梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

自分は正しい

2015年09月05日 09時43分52秒 | Weblog
業界の会合に出席すべく会場に行きました。一時間半ほどメンバー同士の報告があって、その後食事会となります。ゆえに会場は、銀座の和食の食事処を利用しています。開始時間が午後の5時です。

お店に開始15分位前に着きましたが、その部屋が未だ開いていないと言うのです。その段階でちょっと違和感を覚えました。トイレを借りた後、店員さんからどこの会かと聞き直されましたので、その会名を伝えると「お客様、その会は明日の予定ですが」。

完全に一日間違えてしまいました。翌日、何も予定を入れていなかったので事なきを得ましたが、何か予定でも入っていたら大変なことになっていました。あるいはその集まりの予定を、本来の日の一日後に入れていたら、すっぽかしたことになりました。

私の予定はパソコンに打ち込んでいます。外出や来客など他の社員にも分かるように私の予定表も組み込んで、会社内で他営業の予定共有のフォルダーで管理しています。私はそれをプリントアウトして、持ち歩いています。

今回はその曜日の行を一日間違えて入力してしまったのです。入力時に再度確認を怠ったということですが、一旦書きこんだら予定表を後から疑うことはもうありませんし、その予定を信じてしまうという、落とし穴があました。

正常性バイアスという言葉があります。バイアスとは偏見とか先入観の意味で、自分は大丈夫だと思い込む、脳の危険なメカニズムです。つまり自分は間違っていない、自分は特別だというような、思い込みにも通じる現象です。正に今回のことは、正常性バイアスです。

今回の会合では私は食事の後、中締めの役を引き受けていました。その中締めをする冒頭に「実は私昨日もこの会場に来ました」と話をしました。皆さんは、昨日もこの会場で会合があったのかと思われた様でしたが、その後で「昨日は、一日間違えて来てしまいました」と続けたところ、会場は爆笑。

更にこの話には落ちがあります。その会は三ヶ月に一回月初めの一日に行なっているので、『一日会』と銘打っています。そうです、31日に私は行ってしまったのです。なんと正常性バイアスは恐ろしいことか。
コメント
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