ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「2017年度 埼玉県公立高校入試の変更点とその対策」セミナーレポ(1)

2016-06-28 | 勉強コラム

写真は、セミナー告知と当日の資料です。

160315、「2017年度 埼玉県公立高校入試の変更点とその対策」セミナーに出席しました。

講師は、エデュケーショナルネットワークの教材編集長、上野伸二さんです。
エデュケーショナルネットワークは、塾向けの教材会社です。

エデュケーショナルネットワークの公式HPは、↓をクリック。
http://www.edu-network.jp/

場所は、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティ4F市民ホール。
定員は100名でしたが、もっと申込があったとのこと。
塾関係者の、このセミナーに対する期待の高さがうかがえます。

メモをとったことの一部を紹介します。

----------------------------------------------------------------------
● 2014年度(平成26年度)入試と2015年度(平成27年度)入試を比べると、明らかに変わってきている。数学でいうと、難し過ぎる問題が減ってきている。2016年度(平成28年度)入試でも、数学の難し過ぎる問題は少ないように思える。

● すべての教育の基本は、3つからなる。①知識・技能 ②思考力・判断力・表現力 ③自主性・多様性・協働性。

● 「知識・技能」だけでは済ませないようにしたい。大学入試もそうなってきている。

● 埼玉県の数学は、全国でも難しい。2012年度は、平均点が36.5点だった(100点満点)。最上位に向けたテストになっていた。

● ボリュームゾーン(偏差値【SS 50】~【SS 60】のことか?)の生徒は、入試問題での二次関数の(2)をやらせても意味がない。難し過ぎて、できないので。

● 数学と英語は、標準版と応用版に分かれる。応用問題を採用するのは、【SS 65】以上のレベルの公立高校か? それとも【SS 60】以上の公立高校か?

● 入試問題のレベルを選択している県は、5県ある。北海道は、毎年どちらのレベルを選ぶのか発表する。東京は、学力重点校があるので、レベルは決まっている。大阪は、ABCと3つのレベルがある。Aは工業・商業系。普通科はBとCで選択。熊本と長崎は、英数のレベルを選択。これは埼玉県と同じ。

● 数学で80点以上を取った生徒の割合。2012年度、0.5%。2013年度、0.8%。2014年度、0.4%。2015度年、5.4%。2015年度入試で急に増えた。2016年度は、このセミナーの時点では、まだ不明。

● 理科は、平均点が毎年ブレる。

● 数学の標準版は、86点分が点数の取りやすい小問になる? ボリュームゾーンが点数を取れるようにするため。大問2は簡単に。大問3も独立小問に。大問4に折り曲げの問題は残る。

● サンプルが出たということは、まずサンプルに近いものが作られるはず。サンプルに近い物でないと、ウソをついたとなってしまうので。

● 数の性質を問う問題は、全国でも出題されている。1回やり方がわかれば、上位生なら解ける。サンプルからすると、規則性の問題が入ってもいいと予想できる。

● 英語は、12点分は単語が書ければ取れる。だから、単語の練習をさせればよい。

● Whatで聞かれたら、主語+動詞を使った文で答えなければならない。want to~などを書かせたい。文法力を重視するということ。

● 英語の選択問題は、〔注〕が多くなっている。難しい単語、熟語が出ているということ。

● 英語の長文は、現代的な社会問題について出題されることが多い。

● 標準版の学力検査は、平均点が上がるはず。数学では、60点弱になると思う。

● 理社は今までの傾向からすると、(40分から50分へと)10分増やしても平均点は変わらないと思う。10分増やしても、記述が書けるわけではないので。

● 10分増やしてできるようになるのは、社会の資料の読み取りのようなもの。

● 上位生は、記述ができるように。「思考力・判断力・表現力」が大切だ。

● 標準版を解くボリュームゾーンは、「知識・技能」がメインになる。やればできるという入試になる。だから、やらないと、勉強しないと点が取れなくなる。今までは、ボリュームゾーンが数学を解くと50点くらい。

● 最上位校なら、高得点の争いになる。

● 今の中1は、もう大学入試センター試験がない。最上位は、記述や小論文ができないといけなくなる。すべては、大学入試が変わるため。そのため、高校入試も変わっていかないといけない。
----------------------------------------------------------------------

埼玉県公立高校入試問題、数学と英語は、2つのレベルに分かれます。
これが、とても大きな変化ですね。

最大の関心ごとだった、「標準版を使うか、応用版を使うか」ですが・・・。
160326の新聞で、応用版を使う埼玉県公立高校が発表されました。

詳しくは、↓をクリック。
http://blog.goo.ne.jp/kavid060327/e/04c54f449461131faa2631f3eec48d19

結局、数学の入試問題は、どのように変わっていくのでしょうか?
上のメモだけでは、ハッキリ見えてこないですよね★

セミナーをもとにした、数学の入試問題の変化について・・・。
詳しい考察は、次回へ☆

----------------------------------------------------------------------

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中1数学 篠津中、定期テスト... | トップ | 「2017年度 埼玉県公立高校... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

勉強コラム」カテゴリの最新記事