鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

夢もあり、楽しいテーブルウェア展

2008-02-03 | Weblog
 2日は東京・水道橋の東京ドームで幕開けした「テーブルフェア・フェスティバル2008」を見に行った。10年くらい前に招待券をもらって行ったことがあるが、どうしてこんな展示会にたくさんの人がくるのだろうか、と不思議に思った記憶がある。女性はこうした夢のあるようなものが好きなのだ、とも思った。今回はかみさんに行きたいか、と聞いたらうなづいたので、JRのびゅうプエザで前売り券を購入して出かけた。地下鉄南北線の後楽園駅を降りて、東京ドームに向かうと中年の男性の一団が歩道橋を渡って後楽園に向かう。まさかテーブルウェア展へと思ったら、彼等は競馬の場外馬券場へ向かって右へ折れていったので、納得した。
 「テーブルウェア展」は初日の午前中から中年の女性を中心に結構な数の来場者でもう満員状態。見取り図に沿って、会場を見ていくと、「日本のガラス&クリスタル」や、「日本の器を訪ねて」と題した日本各地の産地、作家の作品がブースごとに展示されてある。また、内外のこの世界では著名なコーディネーターによるテーブルセッティングの提案コーナーがあり、自身で観客に説明している初日ならではの風景も見られた。本人の若い頃の写真が飾ってあるその前で「ええっ、これが本人」と別人かと思えるほどの人が立っているのが可笑しかった。
 その周辺には売り物の産地の陶器や台所用品の即売コーナーがあり、高いのか安いのかわからない値段がつけられ、どれがいいのか、選択に困るほどだ。
 そしてテーブルウェア展の最大のイベントであるテーブルセッティングのコーディネート部門に応募した作品60点を順番に見ていった。岐阜県の女性による「故郷」と題した作品が大賞をもらっていたが、こんなテーブルウェアなどより味の方に興味がある御仁にとっては良さはさっぱりわからない。それでもいくつか見ていくうちに、食卓をこうして飾り立てることもある意味では生活のゆとりを感じさせるものなのだ、と徐々に納得するようになってきたから不思議だ。
 それで、ついつい気に入ったテーブルセンターなるものを買ってしまった。さらに岐阜県多治見市の陶磁器組合のコーナーで鉢とお皿を買った。かみさんがその手続きをしている合い間に、その前にあった骨董品のコーナーをのぞいていたら、店の主人がガラス棚から緑色の皿を取り出してお客に見せており、その後ろから中年の女性が「いくら」と問いかけ、主人が「80万円、5枚でね」と答え、じろりとその女性客を見上げたシーンにぶつかった。その女性客は「フーン」と言って、そのまま立ち去ったが、多少なりとも心得のある雰囲気が漂っていた。骨董屋独特の雰囲気とはこんなものか、とも思った。
 帰りがけに野球観戦スタンドを利用した特設ステージでタレントの黒柳徹子が「二人でお茶を」と題して司会と掛け合い漫談をしていたが、テレビでみる通りの話しぶりで、大勢の観客の笑いを誘っていた。
 お客の大半は中年女性で、入場料2000円の割りには客足のいい展示会で、中身もあり、十分に楽しませてくれた。
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