宮沢賢治さんについて、
煩悩を越えた清廉潔白な聖人だったと思っている人達が結構いる。
実際には入院先の看護婦への淡い恋心を歌った作品も残っているし、
心に秘めた想いを抱いた女性もいたらしい。
父親の商売に反発して悪態をつき背を向けていながら、
その商売で稼いだ金の世話になるというボンボンでもあった。
「雨ニモマケズ」が「聖人」イメージを作ったと思われるが、
彼は「サウイフモノ」になりたかったのであって、
決して「サウイフモノ」ではなかったのだ。
・・・とはいっても、その実体が彼を貶めることにはならない。
鋭いまでの感受性と天空に思いを馳せるスケールの大きさ、
弱者に向ける暖かい目などは万人が持っているものではない。
ただ、実体以上に肥大化してPRされる彼のイメージに
最も困惑してみているのは草葉の陰の賢治さん自身かも知れない。
賢治さんが生まれ育った町で、同じく生まれ育った。
自分の親父をはじめとして、
周囲には賢治さん自身を知っている人がたくさんいた。
その人達から聞く賢治さん像と、
巷で持ち上げられている賢治さん像は違う。
生の賢治さんについて聞き、想像してみると、
もっと身近な賢治さんがそこに居たりするのだ。
写真は数週間前
花巻の自宅のトマトのプランターで見つけたカエル。
カイロ団長にしちゃ小さいか(笑)
童話の世界も、宗教観も
錬金術師という点でも、
もし生きていたら
お会いして見たかったですね~(*^^*)
コメントありがとうございます。
錬金術師だったかどうかは別として(^^;
親父さんに「宝石商やりたい」と言ってみたり
なかなかのボンボンぶりだったようです。
会ってみたら結構ヘンなヤツだったかも。
でもその広い視野と
自然や農民を見る目の優しさは素晴らしいですね。
命を賭して自分の意志を通す生き方も
すごいと思います。
これからもココをよろしくお願いします。