ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

『受験勉強は役に立つ』レポ(1)

2013-03-06 | 勉強に役立つ書籍

◆◇◆『受験勉強は役に立つ』和田秀樹(わだ・ひでき)著(朝日新書)より◆◇◆

受験で身につけた能力は、社会ですぐに使えるものばかり!

はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。

---------------------------------------------------------------------
社会に出て即戦力となる受験学力

はっきり言って、世界史の年号や二次方程式など、社会に出てからほとんど役に立つことはない。

私が考える「受験学力」とは、勉強して憶えた内容のことではない。

最近になって大きな進歩をとげた学問に認知心理学がある。

脳のハードウェアを研究する学問が脳科学なら、さしずめ脳のソフトウェア全般を研究する学問といってよい。

私が認知心理学の勉強をしてきて実感するのは、志望校や自分の学力を分析して受験に対処する能力は、この認知心理学でいうところの「メタ認知」(自分の認知パターンを客観的に、認知すること。

つまり認知を認知するという意味である)に近いということだ。

これはかなり高度な認知能力であり、最近の認知心理学では、それがうまく働くかどうかが人間の頭のよさを規定するという主張があるくらいだ。

自分が持っている学力を冷静に(つまりメタ認知を働かせて)分析して、いかにして志望校に受かるかを考える力。

この「受験学力」は、決してバカにしたものではない。

さらに言うと受験勉強で培った情報処理能力や問題解決能力は、社会に出たときに必ず役に立つ。
---------------------------------------------------------------------

学生時代の勉強は・・・。
「自分が向いていること、好きなことを探すこと」だと思います。
「自分を知る」と言い換えてもよいですね。

「自分が向いていること、好きなこと」。
これを発見するには、色々やってみないとわかりません。

数学的な考え方が得意になる人
美術が得意になる人
文章を書くのが得意になる人

一生懸命に勉強すれば、自分の得意なことが見えてきます。
それは「自分が向いていること、好きなこと」の可能性が高いですね。
将来の仕事に結びつくかもしれません。

以上は、メタ認知につながると思いますよ。

ところで、小学生時代に決め付けてしまってよいのですか?

「将来、算数なんて使わない。だから勉強しない。オレはお笑い芸人になるんだ!」と。

でも、お笑い芸人になれるかどうかは、わかりません。

そして、もしスーパーの従業員になったとしたら。
「今日は、この商品は○割引で。あの商品の利益は原価の●%で」
・・・なんてことになったら、これは小5算数の「割合」ですよ。

算数や数学が必要ないなんて、言い切れるのでしょうか。

学生の間は幅広く勉強しておく。
社会に出てからは、仕事が何であろうと対応できる。
そんな感じで勉強しておいてもよいと思いますよ☆

「英雄とは、自分のできることをした人である。ところが、凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでばかりいる」
 (ロマン・ロラン Romain Rolland フランスの作家)

・・・次回へ続く。

---------------------------------------------------------------------

 公式ホームページはこちらです!  完全指導アビット 新白岡校公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする