カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

絡まっているが、辻褄は合う   時をかけるな、恋人たち

2024-06-22 | ドラマ

時をかけるな、恋人たち/山岸聖太・山口純太監督

 タイムトラベルが普通にできるようになっている未来からさまざまな人がやって来て、過去を改竄してしまう事件が頻発している。当然それでは困ることになるので、タイムパトロールを任務としている人々がいる。捕まえて、つじつまを合わせ、記憶を消すことができるようだ。ふつうに働いていたOLが、突然この任務に任命されることになり、さらにそのタイムパトロール隊の一人の男から、熱烈に言い寄られることになるのだったが……。
 一話22分の11本。一応そういう筋に沿ってそれなりに一話完結が続きながら、ラブコメが展開される仕組みになっている。実際に過去が変えられるようになると重大なことが起こることは確実なように思われるが、あまりまじめな話では無くて、時代を超えた恋のいざこざのあれこれである。ふつうならそれは良くないことだが、真剣な恋の行方もあったりして、主人公たちは時を超えた恋愛の行方を応援したい気持ちに傾いていく。もちろんそれは、自分たちの恋も含めてのことなのだが……。
 観終わってみると、さまざまな伏線の回収も含めて、いわゆるよく出来たドラマの塊というべきか。ポップな感覚のコメディ要素もあるが、恋愛の真剣さは実直である。それがウリというべきことかもしれないが、ちょっと気恥しくもなるというか……。しかしながらいくつもの過去の出来事と、自分たちの行動は辻褄があっていくことにもなっていて、ある意味で運命である。もうこんがらがっているので、それを修正するなんて不可能ではあるまいか。
 タイムトラベル物は、現在過去を自由に行き来できるので、お話の辻褄やパラドクスを楽しめるのだが、生き帰りができなくなると、深刻である。さらにその間消えた自分はどうなるのだろう。自分が二人同じ時間にいることも、やはり何か不自然である。ということで、お話で楽しむよりほかに無いのではあるまいか。だからこそ、こういう物語が作られるという事なんだけれど……。
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