西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

捨てる前に読んどこ 西部劇

2022年11月06日 | つれづれに

捨てる前に読んどこ

 

さまざまな旅 逢坂 剛

” 名うての本読みにして、大のスペイン狂の著者が 忌憚なく綴る知られざる日常生活のあれこれ。神田神保町古書店街の散策、好きな作家と作品評、スペイン流の食べる楽しみ生きる楽しみ、そして西部劇讃歌から古い映画の話まで縦横無尽に語る。人気作家の本音と創作の裏側が覗ける、はじめてのエッセイ集。“……と裏表紙に謳ってある

この本に幾つか西部劇に関する項目があります。本の副題に“ 私の好きな本・スペイン・西部劇 ” とあるので当然と思っていましたが、「ライフルマン、ガンに死す 」と「 超弩級西部劇 」の2篇しかなかった🤣…逢坂さんの西部劇好きは有名だったからもうすこし沢山あるかなあ…と思っていたのでチョット残念。

「ライフルマン、ガンに死す」……チャック・コナーズ。ライフルマンのルーカス・マケインと一人息子のマークがさまざまな事件に巻き込まれるかたちで毎回物語が展開していく。チャック・コナーズは「大いなる西部」でも存在感のある悪役を演じた。「ライフルマン」をビデオで再見されたそうで、その時に今のレベルからみてもよくできており30分ドラマのよさを認識した……と書いておられる🤣 この本が出版された1997(平成9)年の時点でそう言われていますが私は2022(令和4)年になっても昔のビデオからDVDに録ったものを何回も見ていますが、その優秀な作りには感心しています。安価な DVD Box-setになって発売されないかなあ 

「超弩級西部劇」……とは「ダンス・ウィズ・ウルヴス(オオカミと踊る男)」(1990度作品)のことです。ケビン・コスナー主演の大作でした。西部開拓を征服される側のインディアンの立場から描いてあり主人公のダンバー中尉(K・コスナー)の南北戦争での戦い~未開地の西部の騎兵隊砦への赴任~インディアンに理解を示すようになる過程~そして騎兵隊のインディアン討伐~インディアンたちはその後どうなるのだろう・・・という一抹の不安と哀歓を抱えながらの別れ・・・そんな映画でした。 

逢坂剛さんは「この映画がアカデミー賞をとりながらも日本ではどの新聞を見てもこの作品を正面から西部劇として取り上げる映画評がほとんど見当たらない」・・・と書いておられる。この時点でまだ未見であったそうで、それでも堂々と ” 画面を圧する超弩級西部劇 ” と看板に掲げればいいのに・・・と。  

でも配給会社としては”西部劇”と銘打つことにかなり抵抗を覚えるだろう・・ハイブラウナな映画ファンのひんしゅくを買い、何より女性ファンにそっぽを向かれるおそれがあるから・・・とも書いておられます。これが1991(平成3)年5月時点での文章ね。 それからさらに30年近く経った・・・大昔の本や雑誌を見ると西部劇にはけっこう女性ファンも多かった時代があるんですけどね・・・ホントに” 西部劇 ”  と堂々と謳えなくなった時代が長すぎたんだなあ 

" Dance With Wolves "  また見てみたい

 

 

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