私のGHでの勤務は7月17日からスタートしました。夕方4時に入所して、翌朝9時30分に退所します。利用者が夕方デイ介護施設から戻り翌朝施設に送り出すまで、その間二人の利用者(今のところ二人)を一人で、GHで生活援助することになります。その私の夜勤は週3日です。
二人にはそれぞれ、デイ介護施設所属のサービス管理責任者が作成した「共同生活援助事業所/個別支援計画」があります。それに則って、GHで支援しなくてはなりません。例えば一人の利用者の個別支援計画での総合的方針は、「GHで生活する中で色々経験を積み、自分の事は自分で出来るようになる目標の達成を支援する」、となります。
さらにその支援計画の中には、長期目標と短期目標があります。長期目標は「部屋の整理整頓、掃除や洗濯などルーティーンとして行えるようになる」で、短期目標は「公共交通機関を利用したり自転車を使ったりして、通所施設に通えるようになる」です。あくまでも利用者や家族の生活のニーズ(目標)があり、それに対して介護職員が支援する形になります。
利用者の二人は、障害支援区分としては3(区分は1から6まであり数字が上がる程重い)の方です。支援区分3ではありますが、食事や入浴や排せつなどの介助は必要なく、一人での移動(歩行)も全く問題ありません。つまり身体障害ではなく、精神や知的障害の方です。部屋は6畳ほどの個室となり、施錠も出来ますのでプライベートは守られています。
従って私の仕事は、個別支援計画の遂行の他としては、食事の提供(これについては次回説明します)、日用品の調達・管理、トイレや風呂や共同スペース(食堂・キッチン)の掃除、となります。そして夜間の見回りです。23:00、2:00、5:00がその時間で、個室に施錠してあればマスターキーで開け、異常ないかを確認をします。この仕事がまさに夜勤です。
見回り以外夜は寝ていても問題はないのですが、どうしても睡眠を妨げる要因となります。利用者は2階に居て、私は1階です。夜間にトイレに行くのとまた違います。初回の夜勤で、2:00の見回りが終わってから、寝床が変わったせいもあり、横になっても中々眠れず、結局朝まで起きていました。起きていても、本を読んだりブログを書いたり他にすることはありますが、翌日身体にこたえます。徐々に慣らしていくしかないと思っています。
利用者は男性二人、一人が25歳のGさん、もう一人が39歳のTさんです。二人とは、デイ介護施設からですので、お付き合いは一年三カ月になります。気心知れているとはいえ、昼と夜とでは利用者の違う側面があり、GHがスタートして関係性の難しさを実感しました。デイ介護施設では複数の利用者の中でのGさんとTさんですが、GHではほぼ一対一の関係にあるといえます。生活に必要な課題をみつけ、利用者と深い関係を構築できる可能性があります。
そのGさんは、朝起きることにかなり難点があります。Tさんと違って、Gさんはこちらが声を掛けないとまず起きません。朝食の時間は決まっていますが、その時間は無視されます。当初私も何回か声を掛けましたが、起きないのである段階で諦めざる得ませんでした。デイ介護施設の迎えの車が9時過ぎに来ますが、食事もせずにそれまで寝ている状態です。車で来た職員二人に手伝ってもらって、ようやく起きて出掛けて行きます。
ある日の夕食後、Gさんとじっくり話し合いました。Gさん曰く、「自分は10~12時間寝ないと熟睡感が得られない」「朝起きれないことに自分でも悩んでいる」。そこで気付きます、Gさんは睡眠障害者なのであると。怠惰やわがままで朝起きないのではなく、つまり起きられない一種の病なのです。私の起こし方に何か問題があるのかの質問に、「何回もくどく言われると、かえって起きる気にならない」とのことでした。
そこで本人に起きられる時間を自己申告してもらう。朝食べたいもののリクエストを事前に聞いておく。などを話し合いました。食べたいものは卵が入ったみそ汁、申告時間は8時10分でした。果たしてその翌朝です。「8時10分です」「卵が入ったみそ汁できてます」と、寝ている彼に声を掛けました。それでも起きてこないので、諦めかけたその時、8時20分、一人で起きて下に降りてきました。感動でした。
今までの自分の方法ではなく、この歳で利用者から学ぶことがあります。Gさんには構音障害があります。普通では聞き取りづらく、内容が分からなければ分かったふりをしないで、50音表を使い意思疎通を図ります。件の前夜の話し合いも、一時間半に及びました。 ~次回に続く~
