梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

新規お客様訪問

2015年12月12日 09時15分25秒 | Weblog
新たに取引をして下さる会社との切っ掛けや経緯は実に様々であり、10社あったとしたら10通りのアプローチがあり、何か不思議な出逢いやタイミングも存在するように思います。

私共のグループ会社(私の弟が代表)は運送業を営んでいます。その別会社はメタル便といって、鋼材の小口混載便を主体として15年前に設立した会社です。自社で加工して、少し遠方のお客様に持ち込む小ロットの切り板は、わが社もメタル便を利用しています。

メタル便が積んでいるわが社の切り板を街中で、ある方が見られたのが切っ掛けとなしました。メタル便の運転手を通して、その方の会社を訪問することを依頼されて、わが社の営業が訪ねました。そして暫くして、見積もり引き合いが入りました。

主に生産工場の上工程の機械装置を製造している会社で、ある方とは、その会社の資材調達の担当者でした。従来の溶断加工品の仕入先はあったものの、新たに探されていたのです。既存の溶断業者に発注しても、切り板を納入する対応に問題があったようです。

従来の溶断業者は受注するものの、自社のトラックが小ロットでは、その方面に行く機会がないとの理由で、一週間も待たされるケースがあるとのことでした。反面、わが社は同地域で既存の一軒のお客さんがあって、週に二回程自社便で配送していました。

正にその便に合積をすれば、新規のお客様には受注後2~3日目には配達可能となります。製品の品質も問題が無いとのこと、また価格の面も折り合って取引が開始しました。わが社はメタル便を利用する選択肢もありましたが、自社便の合積であれば運賃もより安くなります。逆を言えば、同じ地域に以前からのお客様が無ければ、このようにスムーズに事は運ばなかったかもしれません。

その担当者がわが社の切り板を街中で発見してくれたこと、同業他者より短納期のメリットを見出してくれたこと、わが社が自ら動いた結果ではありませんが、新たな取引がスタートしたことに不思議な出逢いやタイミングを感じます。

先日私は初めてその会社にわが社の営業担当者と伺いまして、役員を含め4人の方と挨拶が出来ました。わが社を選んで下さったお客様に、精一杯お応えしなくてはなりません。
コメント
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