岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

小さな「お宝」の蔵

2016-08-08 15:19:08 | いなか暮し

 旧家の古い土蔵から「お宝」が発見されて話題になることがある。
 地区内の旧家でも、多量の文書が貴重な資料とわかって博物館で特別展示されたり、見つかった資料を市や博物館に寄付した例が多々ある。

 我が家の土蔵は 122年前の、明治27年春に建てられたと言われている。
 防火のためと寒暖の差をなくした、厚い土壁で覆われた土蔵の中に入ると、真夏の暑さの中でもひんやりした涼しさは快適ではある。
 本家から分家になったのが明治初年、150年ほどしか歴史がないので話題となるような「お宝」はない。

 それでもかび臭くなった、ちいさな「お宝」は結構な量がある。
 祖父が昭和10年代に行政区長をやってたので当時の役場とのやり取りの文書が多い。
 戦時中ということもあって興味深い資料は結構な量がある。
 世相を知る小さな「お宝」に混じって、保存したというよりは、置き場所に困って単にしまいこまれたと思われるものも多い。
 戦時中の戦地からの手紙、普請の記録、地区の古い絵図等に混じって、我が家、代々の学校の通信簿はこの暑さの中で余計に汗が噴き出るような想いで見る。

 歴史の浅い土蔵も築120年余、屋根や壁に傷みが目立つ。
 屋根を瓦からトタン葺にして、壁をきれいに塗ると見違えるように美しくなる。
 お代は一式550万円也、小さな「お宝」の出費としては無理。

 それでは、いっそ解体してしまおう。 しめて280万円なり  
      ・・・・・さて、どうする ?、?、・・・・・

 

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