銚子・角巳之・三代目

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田植え

2008年05月04日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3046 ゴールデンウィーク真っ只中でありますが、千葉県北東部は田植えの最盛期を迎えております。連休だ、行楽だ....と言われておりますが、自然の営みに休日はありません....。銚子の魚市場も束の間の休み。ある水産会社の方に、連休はどこかにお出掛けですか?と訊ねたら、どこにも.....。田植えだから....と。この方、農家の次男坊なんだそうです。現在40代後半....。まだこういう風習残ってるんです。農業(家)は長男が継いだけれど、田植えと、稲刈りは家をでてからずっと手伝いに行っている...と。その代わり、新米を貰ってくる。労働の対価として....。米価低迷で1俵あたり1万2000円前後の昨今、米の消費量も年間一人当たり1俵(60㎏)を割っている。手伝いになんか行かず、買った方が世話なし....。どこか旅行にでも行ってのんびりしてみたい....。ただ買った方が世話なし、手伝いになんか行きたくない....。と、そんな単純な話ではない....。カツオの時期に海側から田植え見舞い。サンマの時期に山側から新米...。海と山の握手。それが日本の食の原風景を作ってきた....。その営みの中に、家長制度とか、家業とかを考える契機があって、それらが翻って食糧自給率や地域自然の景観維持といった問題に繋がっていく...。農業はただ食糧を作る“だけ”の産業ではない。地域環境、景観を維持し、治水・利水に生かされ、日本人の心の原風景を形作っている....。来週私もカツオ持参で田植えに行って参ります。詳細報告、乞うご期待....。昨日は雨で散々でしたが....本日も印旛に出没しております。印旛でお会いしましょう。