ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「平成29年度 埼玉県公立高校入試に向けて」セミナーレポ(2)

2016-09-28 | 勉強コラム

写真は、セミナー資料です。

160927、「平成29年度 埼玉県公立高校入試に向けて」セミナーに出席しました。

場所は、埼玉県・さいたま市、浦和コルソ7Fホール。
主催は、塾教材出版社の育伸社。
セミナー講師は、育伸社編集部の今井さんです。

育伸社の公式HPは、↓をクリック。
https://www.ikushin.co.jp/

平成29年度、埼玉県公立高校入試でわからないことがありますね★
そもそも、なぜ数学(と英語)のレベルを2つに分けるのでしょうか?
私が知っている限りでは、以下のような理由です。

埼玉県公立高校入試の数学は例年、「難しい!」と言われていました。
だから、特に学力下位層は点数を取れないのですね。
記述問題は、空欄のままで提出されることが多かったとか★

埼玉県議会で、取り上げられたことも・・・ ↓をクリック。
https://www.pref.saitama.lg.jp/e1601/gikai-gaiyou-h2506-e010.html

だから、学力下位層の子どもの学力もしっかり調べたいと。
「学力検査問題(標準問題)」を作ったということです。
だから、以前よりもカンタンになったということですね。

でも、「学力検査問題」を使うと、学力上位層に差がつきません。
みんな高得点を取りますから。
だから、「学校選択問題(発展問題)」を作ったということです。

そして、ここからがややこしいのですが・・・。
この「学校選択問題」でも、以前よりは簡単にしたという感じです。

以前で「難しい!」と言われていたのに・・・。
それよりも難しくできませんから★

ただし、平成29年度入試の数学サンプルを見ると・・・。
計算は難しくなりましたし、記述も増えるような気がします。
結果的には、“少し”簡単になった、というところでしょうか?

埼玉県教育委員会が出している、平成29年度サンプルは、↓をクリック。
http://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/29nyuushikaizen.html

ちなみに、平成28年度入試、数学の平均点は、51.1点でした。
50点超えているのなら、他の教科も同じような平均点です。
全員同じ問題でも悪くないレベルと言えますが?

以前までの数学の平均点は、もっと低かったのです★
せっかくいい頃合いになったのですが、2つに分かれてしまいます。

平成28年度、埼玉県公立高校入試の平均点は、↓をクリック。
http://blog.goo.ne.jp/kavid060327/e/5de7c7f068ffb47ae9b5794e7008c5e0

育伸社では、埼玉県公立高校入試の模試を3回分作るようです。
それは、新しくなる平成29年度入試に対応しているものですね。
ただし、「学力検査問題」と「学校選択問題」が融合したものです。

セミナー会場で、この模試の数学サンプル版を見たのですが・・・。
3回すべてには、「折り返しの問題」が入っていませんでした。
「折り返しの問題」は、どちらにも必ず入っていると思いますが・・・。

その代わり、「こんなのが出題されるかも?」という問題が入っていました。
変更しての初年度、どんな問題が出題されるかわかりません。
それで、出題の幅を広げたようです。

私は勝手に、これを「埼玉県そっくり模試」と言っています。
アビット新白岡校では、埼玉県公立高校入試直前の土曜日を3回使って・・・。
この「埼玉県そっくり模試」3回分(5教科)を勉強する予定です。

もちろん年末から、実際の埼玉県公立高校入試の過去問も勉強します。
平成29年度入試よりも、難しい問題ということになるかもしれません。
だから、「学校選択問題(発展問題)」で受験する子どもも勉強になりますよね。

中3生のみなさん、最後まで一緒にベストを尽くしましょう☆

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「平成29年度 埼玉県公立高校入試に向けて」セミナーレポ(1)

