鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

安部首相が「日本を代表してトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦する」とは世界に恥さらしの行為である

2019-02-17 | Weblog

 16日、米トランプ大統領が「安部首相がノーベル平和賞にトランプ大統領を推薦してくれたと記者会見で明らかにした。今月27日にヴェトナムで開催される米国と北朝鮮の首脳会談を前にこんなタイミングで明らかにされたのはいかなる意味があるのか。米国の研究機関の調べによると、北朝鮮はいまだに核開発を着々と進めており、昨年6月の核廃棄を約束したトランプ・金正恩会談は一体何だったのかが問われているのにとんでもないことで、世界に恥をさらすノーベル平和賞推薦ともなりかねない。早々には韓国の文大統領の間違い」ではないか、との観測が流れたが、日本の官邸筋が「トランプ大統領から依頼されて行った」と表明しただけにこの波紋は大きく広がりそうだ。

 トランプ大統領は同じタイミングで国境に壁を構築することで国家異常事態宣言に踏み切るとの意向を表明しており、その時の記者会見で、CNNの記者から「国境を超えてくる移民より、米国内に住む人の方のが犯罪率が高い」と質問されると、統計が間違っているのだと言わんばかりに「フェイクニュース」と切り捨てた。日本の国会でも統計の問題で激しくやりあっているのを彷彿とさせるシーンに安部首相とトランプ大統領が似たような境遇に追い込まれていることを思い知らされた。そういえば、安部首相はトランプ大統領の犬のようにすり寄っているが、お互い似たもの同士ではないか、とも思い至った。安部首相の推薦文には冒頭「日本を代表して……」と入っているようで、日本国民としてそんなことを了解してはいない、と申し上げたい。

 安部首相はこのところ、統計不正問題をきっかけに土俵際まで追い込まれようとしている。先週の自民党大会での「悪魔のような民主党政権」との」発言で岡田克也立憲民主党議員から撤回を迫られて、その意思のないことを言明、あまつさえ党首としてふさわしくなく「言論の自由だ」と言い切った。同じ自民党大会で自衛官の募集に際し、「市町村の6割が協力してくれない」とお門違いの不満をぶちまけた。市町村が協力しないのは自衛官の募集にあたって個人情報の閲覧について公開できないことを理由としているのであって、いかにも自衛隊を嫌っているかのように見做すのはいかがと思われる。これについては小野寺五典膳防衛相が自民党員に市町村に協力を呼びかけるよう文書を出すおまけまでついた。自民党代議士が市町村に連絡されば、職員は政治的圧力を感じざるを得なくなる。安部首相はこうしたことまで考えて発言したのか、と疑いたくなる。安部首相は憲法改正までスムーズに行うことまで話をもっていったというから、とんでもないことである。

 統計不正問題から悪魔発言、自衛官募集、そしてノーベル平和賞推薦とこの相次ぐ安部首相のとどまるところをしらないとんちんかんな言動はまさに安部首相の首相としての資質を問われる問題発言である。一国の首相がこんな小学生の児童に聞かせたら危なっかしくて仕方がない言動は決して許されるべきものではない。安部一強のいまの政界ではだれも止められないようであるので、ここは国民が声を挙げて阻止するしかない。国会議事堂近くでのデモはもちろん、あらゆる機会をとらえて安部首相を阻止する行動に立ち上がるべき、と思った.

追記1 18日の国会予算委員会で玉木雄一郎国民民主党代表が安部首相に「米トランプ大統領をノーベル平を和賞に推薦したのか」と質問したら、安部首相は「ノーベル賞推薦については50年間公開されないことになっている」と答え、それ以上回答しなかった。どう答えても恥の上塗りとなるので、回答避けたと思われるが、周辺のだれか小賢しい知恵者が予め回答案を作成でもしたのだろう。だとしたら、トランプ大統領がルールを破ったことになる。トランプ大統領は安部首相から伝えられた、と言っており、一方の安部首相および周辺はトランプ大統領から要請された、としている。真相のほどはいずれ明らかにされるだろうが、それまでどちらの狸が仕掛けたか、ということで、いずれにしろ、世界を惑わし、世界から笑われるだけのことだろう。安部首相は北朝鮮の拉致家族の解放をトランプ大統領に依頼した見返りにでもノーベル平和賞の推薦を頼まれたことなのかもしれないが、仮にそうだとしたら本来自らやるべきことをトランプ大統領に依頼するからこんな事態を招いたことを深く反省すべきだろう。

