60年前にアメリカからやってきた鉄ヲタカメラマンが
当時の日本全国で撮った写真を新書化。
鉄ヲタなので(笑)ほとんどの写真に電車や汽車が写っているが、
その周囲も含めて風景が実に懐かしい。
鉄道も、自分が学生時代(40年前)に住んでいた東京の雰囲気が
この頃すでにそこここにあって、
例えば色分けされていた当時の国電(山手線や中央線)や
エアコンがついていなくて窓全開で走ってる風景は目を引いた。
ビルや建物が低くて空が広い東京のまちなども。
1960年前後というと、写真はほぼモノクロだった時代。
たまにカラー写真があっても、もうセピア色になっているのに
この本に収められた写真は鮮やかでリアルだ。
そしてなんと、花巻電鉄も
今まで見たことがなかったシチュエーションで切り取られている。
貴重だなー。
と、しばし思い出にふけることができる2冊。
「秘蔵カラー写真で味わう 60年前の東京・日本」(正・続)
J・ウォーリー・ヒギンス:著 光文社新書