2016-09-28 | 勉強コラム

写真は、セミナー資料です。

160927、「平成29年度 埼玉県公立高校入試に向けて」セミナーに出席しました。

場所は、埼玉県・さいたま市、浦和コルソ7Fホール。
主催は、塾教材出版社の育伸社。
セミナー講師は、育伸社編集部の今井さんです。

育伸社の公式HPは、↓をクリック。
https://www.ikushin.co.jp/

テーブルのある席に座れるのは、100名ということです。
さらに出席者が増えたようで、周囲にイスだけの席もできていました。

平成29年度、埼玉県公立高校入試は、大きな変更点があります。
特に塾の先生たちは、知りたいことが多いのだと思います。

平成29年度入試、その大きな変更点は・・・。

● 数学と英語が、「学力検査問題」と「学校選択問題」に分かれる
● 社会と理科の検査時間は、40分だったのが50分になる

・・・この2点ですね。

『ブログ・アビット』内に、関連記事は、すでに2つほどあります。

「2017年度 埼玉県公立高校入試の変更点とその対策」セミナーレポ↓
http://blog.goo.ne.jp/kavid060327/e/5f1df9d95df0684664a0822967f52cd7

平成29年度(2017年度)埼玉県公立高校入試 学校選択問題の採用校が決定↓
http://blog.goo.ne.jp/kavid060327/e/04c54f449461131faa2631f3eec48d19

育伸社で、このネタを扱うのは初めてなので・・・。
初めて聞いた人でもわかるように説明してくれました。
ありがたいことです。

埼玉県教育委員会が出している、平成29年度入試問題サンプルは、↓をクリック。
http://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/29nyuushikaizen.html

それでは、セミナーで気になった話を紹介していきますね。

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◆ 数学の入試問題について

● 「学力検査問題(標準問題)」数学のサンプルを見ると、大問1、大問2、大問3の計86点分が、以前よりも解きやすい問題になっている。逆に取りこぼしのないように注意すること。

● 「学力検査問題(標準問題)」数学のサンプルでも、平成28年度まで出題されていた「折り返しの問題」は出題されている。関数の難しい問題がなくなっている。

● 「学校選択問題(発展問題)」数学のサンプルは、大問1の計算が難しくなっている。平成28年度入試までのレベルにはない。私立(中~上位高)の高校入試の計算問題に近い。ただし、平成28年度入試では9問ほどあった計算問題が、4問だけになっている。

● 「学校選択問題(発展問題)」数学のサンプルは、最後の大問4に、整数の記述問題が増えている。この大問4は、(1)と(2)を足掛かりとして、(3)を記述させるような問題になっている。整数が題材でなくても、この形式の出題になる可能性がある。

● 数学のサンプルからすると、「学力検査問題」と「学校選択問題」は、6割前後は共通の問題になる。

◆ 英語の入試問題について

● 「学力検査問題(標準問題)」英語のサンプルは、大問2の短文読解問題がなくなり、大問2は、日本語を英単語にするだけの語彙の問題になっている。時間はかからなくなった。

● 「学校選択問題(発展問題)」英語のサンプルは、「学力検査問題」にあった大問2の語彙の問題がない。そのかわり、長文が平成28年度入試までよりも長くなった。

● 英語のサンプルからすると、「学力検査問題」と「学校選択問題」は、7割少しは共通の問題になる。

◆ 社会・理科の入試問題について

● 検査時間を10分増やして、主要3教科と同じ検査時間の50分になった。思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題に対して、受験生がしっかり考えて解答できる時間を確保する狙いがある。学力下位層は、記述する問題が無答のことが多い。

● 大問構成や出題数に大きな変更はないはず。ただ、社会の場合、資料や文章の読み込み量は増加する可能性がある。理科の場合、実験や観察の読み込み量は増加する可能性がある。社会も理科も、記述解答量が増加する可能性がある。

● 社会も理科も、資料を見ただけですぐに答えがわかるものではなく、計算などをしないとわからない問題が出題されるのでは。もしくは、決まった答えがあるわけではなく、自分の考えを書いていくような問題が出題されるのでは。
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気になった話は以上です。

・・・考察は、次回ラストへ☆

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