、いい返事をしなかったことで、菅支持から一転して小沢支持に回ったことにあるようで、小沢氏は出馬のきっかけは鳩山前首相の「全面的に協力し、支援していきたい」との言葉にある、と語っている。検察審査会の起訴すべきかどうかの結論がまもなく出るといういまの時期に自らの意思で立候補した、というのではさすがの小沢氏も具合いが悪いと見て、鳩山前首相に推されてという格好をとったのだろう。ただ、クリーンな民主党に戻す、と言ってつい3カ月前に2人ともども身を引いたのに、その舌の根も乾かないうちに再度権力闘争の前面にしゃしゃり出てくる御仁2人の神経がわからない。
 小沢氏としては座して審判を待つよりは自ら打って出て、局面打開にあたった心境かもしれないが、肝心の国民に対してなんらの説明もせずに潔白だ、と言ってもそれは世間が通らない。ここは政治家としての説明責任をきちんと果たしたうえで、代表選に出馬すべきだろう。しかも、現職の総理を追い落として、自ら最高権力者の座に座ろう、というのだから、常人の神経を超えていて、一般国民の理解は得られないことだろう。
 29日のTBSテレビの「時事放談」にパネラーとして出演した渡部恒三民主党最高顧問は「小沢氏のいいところはポストを求めないことだった。立候補しない、と思っていたのに予測が外れたのは40年来なかった」と驚きを隠さない。
 それにしても小沢氏の代表選出馬は評判が悪い。マスコミは「開いた口がふさがらない」(朝日新聞)とか、「大義を欠く」(毎日新聞)など総じて批判的である。7月の参院選以来、ずっと政治的空白が続いていて、その間、経済は円高は進むわ、株安は止まらないし、で日本経済は泥沼に突っ込んだまま停滞している。
 なのに民主党議員は国民不在の代表選にうつつを抜かして、政治家の本分をどこかに置き忘れてしまったかのようだ。渡部最高顧問が「国民に申し訳ない」と頭を下げて謝ったのも無理からぬところがある。
 民主党代表選は民主党の国会議員412人がそれぞれ2点、地方議員が100点、それに党員・サポーターが300点のポイントを持っており、国会議員では小沢派が150人、鳩山派が50人おり、圧倒的に小沢氏が有利だ、という。問題は世論が反映する地方議員、党員・サポーターの動向で、過半の612ポイントを獲得できない場合は国会議員による決選投票が行われる、という。いずれにしろ、事前の票読みでは小沢氏有利は動きそうにない。
小沢氏は勝っても、首相の座には就かずに派内の第3者を総理大臣に立てる意向と見られる。仮に負けた場合は、党を割って、自民党、もしくは他党と連合を組んで覇権をめざす構えだろう。
 どちらにしてもここしばらく日本の政界は大揺れに揺れることだろう。海外からはますます信頼されなくなることだけは確かなことだろう。
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フィリピンの出国の際に税関で1万円と100ペソを強奪された

2010-08-28 | Weblog
 27日は朝6時半にホテルを出発し、マニラ空港へ向かった。午前9時40分の中華航空の便であったが、マニラ市内を抜けて空港への道が混むことが予想されたので、早めに出発した。2時間半くらいで空港に着いたが、空港の入口に人がたむろしていて、何事かと思ったら見送りの人で、ドアのところでパスポートと荷物のチェックを行っている。見送りに来ても空港内には入れないようになっていて、そこを抜けると航空会社のチェックインカウンターとなっていて、警備が厳重になっている。
 それで、カウンターで1人750ペソの空港利用税を払ったうえで、税関の出国審査を受けたところで、また列ができている。念の入ったことだ、と思いながら、列に並んでいると、空いて隣りの列の係官が「こちらへどうぞ」というような態度で招いたので、それならとそちらへ行くと籠に鞄を入れたら、「靴も脱いで、ベルトもはずせ」という。そうすると、なんのことはない、前に並んでいた列の前の方に籠を入れて、優遇したくれたけだった。要するにチップをよこせ、ということか、とコインを用意してゲートをくぐると、係官は身体を触わり、ズボンのポケットに入っていたメモ用紙の膨らみを見つけ、「出せ」というので、渡すとパラパラめくっている。
