西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 2. ジミー・ロジャース②

2007年09月28日 | ジミー・ロジャースを歌う

 
Jimmie Rodgers ②
日本盤RA-5510 The Best Of The Legendary Jimmie Rodgers Vol.2
(1)Dear Sunny South Of The Sea (懐かしき南部の海辺) (2)Mother, The Queen Of My Heart (我が心の母上) (3)Blue Yodel No.1(T For Texas) (4)Sleep Baby Sleep (5)Hobo Bill's Last Ride (6)Blue Yodel No.9(Standin' On The Corner) (7)Lullaby Yodel (8)Mississippi Moon (9)Blue Yodel No.8(Mule Skinner Blues) (10)Any Old Time (11)The One Rose(That's Left In My Heart) (12)Never No Mo' Blues (13)Treasures Untold (14)Somewhere Down Below The Dixon Line (ディクソン・ラインを下れば)
ジミーは生涯110数曲録音を残していますが、1933(昭和8)年5月24日スタジオにベッドを持ち込んで1曲終わる毎に休みながら ” Old Love Letters ”、 ” Somewhere Down Below The Dixon Line( ディクソン ラインを下れば )” を、そして最後の曲 ” Years Ago ” を渾身の力をふり絞って録音し終えたあと力尽きて 1933(昭和8)年5月26日結核性肺炎で死んだ・・・・といわれています。

ジミー・ロジャースの歌は現代にも引き継がれて色々な歌手が色々なアレンジで聴かせてくれます・・・・カントリー・ミュージックはこんなにも素晴らしい原典を持っています・・・・停滞し伸び悩んでいる時は原典に立ち返ってみるのがいいかもしれません・・・・

ちなみに現代からすると第1次世界大戦後の大恐慌時代は全く想像すらできませんね。 私はいつも故ジョン・フォード監督の映画「 怒りの葡萄(ぶどう) 」を観てイメージを想像します・・・・1930年代の大干ばつの最中に故郷オクラホマを追い出されて夢を求めてカリフォルニアへ旅立つ農民ジョード一家の苦難の道を描いた作品( 亡き名優ヘンリー・フォンダの名演が光る )です。

いまは500円DVDが出ているから簡単に見ることができますね。僕はある場面で音を消してジミー・ロジャースのレコードを流しながら観てみたことがあります。この時代にオクラホマから西海岸に流れて行った人達のことを Okie(オーキー)と呼ぶようになった・・・・とか、その地にカントリー(ヒルビリー)ミュージックが広がってゆくきっかけにもなった・・・・なんてことを知るとますます興味深くなります。映画の中で難民キャンプのようなところで歌好きの青年がギターを弾きながら歌う場面があります( ウッディ・ガスリーなんかもこんな風だったのかな-と思わせるシーンです )。 今のカントリーに疲れた時、ジミー・ロジャースがギター1本でヨーデルを交えながら歌う素朴なカントリーを聴くとホッとする気分になれることがあります。

ジミーの曲にはギターの弾き語りにはとてもよい曲がたくさん有りますね。そんな曲を聴いてジミー・ロジャースのようになりたい-と雨後の竹の子のように出現した当時の歌好きの少年たちの中から後年のカントリーのスター歌手がたくさん生まれてくるんですね・・・・アーネスト・タブ、ハンク・スノウ、エルトン・ブリット、レフティ・フリッツェル、グランパ・ジョーンズ、ジミー・スキナー・・・・等など。 今後そうした人達がジミー・ロジャースの唄を歌ったレコード等もとりあげていこうと思っています。

ジミー・ロジャースについては今はCDもたくさん出ていますし、古いけれど名曲ぞろいですから時には聴いてみることをお勧めします・・・・・Country Music の原点!! 

<2014(平成26)年9月24日になっての新しい感想> 
ジミー・ロジャースの時代はまだ音楽としてのジャンル分けがはっきりしていない時代だったと思われます。だからジミーの歌にはハワイアン、ジャズ、ブルース、カントリー、カウボーイ・ソングなど色々な要素が混在しているように思います。 不思議なのは宗教的な歌がありません、これは小さい頃に母親が亡くなってしまったということが大きな原因なのかも知れません、想像ですがジミーは教会に通うなんてことはなかったのではないでしょうか?? 本日ののは私が初めて買ったジミー・ロジャースのLPレコード、今日久し振りに聴いてみたら初めて聴いたときと同じで(1)Dear Sunny South Of The Sea(懐かしき南の浜辺)、(2)Mother, The Queen Of My Heart(我が心の母上)、(5)Hobo Bill's Last Ride(風来坊ビルの最後)、(14)Somewhere Down Below The Dixon Line(ディクソン・ラインを下れば)がいい、好みって変わらないもんだなあ(smile)  隣の写真は20曲入り廉価盤CDで ” I'm Free From Chain Gang Now ” という囚人の歌が光る、” Dreamin' With Tears In My Eyes ” も好き、それにジミー最後の録音 ” Years Ago ”。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする