入試のときに外見で判断して不合格を決めた神田高校・・・。
神田高・校長先生の気持ちは、よ~くわかりますよ。
私も、同じような立場、同じような仕事をしていますからね。
なぜ、校長先生の気持ちがわかるのか?
根拠となる3点をからめながら考えていきましょう。
根拠①リフレーミング(reframing)
人は、ある枠組(フレーム)みで物事をとらえます。
その枠組みを外して、違う枠組みで物事を見てみましょう。
それをリフレーミングといいます。
学生というフレームで物事をとらえると・・・。
やっぱり校長先生は、よくないことを勝手にしたように見えます。
「外見だけ見て、中身を見ていないな!」という感じですよね。
ここで、リフレーミング(ロールプレイング要素もあり)をしてみましょう。
学生さんは、神田高校の先生というフレームに切り替えてください。
そして、高校入試の当日を思い浮かべてくださいね。
昨年の2007年度入試では、外見チェックをしませんでしたよね。
そこで、新入生はどんな生徒が入学してきたか?
一部で問題を起こして、謹慎になった生徒が出てしまいましたね。
その一部の生徒のクラスでの授業、普段の行動はどうでしたか?
なかなか思うように、授業を聞いてくれないかもしれません。
校則を守らないかもしれません。
服装を注意しようものなら、逆ギレされるかもしれません★
あなたは、この生徒に前向きに対応したいですか?
生徒の多くは、なんとか前向きに高校生活を楽しみたい。
高校の先生も、やりがいのある職場(高校)で勉強を教えたい。
それの願いが叶わなくなるかもしれませんよね。
あのクラスは、一部の生徒が騒いで授業がやりにくい。
一部の生徒は、先生の言うことを聞こうとしない。
問題が起こって、落ち着いて勉強に取り組める環境ではない。
さて、神田高校の先生のあなたは・・・。
入試の時点で外見の乱れた生徒に、この高校に入学してほしいですか?
入試の時点から、一般的なルールを守らない生徒に対応したいですか?
・・・と、そんなところでリフレーミングは解除です。
まあ、神田高校の場合は、細かい状況はわかりませんが・・・。
公立高校の入試ならば、面接もあったはずです。
「入試(面接)のときに、この外見(態度)はよくないでしょう」
それは「今後もよくない確率が高いでしょう」ということにつながります。
その理由は、たとえば2007年度入試で体験していることですからね。
校長先生の、そのような判断があったのかもしれません。
・・・次回は、根拠の②です。