 そして、今度は別の係官がテーブルの上で鞄の中を調べ、たまたまサイドのチャックの中に数10万円単位でまとめてしまってあった日本円の札束を見つけ、「これは何だ」という。長男の宴なので、なにがあるか予想がつかなかったので、銀行でおろしたお金をまとめて持ってきたが、全部持つのは危ないと思って鞄に入れてきたのだが、それを説明するのも面倒くさいな、と思っていたら、「いくらあるのか」と聞いてくる。「20万円ぅらい」というと、いかにも胡散臭げな振る舞いで、封筒の中をピラピラ触わっているので、これはワイロでも要求しているのだ、と思って100ペソ差し出したが、そんな端た金には見向きもせずに、いかにもいわくありげなお金だろう、といった目でこちらをみつめてなにやらぐちゃぐちゃ言っている。
 フィリピン当局に申請せずに持ち込めるお金の限度がどのくらいか、フィリピンのガイドブックはトランクんも中に入れてしまったので、法的に正当と主張できるかどうか、の自信もなかったし、英語で対等に渡り合えるかどうかとなるとますます自信がない。どうしようかな、と思っていたら、札束のうちの1枚をピラピラめくって、「よこせ」といった目付きをする。
 あとで考えたらここで「ノー」というべきだったのだろうが、事務所に連れていかれてねちねちやらえても面倒だ、と思うと頷かざるを得なかった。時間はあったが、家族と一緒ではもし飛行機に乗り遅れるような事態となってもまずい、との判断もあった。件の係官はその1万円と先に渡そうとした100ペソが鞄の中にあるのを見て、一緒にまるめて何食わぬ顔でポケットにしまい込んだ。
 あとで振り返ってみると、彼らは最初からお金だけに執心しているようで、刃物やら、薬物より、専らお金をねらっていた。だけど、きちんと財布にしまい込まれたお金には手をかけない、いわくありそうな形で鞄などにしまい込まれているお金に目をつけて、強制的にワイロを絞り取る手のようで、これと目をつけて狙い撃ちしているのだろう。混雑する列を優遇するのも手だったのだろう。そんな見え透いた手に乗ったこちらもうかつだった。
 税関を通り過ぎて、他の人に税関の様子を見ていると、最初から係員に露骨におカネを渡しているような人もいて、フィリピンはワイロの天国であることを思わせた。後続のかみさんらを待ちながら、その様子をしげしげと見ていたら、「椅子に座りこむな」といった感じで立ち退くように追い払われた。これまで10カ国以上の国に何回も渡航しているが、こんな目にあったのは初めてのことだ。役人の給料の安さをこんなワイロの横行で補っているようなことは許せないことである。
 エステでのチップやサンチャゴ要塞で寄付の強要といった不愉快なことはあったが、最後に税関の役人の強奪に遭ってフィリピンの印象は最悪なものとなり、2度とフィリピンには来たくない、と思った。
 成田に着いて、日本の税関の係員に聞いたら、日本では100万円以上のお金の持ちだし、と持ちこみは申請することになっている。念のため、フィリピンではどうかと思ってガイドブックを見たが、それについては掲載されていなかった。あの税関の職員のこずるそうな顔は忘れられない。1万円といえば、こちらの人の1カ月の稼ぎに匹敵するので、こんなことを横行させているフィリピン政府にもの申したい怒りの気分で、深夜家に帰りついてもすぐには眠れなかった。
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真夏のフィリピン旅行その4

2010-08-28 | Weblog