 追記2 18日夜の民放テレビはほぼトップで安部首相のノーベル平和賞に米トランプ大統領を推薦のニュースを取り上げているのに午後7時のNHKは一言も触れずじまいだった。安部首相がトランプ大統領のポチなら、さしずめNHKは安部首相のポチということなのだろう。海外のマスコミもこぞって取り上げているのに無視するとはなんたる報道姿勢なのだろう。こんな状況ではもう視聴など払いたくなくなってくる。安部首相は海外の政治家から相手にされなくなるだろうし、ことし半ばに日本で開催されるG20では失敗に帰するのは目に見えている。

 

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民主党政権を悪夢呼ばりした安部首相は統計不正の責任を取って辞任してもしかるべきだ

2019-02-11 | Weblog

 10日東京で開催された自民党大会で、安部首相は来る7月の参院選に臨むにあたって、前回の亥年の参院選に敗れ自ら首相の座を降り、結果的に民主党に政権を引き渡すことにつながったことに言及し、「悪夢のような民主党政権云々」と毒ついた。これを聞いた同党の石破茂議員は「他党のことをあそこまであしざまに言うのはいかがなものか」と語った。党員に参院選への奮起を促したかったのだろうが、自らの”悪政”でそうした事態を招いたのにいささかも反省することもなく、森友、加計学園問題ではさんざん嘘をつき通してきたし、いまも統計不正問題で足元を揺るがせられているのにそんなことには一切お構いなく、しれっと暴言を宣っているのにはあきれ返る。

 このところの安部首相は戦後最長の好景気とか、最長不倒の首相在任期間がリーチになってきたせいか、どことなく傲慢な姿勢が目立っている。沖縄の辺野古埋め立て工事の強行に際しNHKのインタビューで、やってもいないのに「辺野古埋め立てにあたってはサンゴの移設を行った」と公言し、あとで突っ込まれると碌に釈明もせずにほっかむりをしたり、就任以来懸案である北朝鮮の拉致家族の解放についてもトランプ米大統領と金正恩北朝鮮委員長との2度目の会談が決まると拉致家族問題を取り上げてもらうよう依頼する、と相変わらず他人任せのポーズで臨んだり、本当にこれでよく日本の首相が務まるものだ、とあきれかえさせられる。

 安部首相自身が売り物と自負する外交にしてもロシアのプーチン大統領と25回目の会談に臨んでも一向に北方領土の返還も一歩も前に進まず、「主権はロシアにある」ことを認めざるを得ない始末でこれではこれまでの交渉は一体何だったのか、と思わざるを得ない。対米外交もトランプ大統領にしっぽを振ってついていった結果が買わなくてもいい航空機や戦艦を言い値で買わせられる始末で、来年度予算が100兆円を超え、1200兆円余もの財政赤字を抱え込む大きな要因となっている。

 こんな安部首相であるが、マスコミ各社が行う世論調査では一向に内閣支持率は下降線を描かない。不思議なことである。「ほかに適当な人がいない」というのが最大の理由のようである。一見、景気がよさそうな風向きのようであることが大きい、と玄人筋は観測する。しかし、その経済がいま話題となっている統計不正で、実はアベノミクスが成功だ、と宣っている、という数値指標が統計不正で操作されたものだという実態が暴かれようとしているのだ。安部首相が国会答弁で、2018年実質経済成長率の数値の公表を頑なには阻んでいるのはこれまでこうした経済指標を操作してきたことがばれてしまうことを恐れているからなのだ。

 明日12日からの国会で立憲民主党はじめ野党各党が舌鋒鋭く政府を追及しようとしているのがここである。消えた年金問題の再来ともいえる統計不正は根本厚労相の首どころか、安部首相を退陣に追い込む可能性すら秘めているので、見逃せない。

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