鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

優しい応対に心が和み、疲れが吹っ飛んだ

2008-02-18 | Weblog
 17日は今年初めて東京・府中の東京競馬場へ出かけた。かみさんにおにぎりを作ってもらって、寒いので、チョッキの上にセーターを着込んで暖かくして、いつものように意気揚々と電車に乗った。馬場へ着いてみると、日曜日にもかかわらず、観客席は閑散としていて、ゴール近くの特等席を難なく確保できた。双眼鏡を首にかけ、携帯ラジオとスポーツ新聞を持って、パドックに向かった。で、ラジオニッポンを点けると、東京マラソンの中継をやっている。東京競馬場のある府中も東京都なので、開催自体もあるのか、と気になったが、こちらは国(農林水産省)の主催なので、そこまではコントロールが及ばないようである。
 さて、第1レースは3頭の馬の3点買いをしたが、そのうちの1頭が頭には来たが、あとの2頭が着外で、ハズレ。第2レース以降は買った馬が出遅れたりで、さっぱり当たらなくなってしまった。買った馬が出遅れて後方のままだと、騎手の名前を改めて見て、「下手くそ!」と怒鳴りたくなる。時々、買った馬が落馬することがあり、そうした時は止めて帰った方がいい。
 昼時になって、観覧席でかみさんの作ってくれたおにぎりを食べ、水筒のお茶を飲んで一服するも、陽がかげってきて、やはり寒い。馬券は当たらないし、寒いし、よほど止めて帰ろかな、と思ったが、スタンドの裏に大型スクリーンがあるのを思い出し、居場所を室内に代えて、パドックもガラス越しに見ることで、寒さをしのいだ。その櫂あって、身体も暖まり、ようやく第10レースになって愁眉が開いた。ダート2100m走でスポーツ新聞の本命、対抗、穴3頭がよく見え、特に穴の馬がよく見えたので、そのミスターカントリーを頭に馬連、3連複、3連単を買ったら、3頭で入って3連複が当たった。3連単は2着、3着が鼻差で変わり、外れてしまった。久し振りの万馬券獲得となったのに残念なことであった。
 結果は当たったのはそれだけで、収支はややマイナスとなった。で、帰る途中で、スポーツ新聞の調教欄に「ポ」との表示があり、前から気になっていたら、「ポ」とはポリトラック調教のことと出ていたので、インフォメーションコーナーにいる女の子に尋ねたら、3人いる端っこの女の子が進み出てきて、メモ書きしてある小型の手帳をめくりながら、「どうも全天候型のコースのことのようです」と言うので、「素材は、なにか資料はありますか」と聞くと「ちょっとお待ち下さい」と言って電話をかけ始めた。
 しばらくやり取りしていた後、電話をおき、「少し時間がかかりますが、よろしいですか」と聞いてきた。急ぐわけではないので、「いいですよ」と言って待った。数分後、電話がかかってきて、聞いた後にその女の子は「ポリバケツのポリという意味だそうで、詳しいことはそれ以上わかる人はいません。来週までに資料を揃えておきます」と言うので、「来週は来られない。今度は5月にでも」と言ってお礼を言った。
 馬券を買うのに調教タイムは大いに参考となるデータである。そのタイムを判定するのに新しい調教コースができた、とあってはその詳細を知らないと馬券戦術も変わってくる。その迫力にその女の子は必死に答えてくれたわけで、聞けばお客からのいろんな質問をこうして手帳にメモしている、という。チャラチャラしているだけでもなく、きちんと仕事をしている女の子がいる、とホッとした気分になる。
 以前にもこの東京競馬場の観客席の側溝の鉄の蓋の間から万歩計を下に落として、案内の女性に頼んで係りの人を呼んでもらって、取り出してもらったことがる。些細なことでもお客の奉仕しよう、という姿勢を前面に出してくれると有難い気持ちになる。
 インフォメーションコーナーの女の子の胸についている名札の名前を見よう、と思ったが、よく見えなかった。Xさんとでも言うしかないが、Xさんの前向きな姿勢に触れて、心が和み、疲れが一挙に吹き飛んだ。どうもありがとう。

追記 その後、JRA(日本中央競馬会)に電話してポリトラックのことを聞こう、と思って、念のためGoogleで引いたら、なんと出ていた。ポリトラックとは砂に海底ケーブルの廃材として出る電線の被覆材、合成ゴムの破片などとワックスを混合した素材でつくられた全天候型の馬の走るコースで、障害馬術選手のマーティン・コリンズ氏が考案し、英ポリトラック社が開発したものという。すでに英米、カナダでは改良型を含めて実用化されており、ポリトラックを使用した競馬場では悪天候による開催中止が少なく、馬の故障も減少し、芝やダートのように定期的に入れ替える必要がほとんどなく、コストダウンにもつながる、という。ただ、塊となって馬の蹄の裏に付いたり、馬が蹴り上げる量が多く負担をかけるデメリットもあり、最近は改良型のニューポリトラックなるものになってきている、という。つまり、陸上競技でいうタータントラックのようなものであることがわかった。今度、インフォマーションセンターの件の女の子に会ったら、ぜひGoogleを引くことを教えてやりたい、と思った。
コメント
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