風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

歴史に学べ

2010-10-02 | 世界・平和
--1930年、ロンドン軍縮会議が行われ、
 日本は当初から予定していた「落としどころ」をほぼ達成、
 対米約7割の補助艦保有率を確保できることとなった。

 そのニュースは日本国内に
 「米英並みを確保できない弱腰外交」
 「土下座して戦力を『持たせてもらう』腰抜け政府」
 との世論を巻き起こした。
 マスコミの論調もそれを煽り、世論をますます焚き付けた。

 軍内部でも条約派と艦隊派の対立は深まり、
 とうとう問答無用の「統帥権」という楯を持ち出した挙げ句、
 その後の軍は徐々に暴走を始める。
 それから数年で満州事変勃発、五・一五事件を経、
 国際連盟を脱退するに至り、
 日本は一層孤立し破滅への坂道を転がり落ちていった。

さてこの、ごく簡単な昭和前期史。
特に上記2段目・・・「欧米」を中国に置き換えてみると、
やぁ、現代の状況そのままじゃないか。
何を言いたいのかというと
感情に流されることなく、大局に立った柔軟な対応が大事。
冷静な判断で外交努力を粘り強く続けることこそ
後顧の憂いを無くす一番の方策。ということ。
感情論もわからないじゃないが
ここはひとつ冷静に、したたかに、歴史に学んで行動しよう。
コメント
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