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鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

神奈川県川崎市の日本民家園で日本全国に残されている文化遺産をなんとか後世に残そうとする強い意思を感じさせてくれた

2025-02-28 | Weblog

 26日は溝の口から小田急線の向ヶ丘遊園駅南口行きのバスに乗り、終点に着いたところで、徒歩10数分の日本民家園に赴いた。三男が野球をやっていたころ、毎週土曜日に練習場の武蔵野の野球場へ行くのにここまで車で送ってきていたので、なんとなく土地勘はあったが、当時とはすでに30年以上経っているので、ぼんやりとしか憶えていない。当時とはすっかり街の趣きも変わってしまっているので、うる憶えの感覚でめざす日本民家園へ行ってみた。

 川崎市日本民家園は1967年に消滅しつつある日本各地にある古民家を永く将来に残すねらいで、設立されたもので、神奈川県川崎市の原家はじめ福島県福島市松川町の鈴木家、奈良県奈良市の高畑町の井岡家、愛知県名古屋市東区の佐地家、長野県伊那市西町の三澤家、鹿児島県大島郡和泊町の沖永良部の高倉、岩手県紫波郡紫波町の工藤家など全国各地の古民家合わせて23戸の古民家がいずれも造られた当時のまま復元されており、それぞれ水車小屋、船頭小屋、高倉、農村歌舞伎舞台のまま復元されており、見ごたえ十分な形で展示されていた。

 以前に来た時にはこんな大規模なものであるとは思いもせず、すっかり本格的な施設となっていたのに驚いた。なかには現在移築中のものもあり、いまもって日本で最大級の古民家施設であることを印象づけてくれた。国と神奈川県、川崎市の担当者がそうしたものを作るにあたって懸命な努力を重ねてきていることが十二分に伺わせていた。おそらく、古民家について詳しい人がいて、全体の構成を頭に描きながら、日夜全国各地に散らばって存在している古民家の情報を集め、後世に伝えることを必死に考えていることだろう、と思わせた。たまたま、地元の川崎市の小中学生が大勢、観覧に訪れているのに出くわしたが、必死にノートにメモを取っている姿を見て、胸にジーンとくるものがあった。

 日本民家園を出たところに 岡本太郎美術館があり、中は入って展示してある岡本太郎の作品をじっくりと見た後に、館の一角で第」28回岡本太郎現代芸術賞展が開催されており、次代の岡本太郎を目指す新々の美術家が応募した作品が展示されていた。毎年500点を超える応募があり、そのなかの優秀23作品が展示されていた。岡本太郎をしのぐような怪奇なものも見られたが、いずれも斬新な意図のもとに制作されたようなものが多かった印象だった。会場を出たところで、出展作品でいいと思ったものに投票するようなしかけで、投票した人には出口にあるレストランで代金を5%割引する、という形となっており、投票した後に筋書き通り、ランチをそこで摂った。

 

 

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10数年ぶりに川崎大師を訪れ、川崎大師の良さを改めて実感し、もっとお参りにくるべきだ、と思った

2025-02-14 | Weblog

  14日は久しぶりに川崎大師へ行くことにした。川崎に住んで50年近くになるが、これまで川崎大師に行ったのはわずか1回しかなく、それも新年の初詣に行ったので、人混みに混じってのことだったので、あまり周囲を見渡す余裕などなく、人の頭を見ていた記憶しか残っていない。生まれた名古屋には古来の三種の神器の草薙の剣が奉納されていることで有名な熱田神宮があり、当時はこの川崎大師と新年の参拝客数の多寡を競っていたことで名前だけは知っていた。JR川崎駅から京成線に乗って3つ目の駅が川崎大師駅で、駅から歩いて参道に行ったが、全然記憶に残っていなかった。

 それでも参道の両側にあるお店からは名物の薬をかねた棒状の飴を切り落とす包丁を叩きつける音がコンコンと伝わってきて、川崎大師へ来たことを思い出させてくれた。平日だったので、人混みはさほどではなく、スムーズに大本堂まで行くことができた。大本堂へ行き、お参りをして、本堂の中を見ると、丁度法衣を着たお坊さん方が出てきて、お経が始まる時で、多くの人が本堂の座敷に入っていくところだった。見ると、靴を脱いでナイロン袋に入れて上がるようになっていて、周囲のみなさんに倣ってそのまま本堂内の座敷に連なり、案内役のお坊さんに指示に従って、座って、待っていたら、お経がは始まった。

 そのまま座ったまま、お経が唱えられるのを聞きながら、以前に来た時にはこんなことにはならなかったので、有難いことだ、と思ってじっとお経を聞いていた。後で本堂脇の売店らしきところで、配られていた冊子によると、川崎大師は平安時代、第75代崇徳天皇の御代(1124ー1141年),平間兼豊・兼乗という武士の親子が生国尾張を追われ、諸国を放浪した後、川崎に住みつき、1128年に平間寺を建て、今日の川崎大師となった、と言われている。そんなことを想像しながらお経を聞いた後に、案内役から目の前の本堂の仏像を見て回るよに案内され、数々の仏像をつぶさに拝顔し、お参りして回った。こんな機会に恵まれて川崎大師の本堂をくまなく見られてまわって、いい時にきたものだ、と大いに喜んだ。

 ほぼ一周して、本堂正面に戻って、座っていると、お坊さんが「護摩札をお渡しするので、名前を呼ばれた人はお出で下さい」と言って、目の前にあるお札を順番に手渡しし始めた。これも後でわかったのだが、「お護摩札」なるものは厄除け、事業繁栄など様々な祈願をするために焚いて供養するためのもので、予め祈願料として5000円から1万円支払っている人がもらうものだ、ということであった。たまたま、その始まる時間に本堂に居合わせたことから、ちゃっかりそのグループに紛れ込んだものだ、ということも了解した。

 この護摩札祈願は午前、午後3回ずつ行われることとなっており、毎回100人余人が参加するような形となっているようだった。たまたま、開始時間の直前に来合わせたことが幸運にもつながった次第で、我ながらなんと運のいい偶然に恵まれたものか、と大いに感激した。なかなか本堂の中に入って、間近でじっくりとご本尊の尊顔を見られるようなことあるものではない。そんな感激をもとに改めて川崎大師境内の八角五重塔や、大山門、信徒会館、やすらぎの橋などをくまなく探検させてもらい、川崎大師の良さを確かめさせてもらった。そして、いまや名古屋に住んでいた時間より川崎市民として過ごした時間のがはるかに多いのだから、地元民としてもっと川崎大師へ足を運ぶべきだ、との思いを深くした次第。

 

 

 

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本人に成りすまし、パソコンサイトを乗っ取り、詐欺行為を行う”サポート詐欺”にご注意あれ!

2025-02-10 | Weblog

 9日夕、ネットで検索していたら、ある記事が気になって、クリックしたところ、画面が変わって複数の画面となり、警告音も鳴り出して、消そうとしても言うことを聞かなくなってしまった。どうしようか、と画面を閉じようとしても意のままとならない。そのうちに画面の下段に「これを元に戻すには以下のところに電話しなさい」とのメッセージが出てきた。仕方なくそこへ電話すると、「マイクロソフトです」と外人らしき人が答え、「これから言う通りにパソコンを操作して下さい」と言って押すべきキーボードを指定を命じてきた。最初はそれに従って入力し、相手の言うサイトに導かれ、名前を入力してみたら、相手が「銀行の取引をネットで行っていますか」と聞いてきた。その前に取引銀行のサイトが出てきたので、おかしいなと思い、「そんな取引はしていない」と断り、電話も打ち切った。

 その後、やり取りを思い返してみて、どうも釈然としなかったので、念のため、取引銀行のサイトを開き、24時間、ネットバンキングに関する相談窓口があることを見付け、数時間前の出来事を報告した。すると、窓口の女性は即座に「それはサポート詐欺です」と教えてくれた。つまり、相手のサイトにこっそりと侵入し、いいように操作し、まんまと金銭なりを収奪していく、という最新の詐欺手法だ、という。つまり、こちらの使用しているパソコンを乗っ取り、いかにも本人が利用しているように装い、金銭もしくは物品をせしめる詐欺に他ならない。

 そこで、防止策を尋ねたところ、まずはダイレクトページのサイトに入るための最初の契約番号、およびパスワードを変更することを勧めてくれた。ただ、変更には1週間余かかるので、さしあたりはいまの契約番号を変える手続きを行うことを勧めてくれた。それで、その手続きのあらましを聞いて、翌日にも行くこととし、まずはいまの契約番号を無効のものとしてくれ、事件が起きてから数時間経っているので、その間何も起きていないことを確認してくれた。

 で、10日になって、自宅から一番近い取引銀行の支店に行って、インターネットサイトへ入るための契約番号を更新する手続きを行い、とりあえずの対策を講じた。が、相手の手元にこちらのパソコンの情報がある程度入ってしまい、本人に成り代わってこちらのサイトになる数々の取引なり、実態を知ったりしていると、とんでもないこととなりかねない惧れがなきにしもあらずで、ある。それらについても一応、対策を考えておかないといけないことも心しておかないとまずいことも忘れてはならない。

 今回の相手がマイクロソフトを名乗っていたので、日本マイクロソフトにも電話して聞いたところ、「それはサポート詐欺です」と教えてくれ、「2023年に消費者庁が「マイクロソフトを騙って、サポート詐欺なるものを行っていることを関連業界関係者に注意喚起した」事実を教えてくれた。業界には本人に成りすましいいようにパソコンを乗っ取る”サポート詐欺”なるものが横行しているわけで、十二分に気をつけてほしい、と強く訴えたいところである。

追記(2月11日)その後気になって今回の詐欺相手の電話番号を改めて調べたら、010から始まる14ケタの見慣れない番号だった。冒頭の010から始まって全部で14ケタあり、いかにも不審な電話番号である。冒頭の010は海外から日本へ電話をかける際の番号で、以下の11ケタもけったいなものであった。そんな番号に電話をすること自体が、チェックミスであった、と言わざるを得ない。日頃見かけない電話番号であることを認識していれば、こんな目に遭わなくて済んだことだった、と深く反省している次第である。

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