本 “島津奔る“ 上巻読み始めた①
この本はずっと以前に義兄から読んだ方がいいよ…と勧められたことがある。
それから何年も経った・・・先日鹿児島のBook Offに久し振り行く、仕事を終えてホテルまでの通り道なので時々寄るところだ。最近はあまり収穫がなく約3か月振りくらいかな。「島津奔る」上下2巻が廉価コーナーに置いてあった・・・各巻200円、中古だけど本を開いた形跡がないほどほとんど新品で買う。
私は日本史が好きで、大方の人と同じく戦国時代か幕末に興味がある。 「島津奔る」は私の生まれ故郷 鹿児島の島津氏、それも朝鮮出兵~関ヶ原の戦いの頃の島津氏の動きについての本なのでちょっと興味があって読み始めることにした。島津氏については知っているようで案外知らない、歴史上たくさんの疑問も持っていて多少解けるかもな・・・というくらいの気持ちで。 物語は島津義弘を中心に進みます。
1.豊臣秀吉の2回目の朝鮮出兵 ” 慶長の役 ” での島津氏の状況から始まる.。秀吉の死で日本軍は朝鮮から撤退、帰国することになった。明、朝鮮軍に圧倒されながらも各大名軍が無事帰国できるように奮闘する島津軍、撤退でも殿(しんがり)を務める。” 石蔓子 (シーマンズ) ” と恐れられた原因になる泗川(しせん)の戦い、朝鮮の水軍の将 李舜臣を打ち取ったことなど。
2.時代を遡って島津氏の九州制覇を目前に豊臣秀吉の九州出兵で挫折に追い込まれ、臣従させられたことのいきさつ。
3.島津氏の内乱、老臣の伊集院忠棟の誅殺から始まる ” 庄内の乱 ”(都城地方)について・・・” 庄内の乱 ” 自体も全く知らなかった。
など。そして秀吉亡き後に起こる各大名間の軋轢と不安定な世相そして関ヶ原の戦いへの下地となる京都、大坂地方での大名間の不穏な動き……。 ウーン知っているようで知らない歴史の綾……九州の僻地にあった島津氏の苦労は並大抵のことではなかったもよう。内治を兄の義久が軍事外交を弟の義弘が担い島津家の生き残りをかけた努力……やがて天下分け目の関ヶ原の合戦へとなってゆく
*この本、司馬遼太郎さんの作品からの一部盗作の指摘があって絶版にされたという話を聞きました……どうなのか自分ではわからないです、でも面白い 歴史好きの人にはおすすめかなぁ
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