西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 70 [ ジョニー・キャッシュ(1)]

2008年12月06日 | つれづれに
Johnny Cash (1) 
米国盤 SUN-122 The Rough Cut King Of Country Music

(1)Cold, Cold Heart (2)Goodnight Irene (3)Straight A's In Love (4)You're My Baby (5)My Trasure (6)I Forgot To Remember To Forget (7)Born To Lose (8)You Tell Me (9)Fools Hall Of Fame (10)I Just Thought You'd Like To Know (11)Story Of A Broken Heart


ジョニー・キャッシュ(1932~2003年アーカンソー州出身)はもうカントリー・ミュージック界の大御所でしたから言うべき事はないくらいなんですが、僕自身は時期によってはあまり好きになれない頃もありました(やっていることに何となくわざとらしさが目立って、もう少し肩の力を抜いて自然体で行ったらどうかな・・・・・カントリー歌手なんだから・・・・と感じる時期があったのです)。 
 でも2年前の映画で、ジョニー・キャッシュの伝記映画ともいえる「Walk The Line(君に続く道)」を見たことで色々な疑問が氷解したこともあってキャッシュのカントリースタイルが理解できるようになりました、例えば彼の生い立ち、彼の代表的な曲がどういうきっかけで生まれたのか、Sunレコードからデビューしようという時ゴスペル曲を歌うんですね、 するとプロデューサーのSam Phillips から”そんな歌じゃだめだ、そんなのを歌う奴はゴマンといる”といってたしなめられるような場面を見たりして色々と知ることが出来たのです・・・・・その点であの映画は良かったなと思います。   
残念だったのは、土曜日の夜ゴールデンタイムに見に行ったにもかかわらず映画館はガラガラでした・・・・・カントリーだけでなくてロックや広くアメリカン・ミュージックに関心のある人達は見るべき映画だったと思いますが、実際は音楽をやっている人でもジョニー・キャッシュという名前を知らない、「Johhny Cash て誰れ?」・・・・・というのが現実だったのではないでしょうか? 後日DVDでも見てみましたが断然映画のほうが迫力があって音楽的にも10:1くらいの感動の差があると思いました。

ずいぶん昔ですが鹿児島にエルビス・プレスリーの熱狂的なファンのYさんという方がおられて話をする機会があった時、「00君、ジョニー・キャッシュは先づSUNレコード時代をきかなきゃだめだよ!」と言われたことが今でも耳に残っていますが・・・・・今思うと本当だったな~と思います。
さてこのアルバム、サン・レコード時代の曲を集めて後年発売されたもの。
でもキャッシュのカントリーとして初めて聴くには不適当なアルバムだと思います・・・・・なぜって、ハンク・ウィリアムスの(1)Cold Cold Heart や 民謡といってもよい(2)Goodnight Irene、カントリーの名曲(7)Born To Lose(空しき人生)などが入っているのに まぁ~重苦しいサウンドのオンパレードで、正式にレコード用に録音したのではなくて自宅でくつろいでギターでも弾きながらちょっと1曲歌ったようなものを寄せ集めて後から伴奏やコーラスを重ねて作ったのではないかなあ~といった感じがします・・・・・各曲が全て2分以内かちょっと過ぎる位の短さなんですね。
この時代のJ・キャッシュのバンドはルーサー・パーキンス(ギター)とマーシャル・グラント(ベース)の2人だけのThe Tennessee Twoとジョニーの生ギターだけのラフサウンドということなので、ピアノとコーラスはあとで付けたんでしょうね。  Columbiaレコードに移ってから後も基本的にはこのスタイルは変わらなかったからJohnny Cashの原点を知るという意味ではいいかも知れません・・・・・・・ジャケットが気に入って昔バーゲンで見かけて超安値で買ったものの1~2回聴いただけで棚の奥にお蔵入りしていました・・・・が、先の映画を見て(私の中では)復活してきたレコードでした。
SUNレコード時代の多くの代表曲は比較的安いCDが沢山出ているので求めやすいと思います。  ジョニー・キャッシュは1980(昭和55)年にCountry Music Hall Of Fame に選ばれています。

なお、ジョニー・キャッシュの数あるアルバムの中でもこのLPジャケットが最高と私自身は思っています。
コメント (3)
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