 26日はマニラ市内観光に出かけた。フィリピンには世界文化遺産が5つあり、そのうちマニラにある築400年に及ぶサン・オウガスチン教会を見たい、と思い、58万平方メートルものリサール公園の近くにある「イントラムロス」といわれる一角に向かった。「イントラムロス」にはかつては12の教会と大学、病院などがあったが、第2次世界大戦でほとんど破壊されてしまった。それが戦後復興されたわけで、周りを城塞で囲まれており、さながら一大文化集積地となっている。
 まずマニラ大聖堂へ行くと、大勢の人が列をなしている。何事かと思って中へ入ると、座席にびっしりと信者が座ってお祈りしている。ずっと前に進んで祭壇のところに来ると、正面の祭壇の手前右に1メートル四方くらいのマザーテレザの写真が掲げてあり、その前にお供え物が置いてある。あとでわかったのだが、丁度マザー・テレザの生誕100年にあたって、それを記念してか、信者に食べ物と飲み物が配られていて、それをもらうための列であることが」わかった。
 その後、「イントラムロス」を馬車で一周してくれるというので、目当てのサン・オウガスチン教会へ行くと、丁度昼休みで閉まっていたので、すぐ横の元スペイン提督の住居だったという「カーサ・マニラ」を見学した。すべての床、家具などがマホガニで造られた荘重な住まいで、いまでも使えそうなお風呂や台所があって一見の価値がある。さらに日本軍の司令官だった山下奏文が切腹したという円形の砦や、城塞都市の面影を残すサンチャゴ要塞などを見学した。サンチャゴ砦にはちょっとした美術館のようなところがあり、中をのぞくと係員が「2階へ行け」との仕草をするので、上がると絵画が数点展示してあり、部屋を出たところで白い服を着た男性が署名しろと台帳を出した。言われるままに氏名、住所を書くと、「この会館を立て直すのにカンパして欲しい」と寄付を募ってきた。台帳を見ると、確かに500ペソや1000ペソの金額が記入してある。入館料を1人75ペソ払っているのにとても500ペソなど寄付する気になれない。仕方なく100ペソ寄付したが、前日のエステでのチップといい、やたらに署名するものでない、と思った。
 その足で、国立博物館へ行き、恐竜の骨や現代美術などを観賞したが、どうもフィリピンの匂いは少しもしなかったのが残念だった。
 それで、再度、サン・オウガスティン教会へ行くと、今度はすんなりと中へ入れ、築400年の歴史の重みのある教会内部を隈なく見る¥ことができた。絵画で見慣れたキリストが横たわる姿の彫刻がいくつもあったほか、ペテロやパウロなど重厚な使徒の彫刻像が無造作に置かれていて、面白かった。
 最後にマニラ市内で最大のショッピングセンター、モールオブアジアに行ったが、館内にスケートセンターがあるのとここでも大勢の人がいるのに驚いた。ショッピングセンターにいるとここがフィリピンだ、とは思えず、アジアのどこかの商業施設でないか、と思えてくる。500以上の店舗が出店しているうえに、周辺にはさらに施設の拡張工事が進められているのを見ていると、あながちフィリピンの将来も明るいのではと思えてくる。
 ただ、「イントラムロス」の観光施設を見てもほとんど観光客らしき人はいなくて、どこへいっても閑散としている。数少ない観光客めがけて地元の物売りや物乞いが寄ってはくるが、肝心の観光客がいないのでは貧しい人々同士で施し合いをするしかないだろう。
 日本からフィリピンへの観光ツアーがまずないのも受け入れ側の体制が整っていないからだろう。観光客を迎え入れるための体制をつくる前に、まず自国内の交通から、上下水道などインフラ整備を行ってからのようで、発展途上国とはフィリピンのような国を指していうことがよくわかった。
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真夏のフィリピン旅行その3

2010-08-27 | Weblog
