◆◇◆『受験勉強は役に立つ』和田秀樹(わだ・ひでき)著(朝日新書)より◆◇◆
受験で身につけた能力は、社会ですぐに使えるものばかり!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③自問自答の姿勢
メタ認知的なコントロールができる人が受験に強いのは、自己修正によって成長できるからである。
模擬試験ひとつとっても、メタ認知的な受け方をする人とそうでない人とでは差が開く一方なのだ。
人間は失敗すれば「どこが悪かったのだろう」と考えるが、成功したときには検証作業をしないものだ。
努力も工夫もなしに「自然にできた」という人は、なぜできるのかを考えていないから、人に教えることもできない。
東大卒が嫌われるのは、なぜできるのかがわかっていない人が多いという理由もあると思う。
受験だけでなく、仕事にしろ恋愛にしろ失敗から学べない人は、メタ認知が働かないから、いつまでたっても同じ失敗を繰り返すことになる。
これは失敗学の基本的な考え方でもある。
本当に大切なのは、「なぜうまくいったのか」を考えることかもしれないが、これが難しい。
自問自答の姿勢を忘れないように心がけたいものである。
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自分の認知パターンを、客観的に自分で認知できること。
それがメタ認知でしたね。
それができれば、もし失敗したとしても・・・。
「自分は、ここを間違えやすい。気をつけよう」
そのように、検証作業ができますよね。
その結果・・・。
● 「もう少し、時間を使って勉強しなおそう」
● 「先生に教えてもらったほうがいいな」
● 「この内容の前の段階を勉強しないと」
そんな感じで、自己修正ができると思います。
メタ認知が働かないと・・・。
● 「もうムリ」
● 「もうやりたくない」
● 「ほおっておこう」
そんな感じで、自己の向上がないかもしれません。
私も仕事においては気を付けないと★
さらに、成功した場合でも、メタ認知が働くとよいですね。
「自分は、こうすればうまくいくんだ」と再現性が確認できますから。
なんで成功したのかわからないだと・・・。
せっかくの成功が再現できないかもしれません。
同じようなことは、数学にもありますよね。
文章題が、なんとなく解けてしまった場合です。
その問題の類題を解こうとしても、今度は解けないかもしれません。
そうならないように・・・。
まず式をしっかり作り、途中の式も丁寧に書くことですね☆
「成功者とは失敗から多くのことを学び取って、新たに工夫した方法で、再び問題に取り組む人間のことである」
(デール・カーネギー Dale Carnegie アメリカの実業家、作家、ビジネスセミナー講師)
・・・次回へ続く。
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