西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに(カントリーとバーボンウィスキー)

2014年08月17日 | オムニバス レコードは楽し
 
カントリーミュージック と バーボン・ウィスキー 
今朝は疲れが抜けないなか目だけはすっかり覚めてしまったので起きぬけのコーヒーのあとバーボンウィスキーのロックを飲みながらカントリーのレコードを聴く。ただ、いろいろ聴きたいものだけを集めて1枚のCDにしたい-と録音しながらオムニバス盤CDを作った。内容に関係なくジャケットは好きなのを写真にとって勝手にくっつけた・・・・アーネスト・タブのLPレコードで一番好きなジャケット、これはジャケットを見ただけでカントリーのレコードですとはっきりしているからいいな。 どうしても聴きたかったのはハンク・トンプソンが歌う The Sons of The Pioneers ソングの ”Everlastig Hills Of Oklahoma( オクラホマの丘は永遠に )”・・・これは何回聞いても素晴らしい曲でハンクの名唱が光り輝くもの。単品のCDがないかなあといつも思っているけれどDotレコードとかのCDは見かけたことがないので無理なんだろうな。 
 

そしてこれも大好きなハンク・スノウが歌う The Sons Of the Pioneers へ捧げると題したLPレコード、ただ1965( 昭和40 ) 年発売らしいのでナッシュヴィル・サウンド全盛時代のせいかストリングス、コーラス入りの作りなのでパイオニアズ サウンドらしさは半減、おまけに馬のひずめのパカパカ音が入れてあるのもかえって興を削がれてしまう。いっそ Hank Snow & The Sons Of The Pioneers として共演してパイオニアズがバックをつけてくれた方がもっと面白いものができたのではないかなあ-と思ったりして、結果論。 それにしても時代の趨勢とはいえ Nashville Sound というのは誰れにでも適応すべきではなかったのでは と今さらながら感じます・・・・・歌手によっては個性を殺してしまっているものなあ。パイオニアズには ”Heart Break Hills ” という佳曲があって大好きなんですが ハンク・スノウが歌っていてくれたらなあ・・・・と残念、これも結果論。


   
ジム・ビームはちょっと辛めのバーボンだ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つれづれに(アメリカ大陸横断鉄道物語)

2014年08月17日 | 西部劇の本
     
” 聞け、あの淋しい汽笛の音を ”  大陸横断鉄道物語  を読んだ  
1980(昭和55)年 草思社刊 ディー・ブラウン著 鈴木主税 訳 272ページ 
 
ずっと昔に買ってからパラパラと部分読みしたあと”積ん読”状態になっていた本を今頃になってやっと読了した。アメリカ西部のことや西部劇、カントリー&ウェスタン音楽に興味があるとこんな本にはどうしても目が行ってしまう私ですが、この本はなんせ文字が小さい上に1ページが上下段に分かれて書いてあるのでサイズが小さい割りにはとてもボリュームのあるものだったので途中でダレてしまっていたというのが実のところで、読むのに根気がいる本です。でもアメリカ西部開拓には欠かせない内容ではあります。 
西部劇でも鉄道にからんだ内容のものが沢山あるし、カントリー&ウェスタンの曲の中にも古典のジミー・ロジャースを始はじめとして多くのtrain songと呼ばれる曲があるので今回はまあ読み疲れたりした時にはそんなイメージを浮かべたり曲を聴いたりしつつやっとこさ読み終えたというところ。 

アメリカ東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道の建設の頃はちょうど南北戦争(Civil War 1861~1865年)の時代にあたるようで、まあ大変な苦労があっようなんですが、一言で云うと 鉄道を通すための国からの土地払い下げ、インディアンからの土地収奪などが絡んで、鉄道会社を経営する一部の人間達の私腹を肥やすためのかっこうの事業だったようです。 アメリカの国威発揚とか国益のためなどといった殊勝な考えは建前に過ぎず、利権に群がる金儲け主義者達の思惑で進められたようなことが載っています。 まあよく西部劇でとりあげられ ”東部資本による強引な土地収奪に怒った住民とかインディアンが反発して~ ” などといったストーリーはあながち嘘ではないようです。1869(明治2)年に東部からのユニオン・パシフィック鉄道と西海岸からのセントラル・パシフィック鉄道がユタ州プロモントリーというところで繋がり、黄金の犬釘が線路に打ち込まれた歴史的な出来事であったことが述べられています。でも、それから100年経ったプロモントリーの現場は(この本が出版された1977年の時点での話)ぺんぺん草?が生えた単なる砂漠となって歴史をしのぶ見世物として300mあまりの線路が残っているだけなんだとか・・・・飛行機と車に席巻されたアメリカでの鉄道の衰退をみる思いですが、2014年現在はどうなっているんでしょうね?? 
西海岸からのセントラル・パシフィック鉄道線路敷設に中国人が動員されるようになったいきさつなども解かって興味深いし、西部の歴史上に有名な ”バッファロー”ビル・コディ達が工夫達の胃袋を満たすためにバッファローを射ちまくったとか、完成してからはアメリカ国内はおろかヨーロッパから金持ち連中が観光鉄道に乗って大挙西部に押し寄せた・・・・なんて話もあってその人達の西部に対する感想なども書かれています。 

 さて、こんな物語の参考になるのが1939(昭和14)年制作の西部劇「大平原(Union Pacific)」です。実に今から75年位前の西部劇映画なんですね、近年500円DVDが発売されたので嬉々として買って見てみたのですが、今見ても古さを感じさせないスケールの大きな西部劇でした。往年の西部劇スターの一人といってもいいジョエル・マクリーと名女優バーバラ・スタンウィックが出ています、若い頃のアンソニー・クインも出ていたりして楽しい・・・・・モノクロですが画質がとてもよくてまったく素晴らしい。「大陸横断鉄道物語」を読んだのでまたこの「大平原」とか故ジョン・フォード監督の無声映画「アイアン・ホース」を見たくなった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする