カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

エスカレータを一列に並ばないようにさせたい

2021-07-12 | culture

 エスカレータに人が並ぶ光景がある。特に都市部の電車から降りると、駅のホームに行列ができる。二人連れの人だって一列に並び直して順番を待っている。左側に並んで一列になるのは、たぶん勘違いによるマナーのためである。右側を開けて、急いでいる人に配慮しているのだろうと思われる。「エスカレータはでは歩かないでください」というアナウンスはデパートだったっけ? 忘れたが、危険防止のためなのか、エスカレータを歩いて登ったり、さらに急いで走ったりすることは、いけないことのはずである。それは常識のはずである。子供の教育にもよくないと思う。しかし急いでいる人はいるかもしれない。急がなければならない事情までは知らないけれど、それは困った人という哀れみでもあるんだろうか。
 けれど実際のことを顧みて考えると、ものすごく急いでいるというよりは、右側を追い越して歩いている人の多くは、左側に順に並ぶのがめんどくさい人であるように見受けられる。本当には知らないが、少なくとも僕の場合は、先の事情がよく分からないで右の列のスペースにはみ出してしまってどうにもならない場合に、もう仕方ないなと思って右側を急いで登ったりするからである。別に急いでないのに急いでいるふうを装って先を急ぐのが馬鹿らしい。そういうところこそ田舎者ということかもしれない。田舎もんで悪いとは思ったことはないが。
 しかしながら行列をできるだけ短くしたり、最も合理的に人を大量に移動させるためには、一列に並ばないで、二列にきちんと詰めてエスカレータに乗るべきである。どうして人はそれができないのだろう。皆が急がず詰めることで、結果的にはもっともスムーズに移動できることが明白なのに、それをどうしてマナー化、というか常識的な習慣にできないのだろう。さらに左側ばかりに人が偏って乗ることによって、エスカレータの荷重が偏り、耐久性がその分落ちてしまう可能性もある。実際メンテナンスでも、困ることになっているはずである(知らないが)。エスカレータには、最初から左側の摩耗に備えて、何か強化策など講じられているのだろうか。僕はメーカーの人ではないが、そういうことが妙に気になる。大勢の人が利用するからこそ、故障や事故のリスクは減らすべきではなかろうか。
 しかしながら確かに、見ず知らずの人と二列に並んでエスカレータに乗るのは抵抗感がありそうだとは思う。なんで空いている私の右側に、あなたは詰めて乗ってきたのだと、冷たい視線を浴びたくない。たまに右側を登っていると二人並んで乗っている(多くの場合高齢者だから仕方ないのだが)ところがあって、詰まってしまうことがある。なんとなくその右側を登っている別の人の舌打ちが聞こえるような感じもする。そうしてそれだけでなくて、そのようになると実際のところ仕方ないけど僕も知らない人と二列に並んで一時の時間を過ごすことになり、やっぱりなんだか気まずい雰囲気になるのだ。それが化粧の濃い女の人ならさらに気まずさは倍増して、別段僕が選択してこうなったんではないと、説明したい気分になる。でもまあ、いつかはエスカレータには終わりが来て、ホッとするんだけど。(つづく)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まあ、ゆるいお笑いとして ... | トップ | 死人に口なし   ハリーの災難 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。