 25日はホテルでのんびり過ごすことにし、まず馬車に乗り、フォンタナホテル内を一周することにした。ホテル敷地内には約500のコテージがあるほか、コルフコースもあり、全体が公園のような造りになっていて、格好の散歩コースでもある。その中を馬車に揺られていくのはなかなか気持ちがいい。座ったのが御者席の横だったので、御者がいかに馬 を御すのか見ていると、馬の首に架かった手綱の右を引くと右に、左を引くと左にそれぞれ曲がり、席に立てかけてある鞭をなでるだけで、馬はスピードをあげるのには驚いた。馬のほぼ真後ろにあたるのに気配を感じて ピッチをあげるのは馬の習性を通り越して憐れを感じた。
 前日に花嫁の家族からもらったフルーツの詰め合わせがいっばいで朝食代わりに食べたものの、食べ切れなかったので庭の清掃員にバナナなどをあげたら、大喜び してそれまでしてくれなかった反対側の庭もすっかりきれいにしてくれた。バナナのおかげで見違えるような庭の風景が変わり、みんなでバナナ効果と笑い合った。 午後は前日に行きそびれた回転式の大きな滑り台のあるプールに行き、スリル満点の滑りを満喫した。最初は何もなしに滑ったが、2度目に浮き輪があるのを知り、その上に座っての滑り落ちはやっても気分がよかった。何回も滑るうちにコツらしきものもわかってきて、姿勢を崩さずに滑ることができるようになった。その後、円形の流れるブールや、波の押し寄せるプールなどを楽しんだが、その間1時間強、ずっとほかの客がいなかったのも気持ち良かった。
そしてクラーク基地入り口にある大型のショィピングセンターへ買い物に出かけた。平日にもかかわらずどから湧いてくるのか、大勢の人がいて驚いた。キーテナントのSM百貨店は至るところに店員がいてお客に売らんかなの声をかけてくる。それにしても価格の安いことには驚かされる。婦人用サングラス が399ペソ(800円)だったし、空飛ぶラジコンのヘリコプターが1500ペソ(3000円)といった具合いで、総じて日本の物価の5分の1、ものによっては10分の1程度のものもある。
だから、ほとんどのものが安く感じられてきて、どんどん買い込むし、お金に鈍感になってくる。で、思わねー落とし穴に入り込むことになる。夜になって夫婦でエステと称するマッサージに出かけ、価格表に750ペソと書いてあるフィリピン式マッサージ を頼み、45分間全身くまなく揉みほぐしてもらい、いい気分となったところで、マッサージ嬢が「サインしろ」というので、サインし、いわれるままにチェックした。あとで判明したのだが、チェックはチップのマークで600ぺソ払うことに同意したことになり、2人とも600ペソ余計に取られてしまった。何も知らずにチェックしたこちらのミスかもしれないが、詐欺にひっかかったようで、折角のいい気分が消えてしまった。
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真夏のフィリピン旅行その2

2010-08-27 | Weblog
 24日はフォンタナホテルのプールで泳いだ。オリンピックプールと称するだけあって、50メートルあり、一気に泳ぐのはしんどい。いつもは25メートルを往復しているのだが、久し振りに休みなく50メートル泳いで気持ち良かった。平日ということで閑散としているようだが、聞けば土日には大勢の人でいっぱいになる、という。 コテージに戻ると入っているはずの部屋のメークアップサービスが行われていない。ドアノブをよくみると、メークアップをお願いするメッセージを書いたカードがぶら下がっている。これを外に向けて出しておかなかったので、ルームサービスがなかった、と判明した。日本だとルームサービスが要らない場合にだけこうしたことをするのに、こちらでは要不要を問わず意志表示をしなさい、というようだ。どちらが合理的かわからないが、黙っていては何も進まないこちらの方が分がありそうだ。そう思って外を見ると、それらしき風体の集団が通りかかったので、声をかけてメークアップをしてもらった。
