◆◇◆『勉強に集中する方法』須崎恭彦(ダイヤモンド社)より◆◇◆
やる気が持続する、心の作り方!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③自己評価が低い人は「できたこと」に注目すべき
勉強ができないと思い込んでいる人の中には、「自己評価が低い」人がいます。
完璧主義の人に近いものがありますが、そういう人は、そもそも「できてない」ことばかりに目がいきがちです。
問題はそこにあります。
もっと自分の「できたこと」に注目する練習をしましょう。
自分に自信のないときやテンションが下がっているとき、弱っているときには、自分が「できたこと」に目を向けてみてください。
これまでの自分の成果を客観的に見つめ、「ここまでできたのだから、もっとやれる!」と思ってください。
そこで、「とにかく何か新しい知識に触れたら『自分はさっきより賢くなった』『これで、●●のことで困った人に有益なアドバイスができる!』などと、ひとつひとつ確認しながら、自信を持ってください」とお伝えし、それを習慣化してもらうことにしました。
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何かのテストで90点を取ったとします。
そこで「よくできてるねえ」と言うか。
それとも「10点分、間違えちゃダメじゃん!」というか。
お子さんの実力や状況にもよりますが、よく考えて声をかけるとよいと思います。
基本的には、「よくできてるねえ」でよいと思います。
これだけできていて、マイナスの部分ばかりに注目することはありませんよね。
人間、誰でもそうだと思いますが・・・。
「できない部分」ばかりに注目されると、やる気を失います★
逆に「これだけできて、すごいねえ」と前向きに声をかければ・・・。
さらに頑張ろうと思うでしょう♪
仕事でも同じですよね。
目標は車を1日5台売ることだったのだが、今日は残念ながら4台しか売れなかった。
でも、4台も売ったのは自分1人だけだと。
そこで上司に「なんであと1台が売れないんだ!」と言われるか。
それとも「4台は、君1人だけだな。頑張ったじゃないか。次こそは5台頼むぞ!」と言われるか。
どちらがやる気が出るでしょうか?
保護者の方、そして私も、お子さんのできたことに注目しましょう。
そして、さらに上を目指すように声をかけましょう☆
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④健全思考、不健全思考、ポジティブ思考
以前、がんのイメージ療法で有名なサイモントン療法というプログラムを受講したとき、そこで非常に感銘を受けた内容がありました。
それは何かというと、①健全思考、②不健全思考、③ポジティブ思考という思考パターンの分類です。
この考え方を勉強に応用できないかと考え、アレンジしたのが、私の集中力アップや勉強の仕方講座でも活用している考え方です。
不健全思考とは、前向きなのかといったらそうではないし、現実的かというと、まあ現実的な部分もあるでしょうが、現実的ではない部分もあります。
「まだ起こっていないことに対して不安に思っている」といった状態は、まさにこれでしょう。
健全思考というのは前向きかつ、地に足のついた現実的な思考のことです。
ポジティブ思考は確かに前向きなのですが、「現実的ではない思考」のことと定義しています。
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ポジティブならいいのかというと、そうではないようですね。
あまりにも現実的でないポジティブ思考に注意しましょう。
小学校の頃、勉強をしていなくて算数がわからない。
それでも、中学から数学を頑張ればクラスでトップも夢じゃない。
確かに夢ではないかもしれませんが・・・。
「続きモノ」の算数・数学で、基礎的なことが解けない場合・・・。
その先から勉強しても、難しいことがありますよね★
解けない程度や、単元にもよりますが。
たとえば、面積がわからなければ、体積もわからない可能性が高いです。
その場合は、「まず、面積を復習しておこう」と健全思考を働かせてくださいね。
そして、階段は低いもののほうが歩いて上りやすいでしょう。
イキナリ、目の前が1mの階段だと、上る気が失せるかもしれません。
自分が一生懸命やれば成功するくらいの目標を作りましょう。
それを乗り越えるように、努力するとよいと思います。
まずは50cmの階段を上りましょう(←健全思考)。
勉強がどれも苦手な子どもの場合・・・。
「その中でも、これならまだイケル!」という教科に力を入れましょう。
その教科を集中的に勉強して、目に見えて成績が上がれば・・・。
勉強に対するやる気が出てきて、他の教科にも波及するかもしれません♪
「ああ、やればできるんだな~、じゃあ他の教科も・・・」と☆
逆に、勉強がどれも苦手な子どもが・・・。
「すべてのテストで90点以上!」と目標を立てること。
それは現実的ではないかもしれませんね★(←ポジティブ思考)
・・・次回、ラスト。