◆◇◆塾と勉強 Q&A 17◆◇◆
Q 17「テストで『時間がなかった~』と言っています」
A 17「時間は全員に平等にありますので、改善点を大きく2つ」
テストができなかったときの言い訳で、「時間がなかった~」があります。
私も仕事について、たまに言っている気がしますが★
基本的に認められませんよ。
たとえば、中学校の定期テスト、数学を考えてみましょう。
テストを解答する時間は、50分なら50分、全員に共通にあります。
自分だけが時間がないわけではありません。
また、「時間がなかった~」という子どもが・・・。
学力診断テストや北辰テストの過去問を塾内で解いているとき。
私が見ていると、けっこうボ~っとしていることがありますよ★
結局、自分が問題を解けないのを「時間」のせいにしているだけかなと。
保護者は、子どもがテストを解答している様子がわかりません。
だから、「時間」について勘違いするのでしょう。
まず、改善点の1つ目です。
「時間がない」というのは、学力が低いということに近いでしょう。
全員共通の問題を、全員共通の時間を使って・・・。
解き終わることができないわけですから。
「時間がない」の対策としては・・・。
普段の勉強からしっかりやって、スラスラできるようにしておくことです。
かなり当たり前のことですが★
イキナリ、スピードが上がることはありません。
まず理解です、しっかり解けるようになることが第一となります。
そのあとに類題を練習して、その系統の問題ができるようになる。
それを、ある程度繰り返すと・・・。
初めて、スピードが上がっていくことになりますよ。
スピードが出ない子どもは、まず、しっかり解けるようにすることです☆
「時間内に出せない力は実力じゃない」
(中田敦彦〔なかた・あつひこ〕 日本のお笑い芸人 『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!』より)
次に、改善点の2つ目です。
「時間がない」の別のパターンもあります。
それは、自分の学力を超えるような難しい問題に時間を使ってしまい・・・。
他の正解させられるはず問題に、手を付けなかったという場合です。
これは、時間の配分ができていない・・・。
まあ、広い意味で学力が低いということになってしまうでしょう★
やはり、基本的に認められません。
できない問題に出会ってしまったら、迷わず飛ばして次にいきましょう。
そして、ひとまず最後の問題まで辿り着くことです。
「最後まで行かなかった~」というのも、基本的に認められませんよ。
難しい問題を飛ばして、最後の問題まで辿り着いた・・・。
あとの動きは、2つあります。
まず、動きの1つ目は、難しい問題に戻って考える、解こうとすることです。
これは比較的、まだ時間が残っているときの動きですね。
しかも、他の解いた問題は正解しているはずの場合です。
またじっくり考えると、今度は正解が見えてくるかもしれません。
動きの2つ目は、正解しているかわからない問題の見直しをすることです。
これは、もう時間がなくて・・・。
難しい問題を考えるヒマがないときの動きです。
これで間違いを見つけて、直すことができれば・・・。
そのほうが、得点は高くなるでしょう。
難しい問題を考えていても、結局解けなくて・・・。
得点に結びつかないかもしれませんから。
学力上位層にとって・・・。
中学校の定期テストの数学で、難しい問題というのは1問程度です。
その配点は、5点程度のことが多いです。
学校の先生は、1問くらい見たことのない問題を入れたがります★
それは、学校のワークにも出ていないような応用問題です。
「100点阻止問題」と言われたりもしていますよね。
だから、その「100点阻止問題」の5点は捨てたとしても・・・。
あとの、できるはずの問題は全て正解させてほしいです。
それには全体の見直しをしたほうが、結局得点は高くなりますよ♪
その判断は、全体のでき具合と、難しい問題が解けそうかどうか。
そのあたりを考えてほしいです。
学力上位層の子どもは・・・。
100点狙いで100点、もしくは95点を取れると思いますよ☆
「難しい問題ができないから沈むんじゃない。できる問題を落としまくるから沈むんです」
(ストロング宮迫〔すとろんぐ・みやさこ〕 成績向上委員会主宰)
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