 ホテル内に面白そうな古美術品が陳列しているお店があったので、数回のぞいたが、いつ行っても閉まったままなので、近くにいた従業員に「何時からオープンするのか」と聞いても「知らない。フロントで聞いてくれ」と頼りない返事をするばかり。自分に課せられた仕事しか頭にない、という典型的な自己中心症状であるのに呆れかえった。
夕刻になって長男の嫁の両親はじめ家族と初めての顔合わせをすべくアンヘルス市の中心地にある中華街料理店に向かった。折りからの雨で、途中トライシクルに乗り換えたら幌付きの狭いスペースに2人、ドライバーの後部に1人乗ったのはいいが、前は見えないし、雨だれが落ちてきてびしょ濡れになったうえ、一時はドライバーが先導のトライシクルを見失う事態にまてなり、青くなった。
なんとか目当ての中華料理店に就いたら、今度は停電で真っ暗だし、エアコンが効かないので暑くてたまらない。それでもお店の人が点けてくれた蝋燭の明かりで、花嫁の一族12人と乾杯の祝杯はあげたものの、相手の表情もよくわからないので肝心の話も進まない。たまらず席を変えるべく立ち上がり、車で5分くらいのところにある別の中華料理店で改めて乾杯した。こちらの家族全員の紹介をし、10月末に東京で予定している結婚式へのお祝いもすることとした。
 東京での結婚式には花嫁サイドの親族は一人も出席しないので、その代わりこの宴がフィリピンでの披露宴ということになる、との意味を込めたつもりだった。花嫁の実家はマニラから約800キロ南南東にあるサマール島というところにあり、マニラにまで出てくることはまずないという。両親は海外など出かけたことはないというし、渡航を申請してもなかなか許可が下りない、ともいう。
ということで、現地語のタガログ語と英語をごっちゃにしての挨拶は無事終了したが、果たしてこちらの意図が伝わったのか、なんせコミュニケーションがほとんどなく宴も終わったので最後まで自信が持てなかったった。それでも終わったら、どっと疲れが出て、ホテルに戻ったら、すぐに寝入ってしまった。
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真夏のフィリピン旅行その1

2010-08-27 | Weblog
 23日から5日間、家族5人とかみさんの妹とでフィリピン旅行に出かけることとなった。長男の嫁が2人目の赤ちゃんの出産でフィリピンに里帰りしたので、ついでに向こうの両親はじめ家族に挨拶し、あわせて初めて訪れるフィリピンを観光しよう、と思ったのだ。安い航空チケットを探して、台湾のチャイナエアラインを見つけたのはいいが、台北経由マニラ行きで、成田発が午前9時40分なので午前6時に家を出た。約1時間で成田に着いたと思ったら、駐車場会社のリムジンバスに手違いで第2ターミナルのはずが、第1ターミナルで降ろされ、重いトランクを引きずって第1ターミナルから第2ターミナルへ移動する初歩的なツアーを体験させられた。それもチャイナエアのチェックインの列に並んでいて係員に指摘されて判明するお粗末さだった。おかげでゆっくり朝食をと思っていたのが、せわしい旅立ちとなった。 ボーイング747のジャンボ機は日本人を中心に満員で、離陸してすぐに食事が出てきた。台北に着いて、空港内で時間をつぶし、マニラ行きのボーイング737機に乗り換えたら、またランチが出てきた。狭いエコノミー席でこうも短い間
に食事を出されると、折り籠に入った鶏のような気分となってくる。
予定通り現地時間3時50分にマニラに到着した。上から見るマニラ市街は低層の家屋が密集していて大都会を思わせる。通関を通って荷物を受け取り、長男の指定した地点に来ると、道路を挟んだ向かい側に大勢の人が群がって飛行機から降り立ってくる人を出迎えている。飛行機を降りてからすぐに通関があり、バッケージクレイムの外がこうした光景で、フィリピンの首都マニラの表玄関にしてはさびしい。いくつかの飛行機の到着が重なる深夜には大混雑になるというのもよくわかる。
