米国盤 Camay Records CA-3023 Wagon Train Nuggets (色々な歌手)
(1)Tex Williams・・・・・Goodnight, Cinncinatti
(2)Cass County Boys・・・・Go West Young Man, Go West
(3)Elton Britt・・・・・・A Mighty Pretty Waltz
(4)Bob Wills・・・・・・・・Fiddlin' Man
(5)Tex Ritter・・・・・・・Billy The Kid
(6)Wesley Tuttle・・・・Red River Valley
(7)Merle Travis・・・・・I'm A Natural Born Gamblin' Man
(8)Hank Fort・・・・・・・・You Can't Hurt Me Now Cause I'm Dead
土曜日にCDでクラッシックのバロック音楽を聴きながら置き場所がごちゃごちゃになってしまったレコードの整理をした・・・・・アメリカから安い中古レコードばかり買っていた頃のものがやはり一番懐かしい。ジャケットを見ているとCDよりもそのレコードを聴きたくなって聴く・・・・なんとも粗末なレコードで、音もきれいとはいえないものもたくさんある(ラジオからまた録音で採ったのでは・・・と思わせるようなもの)。
このレコードに入っている歌手は今は亡き往年の超一流カントリー歌手ばかりで、しかも専属レコードレーベルを超えた乗り合いバス状態・・・・・どうなっているんだろう 不思議だ。 Camay (キャメイ)というレーベルになっていて裏を見ると解説などは一切無くて Country & Western だけでなくて Popular、Jazz、Rock & Roll、Folk、 Dixieland、Latin、Sacred 、Classic とあらゆるジャンルのレコードリストが載せてあって それも一流アーティスト名が並んでいて購買意欲をかきたてるような仕組みになっている。 このようなわけの判からない安価なレコードは案外面白いものが多くて 宝探しみたいな楽しさがあるんだと思う。 手にとってみて買いたいのが理想だけれど、実際に目にして買った覚えはほとんど無くてカタログから ”面白そうだ・・・・” と見当をつけてめくら買いしてみたものばかり・・・・・そんな中に今日あげたようなレコードに出くわしたのです。 Camay Records はニューヨークにあったレコード会社らしく、音源の出どころもはっきりしない いわゆる廉価盤・・・・・レコード裏のリストを見るとカントリー&ウェスタンもけっこう載っていて全てオムニバス盤のよう・・・・・これから先もどこかで出くわしたら楽しそう。
自分だけの楽しみだけど一応内容を・・・・・(1)Goodnight, Cinncinatti はテックスお得意の全編ウェスタン・スイング調の早口語り物で 彼の十八番 ”Smoke, Smoke, Smoke That Cigarette ”によく似た雰囲気。(2)Go West Young Man~を唄う Cass County Boys はコーラスで通されるとてもスイングした曲で途中 ”Home On The Range (峠の我が家)”を入れている。
(3)A Mighty Pretty Waltz はエルトン・ブリットのきれいなワルツ。]
にぎやか仕立てのフィドル曲(4)Fiddlin' Man (カントリースタイルのバイオリン演奏曲)は Western Swing の王者ボブ・ウィルス。
テックス・リッターが生ギター伴奏で歌うアメリカ西部の稀代の無法者ビリー・ザ・キッドを唄った伝承歌・・・・・素朴そのもの。
僕の一番好きなカウボーイソング(6)Red River Valley をゆったりしたスティールギターとフィドルを伴奏にウェスリー・タトル夫妻が歌う・・・・・(7)I'm A Natural Born Gamblin' Man はマール・トラヴィスのスイングする洒脱な歌、伴奏はミュート・トランペットにスティールギター、フィドルにマール自身のギター演奏も聴かれる。
(8)You Can't Hurt Me~を語り、唄う Hank Fort とクレジットされた人は全く未知の歌手、管楽器だけのスイング演奏でオチャラケに唄う・・・・・女性歌手だったのには驚き。
・・・・・・・・というわけで約2ドルの超安物だったのにバラエティに富んだ”私だけのお宝”・・・・・・Cowboy Song だけとはいえなかったけれど こんな安物レコードにまた出逢いたいなあ