銚子・角巳之・三代目

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ギューギュー鳥

2008年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3410 写真は銚子駅前のある日の夕暮れ....。地元の方々が、“ギューギュー鳥”と呼んでいる鳥の大群....。おそらくムクドリだろうと思います。夕暮れ時の静寂を破る強烈な騒音、フンによる悪臭....。すっかり悪者のギューギュー鳥ですが、彼ら(彼女ら)、何も好き好んで街中に出没している訳ではないようです。要するに里山の開発によって、行き場所を失っている.....。環境問題は単なる情緒の問題だけでなく、生態系のバランス喪失により、人間と他の生き物の生活空間の奪い合いという(不都合な)問題を引き起こす.....。人間優先だ、そんな迷惑な鳥、殺してしまえ.....という声もあるようですが、これでは物事の本質は解決しない.....。また新たな、そして大きな問題となって人間生活に降り掛かる.....。かつてマレーーシアにおいて、ニパ・ウイルスという非常に危険なウイルスが蔓延し、非常事態宣言が出された事があります。急速な都市化により、今までそこにあった養豚業者が山奥へ、山奥へと追いやられていく....。山を切り開く....。そうすると、その山に住んでいた野生動物の行き場所がなくなる....。ニパ・ウイルス....、もともと野性のコウモリが持っているウイルスだったようですが、それがまず豚に感染する。その豚から人間が感染し、人から人への感染へと移行する....。そしてパンデミック、アウトブレイクという感染爆発の様相を呈するようになる....。悪いのは野性のコウモリでも豚でもなく、自然の秩序を壊した人間.....。昨今の環境問題を考える時、それがたんなる情緒の問題でない所以であります。


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