世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

宇治の平等院の参道には老舗のお茶屋さんに混じってレトロな洋館の薬屋さんも並んでいます

2012-03-18 08:00:00 | 日本の町並み
 蔵王の登山口の遠刈田は、湯治場の雰囲気を残すこけしの故郷でしたが、手作り豆腐が名産になっていました。お酒の醸造には、良い水が必須ですが、豆腐造りにも、蔵王からの良い水が影響しているのでしょう。美味しい水と言えば、抹茶を点てる時にも必須のものです。抹茶のブランドと言えば、宇治茶ですが、今回はその宇治の周辺を紹介します。

 
 宇治市は京都府の南部にあって、JRの宇治駅は京都と奈良を結ぶ奈良線の京都から1/3程度のところにあります。京都から大阪、奈良にかけて広がる平野の東の端で、琵琶湖から流れ出て山並みの間を蛇行をして流れ下る宇治川が平野に出るところが宇治です。お茶のブランドとしての宇治ですが、生産高については日本一の愛知県の西尾に遠く及ばず、栽培面積も市街地化により減少の一途です。宇治は京都周辺で生産される高級茶流通の拠点といった感じで、宇治駅から平等院に向かう道筋には老舗の茶店が軒を並べています。

 
 お茶屋が並ぶ通りは、観光客が列を成して通る道筋ですが、古い家並みの続く通りです。日本家屋の中に、レトロな洋館が混じっているのも面白い景色です。しかし、大多数の人々は町並みには興味が無いらしく平等院に向けて足早に通り抜けて行くようです。

 
 その平等院の鳳凰堂は、現在の日本の硬貨で唯一の建物のデザインに採用され、世界遺産に登録されている建物です。筆者が学生の頃には、現在の鳳翔館はおろか宝物館も無く、現在は鳳翔館に並んでいる雲中供養菩薩像なども鳳凰堂の阿弥陀仏の周りの壁に張り付いていたように思います。鳳翔館の存在は雲中供養菩薩像などを間近で見ることができ、細かな表情まで見て取れるようになりましたが、博物館くさくなったことは否めません。現在では、鳳凰堂の内部の拝観は、通常のコースではなく、別料金で時間予約をして15分ほどしか入堂できません。なんか、ちょっと変?という感じがします。ただ、入堂しなくても、阿弥陀様のお顔を堂外からでも拝観することはできます。鳳凰堂の前面の池の対岸から、仏像の顔の部分が見られるように丸い窓が開けられています。

 池を挟んでの対岸の後方には宇治川が流れていますが、現在は護岸が進んで川は堤防の向こう側で見えません。しかし、鳳凰堂ができた頃には宇治川の川原まで小石が敷き詰められつながっていたらしいのです。現在よりもずっとのびやかな風景が広がっていたのでしょう。

 
 
 宇治川に架かる宇治橋を渡ると京阪の宇治駅があり、上流には世界遺産の宇治上神社や興聖寺などが紅葉の名所が並んでいます。さらに、京阪で1駅乗れば、アジサイのお寺の三室戸寺、2駅乗れば黄檗宗の万福寺があり、平等院だけが宇治ではありません。

 お茶に含まれているカテキンの高濃度のものを飲用すると、体脂肪の燃焼を助けてダイエットに硬貨があると言われています。ただ、一方ではカテキンの採りすぎは肝臓障害の原因となり、重症の場合は肝臓移植が必要なこともあるとの報告もあります。むしろ、体脂肪の燃焼には、携帯電話のGPS機能を使った宝探しで、歩き回ったほうが副作用無く、健康的にスリムになれるのでは。ただ、運動のあとに、美味しく食べられて逆効果!ってこともありでしょうか。


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