GHの外観
二人にはそれぞれ、デイ介護施設所属のサービス管理責任者が作成した「共同生活援助事業所/個別支援計画」があります。それに則って、GHで支援しなくてはなりません。例えば一人の利用者の個別支援計画での総合的方針は、「GHで生活する中で色々経験を積み、自分の事は自分で出来るようになる目標の達成を支援する」、となります。
さらにその支援計画の中には、長期目標と短期目標があります。長期目標は「部屋の整理整頓、掃除や洗濯などルーティーンとして行えるようになる」で、短期目標は「公共交通機関を利用したり自転車を使ったりして、通所施設に通えるようになる」です。あくまでも利用者や家族の生活のニーズ(目標)があり、それに対して介護職員が支援する形になります。
利用者の二人は、障害支援区分としては3(区分は1から6まであり数字が上がる程重い)の方です。支援区分3ではありますが、食事や入浴や排せつなどの介助は必要なく、一人での移動(歩行)も全く問題ありません。つまり身体障害ではなく、精神や知的障害の方です。部屋は6畳ほどの個室となり、施錠も出来ますのでプライベートは守られています。
従って私の仕事は、個別支援計画の遂行の他としては、食事の提供(これについては次回説明します)、日用品の調達・管理、トイレや風呂や共同スペース(食堂・キッチン)の掃除、となります。そして夜間の見回りです。23:00、2:00、5:00がその時間で、個室に施錠してあればマスターキーで開け、異常ないかを確認をします。この仕事がまさに夜勤です。
見回り以外夜は寝ていても問題はないのですが、どうしても睡眠を妨げる要因となります。利用者は2階に居て、私は1階です。夜間にトイレに行くのとまた違います。初回の夜勤で、2:00の見回りが終わってから、寝床が変わったせいもあり、横になっても中々眠れず、結局朝まで起きていました。起きていても、本を読んだりブログを書いたり他にすることはありますが、翌日身体にこたえます。徐々に慣らしていくしかないと思っています。
利用者は男性二人、一人が25歳のGさん、もう一人が39歳のTさんです。二人とは、デイ介護施設からですので、お付き合いは一年三カ月になります。気心知れているとはいえ、昼と夜とでは利用者の違う側面があり、GHがスタートして関係性の難しさを実感しました。デイ介護施設では複数の利用者の中でのGさんとTさんですが、GHではほぼ一対一の関係にあるといえます。生活に必要な課題をみつけ、利用者と深い関係を構築できる可能性があります。
そのGさんは、朝起きることにかなり難点があります。Tさんと違って、Gさんはこちらが声を掛けないとまず起きません。朝食の時間は決まっていますが、その時間は無視されます。当初私も何回か声を掛けましたが、起きないのである段階で諦めざる得ませんでした。デイ介護施設の迎えの車が9時過ぎに来ますが、食事もせずにそれまで寝ている状態です。車で来た職員二人に手伝ってもらって、ようやく起きて出掛けて行きます。
ある日の夕食後、Gさんとじっくり話し合いました。Gさん曰く、「自分は10~12時間寝ないと熟睡感が得られない」「朝起きれないことに自分でも悩んでいる」。そこで気付きます、Gさんは睡眠障害者なのであると。怠惰やわがままで朝起きないのではなく、つまり起きられない一種の病なのです。私の起こし方に何か問題があるのかの質問に、「何回もくどく言われると、かえって起きる気にならない」とのことでした。
そこで本人に起きられる時間を自己申告してもらう。朝食べたいもののリクエストを事前に聞いておく。などを話し合いました。食べたいものは卵が入ったみそ汁、申告時間は8時10分でした。果たしてその翌朝です。「8時10分です」「卵が入ったみそ汁できてます」と、寝ている彼に声を掛けました。それでも起きてこないので、諦めかけたその時、8時20分、一人で起きて下に降りてきました。感動でした。
今までの自分の方法ではなく、この歳で利用者から学ぶことがあります。Gさんには構音障害があります。普通では聞き取りづらく、内容が分からなければ分かったふりをしないで、50音表を使い意思疎通を図ります。件の前夜の話し合いも、一時間半に及びました。 ~次回に続く~
GHの外観