フィリピンは日本よりはるかに南にあるのにそれほど暑くはないし、湿気もない。街並みは道の両側に椰子の木が生い茂り、南国の雰囲気そのままだ。夕刻のラッシュアワーにぶつかって交通は大渋滞。よくみると、白タクともいうべき小型の乗合バスがしきりと行き交う。ほかにもオートバイを使ったタクシーや昔懐かしい輪タクも行き交い、色を添えている。大量高速機関の不足を民間で補っているわけで、フィリピン人での逞しさを伺わせる。
その一方でファーストフード店を出たところで地元の子供につきまとわれたり、交差点でウインドーを開けて外の景色を見ていたら、ひょいと小さな女の子が紙コップをもって物乞いにきたのに驚いた。即座に追い払ったものの、行き交う車の列をものともせず必死に生きていこうとする姿勢に憐れみを感じた。
長男が知り合いから紹介されて取ってくれたのがマニラの北西70キロの地点にあるアンヘルス市のフォンタナホテル。元米軍のキャンプ地を中国香港資本が買い取って、そのまま大規模なリゾート地として転用したもののようで、米軍将校の邸宅がコテージとなっていて、広さ100平方メートルのなかにゆったりした居間と独立した寝室が2室あるのは豪華そのもの。これで一泊1万5千円というから信じられない。 午後8時から遅めのディナーをホテル内のフィリピン料理店で摂ったが、4人でたらふく飲んで食べて3千ペソ(日本円で6千円)とこれまた信じられない安さだった。日本の物価が高すぎるのか、彼我の差を考えさせられた。
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日祝日営業開始くらいでは覚束ない和光の経営再建、徹底したコスト削減が必要

2010-08-22 | Weblog
 先日、東京・銀座の高級雑貨店の和光が10月から日曜日と祝日にも営業を始めると発表した。いまどき日祝日に休んでいる優雅な小売店があるのか、と思われるほど和光はこれまで頑なに殿様商売を続けてきた。日祝日には銀座通りは歩行者天国となるが、その中心に位置する銀座・和光本店はシャッターが下りたままで、周りの商店主からも不評を買ってきたものと思われる。
 そのきっかけとなったのが長らくオーナー経営者として君臨してきた服部礼次郎会長兼社長が「不透明な人事」を理由に子飼いの鵜浦典子専務とともに解任された時に、和光の業績が低迷していることも明らかとなった。このため、新経営陣が経営の立て直しの目玉として「日祝日の営業」を労組と話し合い、勤務シフトの変更で実現できることとなった。
 いま消費不況の波は百貨店に限らずスーパー、コンビニなどすべての業態に及んでおり、日祝日営業はもちろんのこと営業時間の延長にまで及んでいる。和光は営業時間については従来通り午前10時半から午後6時までとしており、本当の意味で顧客志向に改められていない。まだまだ労組はかつてのイメージに胡坐をかいて、必死でお客のニーズに答える姿勢になり切っていないようである。
 もっとも和光の最大の問題は高級品路線にある。世の中デフレ志向が強まって、小売り業者の間に値下げ競争が激しくなっているのに、相変わらず和光だけは高級品路線を改めようとはしない。いつも和光のお店をのぞいて思うのは価格が高いことで、それを思うとますます足は遠のいてしまう。和光で納得できるのは服部本家のセイコーブランドの時計くらいのもので、それ以外は買う気にもならない。バブルの頃は株式や土地成金がいて、和光の高級品が持てはやされたことがあったかもしれないが、バブルがはじけて不況が続くいま、消費者の足は和光から遠のくばかりだろう。
