西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 -11- ( ジョン・ウェイン西部劇 ” 拳銃の町 ” )

2012年03月08日 | 西部劇映画
   
拳銃の町 ( Tall In The Saddle )
 1944(昭和19)年製作 監督: エドウィン・L・マリン 昭和21年公開 白黒映画

西部劇「拳銃の町」を DVD で見た。 
諸解説によると・・・・ ” 戦後日本で初公開された西部劇で、ジョン・ウェインの人気を決定的にした小気味よい痛快編である ” とか ”日本敗戦9ヵ月後、最初に公開された西部劇であり、映画館を埋めた超満員の観衆は熱狂した ”・・・・・とか書いてあります。昭和21年公開、今から65年も前で戦後の混乱で大半の人達にとっては映画どころではなかった時代でしょうし当時どれ位の人が見たでしょうか、全体からすると決して多くはなかったと思われます・・・・・主人公がジョン・ウェインだというのも何かの縁ですね。今は色々安いソフトが出ているので買って見比べています、画像が一番鮮明だったのがトップに挙げたものでした ( 素晴しい映像で一番のお奨めDVD )。
すぐ隣りはレンタル落ちのビデオで200円で買ったもの-ジャケットが色褪せていたので自分で塗りかけたものの失敗しそうで途中で停止。画像的にはこのビデオ盤が公開時の映像に一番近いのかも知れない・・・・と想像。ビデオはすこしカットされているようで DVD にはあったシーンがなかったりします・・・・残念、でもジャケットはとても気に入っています。解説に所々に私の感想を入れながらのストーリーを・・・・

<ストーリー>
西部の小さな町サンタ・イネズに行くためにロックリン(ジョン・ウェイン)というカウボーイが汽車からガーデン・シティの駅に降り立つ。サンタ・イネズにはさらに駅馬車に乗って行かなければならない、駅馬車の同乗客は東部からやって来た若い淑女クララ(オードリー・ロング)と口やかましい彼女の叔母マーティン(エリザベス・リスドン)。

ロックリンは御者の元気者 爺さんデイヴ(ジョージ・"ギャビー"・ヘイズ)の横に乗ることになった。この爺さん口やかましい叔母と駅馬車に載せる荷物のことで口喧嘩したばっかりだったのでロックリンのもらした ”俺は女を甘やかさない主義でね・・・” の一言に爺さんに気に入られて2人は意気投合する。何かと口うるさいクララの叔母をニガニガしく思っている御者の爺さんがロックリンと話すセリフのやりとりが面白くて思わず笑ってしまう ( 駅馬車を走らせながら懐に隠し持った酒瓶をとりだしてロックリンにすすめながら )・・・・・「 どうも女は面倒だ・・・・ウィスキーと女はよく似ている。やっかいの種だが、無いと困る 」「そうだなあ」・・・・「女に乾杯だ!」「どの女にだ?」、爺さんチラッと横目でウインクしながら「 次にあんたを惑わす女によ!」・・・・だと。いいなこんな能天気なやりとり・・・・昔の西部劇の面白いところでもあります(smile)

さて、サンタ・イネズの町に着くと雇い主の牧場主レッド・カーディルは既に殺されており、駅馬車同乗の女二人が新しい牧場主になることになっていることを知る。ロックリンは行きがかり上犯人探しをするはめになる。近くの牧場の気性の荒いじゃじゃ馬娘アーリー(エラ・レインズ)とは互いに惹かれあいながらも喧嘩ばかり そして、あくどい牧場主ハロルディ(ドン・ダグラス)や悪徳判事ガーヴィー(ワード・ボンド)を相手に牧場乗っ取りの陰謀を暴いていくことになるのだった・・・・・・・最後はロックリンとじゃじゃ馬娘アーリーが結ばれるというわけです、 てっきり清楚な美人のクララと結ばれるのかな-と思ったんですが・・・・。

他にもクセのあるカウボーイ役で若い頃のポール・フィックス(この人 後年TV西部劇「ライフルマン」で保安官役でレギュラー出演しています)、じゃじゃ馬娘の弟クリント()やじゃじゃ馬娘を護衛する不気味なインディアン風の男ジュアンなどの脇役が出てきたり、西部劇ではお馴染みのポーカーシーンや殴り合い、銃撃戦などのほか 西部気質がわかるシーンなどが多々あっての見どころ豊富な印象です。 
この映画 ちょっとしたサスペンスタッチになっていて1回見ただけではストーリーがよく掴めませんでした。登場人物がややこしいので2~3回観てやっと解る・・・・といった具合です(私だけかなあ?)、これは当時見た人達も同じ印象を持ったのではないか-と想像するんですが・・・・・でもじっくり見るとよくできた作品です。

(2008=平成19年6月7日の未発表記事ですが 最近見直したので掲載)

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2 コメント

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満員の映画館 (浜の隠居)
2012-03-08 18:28:19
戦後すぐの映画館は何処も満員でした。それだけ、娯楽が無かったのです。中三の時見た「荒野の決闘」はぜんぶ立ち見でした。客を入れる為、後ろの方の座席を取り払い、立ち見席(今の人には、想像出来ないでしょう)を作っていました。この作品は,再上映で高校生の時みたのですが、私にも初めてのジョン・ウエインで,それ以来のフアンです。ウエスタン・ユニオンのアンケートで、好きなジョン・ウエインの西部劇を五つ?に、入れました。もう一人、逢坂剛氏と二票でした。
ポール・フィックスは西部劇の常連で、娘さんは、確か、ハリー・ケリーJrと結婚してます。
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拳銃の町 2 (ハンク秋山)
2012-03-11 09:01:25
浜の隠居さま、おはようございます。「拳銃の町」は私の生まれる前の映画なので映画館でみたことはありません、リバイバル上映も?です・・・・写真に載せたビデオ、LD、DVDの数だけ見直していますが見るほどに味のある映画と思います、西部劇のエッセンスが詰まっている感じですし 脇のJ・”ギャビー”へイズ、ポール・フィックス他味のある人達が出ているのも昔の西部劇の魅力ですね。こうした人達も自分なりにおいおいと採りあげていきたいと思っています。作家の逢坂 剛さんが大の西部劇通だということは存じあげています・・・・色々と書いて欲しいですね(smile) パソコンの文字の色具合がおかしくて調整中です
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