風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

広い視野、高い視点

2006-06-20 | 風屋日記
風呂工事以来、家の中が片付かない。
今日のクロス張りですべての工事が終わるけれど、
配管工事までするかどうか迷っていたため時間がかかり、
その間に衣服の整理、障子張りや寝室の畳の表替えまでやっちまった。
(何せ母ちゃんの親父さんは畳屋さん。障子張りも大得意)
お陰でいまだにタンスやドレッサーなどが部屋のまん中に鎮座し、
衣類や撮り溜めていた写真や楽器、雑誌などが散乱している。

片づけには性格が出る。
私は犬系・・・何でも周辺に持ち込んで溜め込む癖がある。
母ちゃんはリス系・・・うまいこと片付けるが片付けた場所を忘れる。
長男は猫系?・・・後で面倒なのでモノを買わない、出さない、興味ない(笑)
次男は雄ライオン系・・・自分じゃエサ取りも何もしない(^^;
いつまで経っても片付くわきゃねーよな。

    ◇      ◇      ◇      ◇

今朝の朝刊にも、本当は語るべきニュースが満載。
気が重くなる記事も少なくない。
その中で、小さいながらとても気になったニュースがあった。

日韓ワールドカップ時にクロアチアのキャンプ地となった新潟県十日町。
今回の日本vsクロアチア戦では、両チームを応援すべく
町が主催となって応援会場を作ってたくさんの人達が集まったという。
ところがそれが報道されると
「なぜ敵を応援するんだ」「日本を応援しないのはおかしい」
といった苦情が全国から(少数ながら)寄せられたとのこと。
戦時中の「非国民」という言葉を思い出し、背筋が寒くなった。
この視野の狭さ、度量の狭さ、低次元の考え方を目の当たりにして
ほんの小さな記事ながらズッシリ気が重くなってしまった。


新聞社の方、新聞販売店の方々に話を聞くと
最近は若い人達がまったく新聞を読まないのだとか。
遊んでばかりいるという意味じゃないよ。
要は、知りたいニュースや情報はネットで得るということらしい。
私の長男も、はたまた政治家を志すという友人達もそうだなぁ。

ネットで得られる情報は確かに幅広く、なおかつ速いけど、
どちらも利用している私から見るとそれぞれ必要だ。
新聞記事のようなじっくり読ませ、じっくり考えさせる報道は
TVにもネットにもないといっていい。
ましてネットの場合はニュースの取扱いが軽く、
新聞に例えると見出しだけを拾い読みしている感覚だ。
読解力にも影響してくるんじゃないかな。
最近感じる大衆の右傾化傾向や、イメージに流される傾向、
そしてその視野の狭さ、低さは
結局そういうところからきているような気がするんだ。

憲法や教育基本法改正も、自衛隊の海外派遣や防衛庁の省昇格も、
そして弱者を切り捨てる小泉内閣の支持率などを見ても
表面的な意見や軽いノリの世論ばかりが目について
私が何を言っても暖簾に腕押し、無力感すら感じるこの頃。

今の日本人に必要なのは愛国心やプライドではなく、
まして小学校時分からの英語教育でもなくて、
読解力や考える力をつけ、
広い視野と高い視点を身につけることだと思うんだ。
コメント (4)
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