 和光まずその高級品路線を改めるのが先決であるのに真っ先に日祝日営業が打ち出されるあたり、危機感が労使の間で共有されていないようである。自社の高級品のコスト分析をして、どれだけコスト低下を図ることができるかを労使で取り組むべきだろう。もちろん、マーケティングをして、競合企業がどのくらいの価格で同じような商品を市場に出しているか調査して、それに近づくためのガイドラインを設け、材料費から加工費や宣伝費に至るまで徹底したコスト削減に取り組む必要がある。場合によっては人件費にまで踏み込む覚悟も必要だろう。競争力のある価格を打ちださない限り、和光の明日はない、と思い知るべきである。
 かつてのブランドイメージに胡坐をかいている経営が続くようなら、いまの本店はいずれ海外のブランドメーカーに取って代わられることだろう。
 
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不毛な党内抗争に明け暮れている民主党には明日はない

2010-08-22 | Weblog
 民主党代表選を来月14日に控え、党内の動きが活発になってきた。先日も鳩山由紀夫前首相が開くグループの研修会に小沢一郎前幹事長が出席し、小沢氏の代表選出馬ムードを盛り上げるなど民主党内は国会そっちのけで代表選一色となってきた。小沢氏には相変わらず政治とカネの問題がつきまとっており、この問題をクリアーせずには代表選への出馬はできない状況だのに、お構いなくいかにも出馬をあおりたてるようなマスコミの報道にも疑問が残る。
 小沢氏の政治資金管理団体である陸山会の政治資金の出納に疑義があるのは衆目の認めるところで、検察は立件を見送っているが、市民の目である検察審査会はいま必死で検討を重ねている。仮に検察審査会が2度目の起訴相当との結論を出せば、小沢氏は被疑者として裁かれることになる。そんな御仁を党代表、すなわち総理大臣に選出するようなことがあれば、人心は民主党から一斉に離反していく。そんな簡単なことがわからない党などに政権を預けておくことはできない、とだれしも思うことだろう。
 にもかかわらず、マスコミはいかにも小沢氏を担ぐ民主党内の動きを面白おかしく取り上げる。22日のTBSテレビの「サンデーモーニング」にパネラーとして登場した田中優子法政大学教授らは「いまは地球温暖化による異常気象対策など政治が行わなければならない重要な議案が山積しているのに一体何をやっているのだろう。見たくもない」とか、「世界では全然注目されてないことだ」、「クマゼミの集団が軽井沢に現れたみたいなもの」、「昔の自民党みたくなことはやめてほしい」、「不毛感を感じる」と悪評ふんぷんだった。
 同じ22日のTBSテレビの「時事放談」でもパネラーの塩川正十郎元財務相は「子どもの喧嘩みたいなもの。単に小沢さんは力を誇示したかっただけだろう」として、小沢氏は利口な人だから出馬しないだろう、と見ている。もう一人のパネラーの藤井裕久前財務相は文芸春秋の最近号に「「小沢一郎さん、代表選に立候補しなさい」との一文を寄せているにもかかわらず、小沢氏は最終的には立候補しないと見ていたのは意外だった。寄稿文をよく読むと「菅首相に匹敵する人に出ていただきたい」と書いてあり、それが小沢氏出馬と見出しに取られたようで、暗に小沢氏に立候補するなら身ぎきれいなことを証拠立ててから、と言いたかったようだ。
 ただ、時事放談で塩川氏が指摘していたが、小沢グループの議員が150人おり、彼らが存立している基盤を考えると、小沢氏を擁立するしか手はない、というのはなるほどと思えた。しかし、グループに小沢氏以外に立てるにふさわしい候補者がいない、ということで、小沢グループ崩壊の道を辿っていることに他ならない。
 いずれにしろ、民主党はいまそんな党内抗争に時間を費やしている時期なのかどうかを議員一同胸に手をあてて考えてほしい。冷静に考えれば、毎年8月は翌年度予算の骨格を決める大事な時である。それなのに不毛の党内抗争に明け暮れていていいのか、とくと考えてほしい。
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