西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇ー31- ( グレイフォックス )

2011年06月30日 | 西部劇映画

グレイフォックス
( The Grey Fox )
カナダ映画 監督:フィリップ・ボーゾス 1983(昭和58)年 A Mercury Pictures 制作 日本公開


平成23年6月25日(土)午後この映画を見た。レンタル落ちのバーゲンセールで買っていたもので 珍しく1983(昭和58)年制作のカナダ製の西部劇・・・・・日本で公開されたかどうかは判らないけれど私は未見のものだった。

ビデオの簡単な解説によると 「 西部史上名高き紳士強盗、”グレイフォックス ”として ”手を上げろ! 抵抗しなければ殺さない ” の名セリフと共にその名を馳せたビル・マイナーの実話に基づく映画化。 駅馬車強盗のビルが服役を終えて出獄したのはすでに20世紀。もはや襲うべき駅馬車はなく蒸気機関車が時代の先端を走っているのだ。それにも負けず列車強盗を企て7000ドルもの大金をせしめてカナダ史上初の”列車強盗”の名誉(!)をほしいままにしたビルだったが・・・・・」と書いてある。

最初のシーンに西部劇「駅馬車」のモノクロ画面で駅馬車が走る場面と、さらに古い西部劇を使った駅馬車強盗の場面が出てきます、そしてビルの過去の経歴が文字で流れ・・・・・それがビル・マイナーが若い頃の時代を連想させる場面なのでしょう。そして一転サン・クエンティン刑務所を出るカラーシーンに・・・・・30年の服役で年とったビルが自由な世界に通じる出口に向かう晴れやかな表情にどことなく哀感がただよっている。

妹の住むワシントン州に向かう列車の中で乗り合わせた家庭用機械のセールスマンが熱っぽく語る現代事情に時代の変化を感じとるビル~妹との再会~生活のために妹の夫が紹介してくれた牡蠣(oister)拾いの単調な仕事をするビル~そして 休日に見た映画 「 大列車強盗( The Great Robbery Train )」に瞠目し 気持ちの高ぶりを抑え切れないビルの表情~そして拳銃を買い 兄の安定を願った妹には ”シャバに出るのが遅すぎた、自分には他人が用意してくれた仕事ではダメだ、血の気が多いのかな・・・北へ行く ” といって別れてゆく・・・・・ビルはまたアウトロー生活に戻るのだ-と暗示させる場面だ・・・・人生の盛りを過ぎたビルの姿には哀感が漂っている。

生きてゆくために気乗りのしないいくつかの仕事に就くが、知り合った仲間と とうとう列車強盗をやらかしてしまう-年はとっても度胸だけは満点なのだ。ここまで淡々と続くシーンで派手な音楽は全くなくて全体に哀感がただよっている・・・・・・演じるリチャード・ファーンズワース()のキャラクターがとてもよい。

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