西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 165 ( スリム・ホイットマン 3 )

2011年04月30日 | つれづれに

  

Slim Whitman (3)
米国盤 Liberty Records LN-10033 Slim Whitman / Red River Valley


(1)Rhinestone Cowboy (2)Mr. Ting-A-Ling ( Steel uitar Man ) (3)
Let Me Call You Sweetheart (4)It's A Small World
(5)Somewhere My Love ( Lara's Theme from " Dr. Zhivago " ) (6)Una Paloma Blanca (7)Red River Valley (8)Too Young (9)Cara Mia (10)When The Moon Comes Over The Mountain


カントリー・ミュージックの世界では少し毛色の変わった歌手と思われていたスリム・ホイットマン(1924年~現在 フロリダ州出身)は古くから世界的に活躍している人です。僕自身は亡くなられた音楽評論家 & DJ の水野裕二さんの影響で好きになった歌手でした・・・・・カントリー好きだった水野さんは NHK のFMラジオ音楽番組で時々スリム・ホイットマンの曲をかけてくれて、それこそ楽しそうにおしゃべりをされていました・・・・1970年代中頃だったでしょうか・・・・その頃でもカントリー音楽を聴かせてくれる番組はほんの少ししかなくて貴重でした。 水野さんはたしか自分でもカントリー・ヨーデルが好き-お給料の大半はレコードを買うのに費やしている・・・などと話されていました。 1980 年代のレッドネック カントリー以来 Tシャツにジーンズとスニーカーのような恰好のカントリー歌手が当たり前のようになってしまいましたが、カントリーの世界には Slim Whitman みたいな Southern Gentleman もいましたね。

このレコードは Cowboy Song が好きな私には ” Red River Valley(赤い河の谷間)  ” のタイトルに惹かれて買ったものです。カントリー歌手でもこのような Traditional Cowboy Song はなかなか歌ってくれないのが普通ですが、嬉しいことにスリム・ホイットマンはこのレコードのひとつ後にも「 Home On The Range (峠の我が家)」という LP レコードを出してくれていました・・・・・実に得がたいカントリー歌手だと僕自身は思っていました。

バラッドの上手い歌手ですがヨーデルもとても上手くて Country Yodel の大家の一人でもありました。 もともとプロ野球選手(投手)だったこともあり、ジャケット写真に見られるように左利きなんですね・・・・・このアルバムは 1977(昭和52 )年のものですが いま聴いても新鮮な響きを持っています。音作りはややモダンではありますが 今の時代のカントリー歌手には聴かれないタイプのカントリーです( Rockin' Country に慣れてしまうと退屈に思われるかも知れませんが・・・ )。
グレン・キャンベルの歌でヒットした(1)Rhinestone Cowboy はスリムの方がよりカントリー色があります。(2)Steel Guitar Man は圧巻で、きれいなスティールギターのトリル奏法(今では珍しくなった)をバックに朗々と歌うスリムの歌の上手さが目立つ佳曲。(4)It's A Small World は聴けば誰でも知っていそうな軽快な歌で、スリムはヨーデルを交えて歌ってくれます・・・・ディズニーランド辺りではいつも流れていそうな曲です。(6)Una Paloma Blanca はマリアッチ調の軽快な曲。 (5)Somewhere My Love は映画 「 ドクトル・ジバゴ 」(1965=昭和40 年デビッド・リーン監督、オマー・シャリフ主演) のテーマ曲 ” ララのテーマ ” でこれもみんなが聴き覚えのあるきれいな曲です・・・・・スリムの歌唱力全開という感じ。 カウボーイ ソングの古典(7)Red River Valley (赤い河の谷間)はギターと高音のスティールギター、ハーモニカを伴奏にオーソドックスに歌ってくれます。(10)When The Moon Comes Over The Mountain もピアノとスティールギターを伴奏に牧歌的で素晴らしいもの。

このアルバム、昔のグレン・キャンベルのポップカントリーに近いサウンドですがきれいなスティールギターが入っていることと、採りあげる曲・・・・・でよりカントリー色の強いものになっています。レコードジャケットも気に入り・・・・・CDになっているかは不明です(2010=平成22年3月28日の記事から採録)

今年(平成23年)の大型連休は暦どうりで全く何の予定もなしでのんびりユックリ。こんなことは初めて、でもこれからはこんなことが多くなるんだろうな・・・・・西部劇を見たりカントリー&ウェスタンを聴いたり・・・かな


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2 コメント

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Unknown (鋼鉄魂)
2023-12-03 22:40:17
親父がくれたハンク・スノウなどのカントリーレコードを聴いたところ、なんとも言えない落ち着けるリズムにカントリーミュージックが好きになりました。今日水戸のブックオフに立ち寄ったところ「スリム.ホイットマン」の「バーミンガム監獄」というレコードがあり、解説に水野裕二さんというお名前があり検索したところこちらのブログにヒットしました。へー!そうなんだーと、とても楽しく読ませていただきました!ヘヴィメタルしか聴かなかったのですが、今はヘヴィメタルと共にカントリーミュージックがとても好きなので他のブログも読まさせていただきます!ありがとうございます!
カントリーが好きに! (ハンク秋山)
2023-12-04 16:42:41
こんにちわ・・・アハハ”鋼鉄魂”のネーミングに笑いました(笑) お父さんの影響でカントリーに興味を持たれたようで何だか嬉しい気持ちになりました。ヘヴィメタルとカントリー・・・正に正反対のような感じがしますが、自分の感性に合うものがbestと思っている私は貴方の選択にも共感できます・・・そこにカントリーミュージックが加わってきたんでしょうか・・・嬉しい気持ちです。今はカントリーも色々で、You tube 等で色々見られたら貴方にとって”こいつはいいや”・・・というのがきっと見つかると思いますよ。私のブログは Old カントリーが主体ですから参考にならないかも知れませんが何かのきっかけにはなるかも・・・と思っています。コメント有難うございました。時々は覗いてみてください。 ハンク秋山

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