世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

本門寺の五重塔は弁柄塗りの真っ赤で境内の桜にも負けていません、桜には早い頃には池上梅園の梅があります

2024-05-19 08:00:00 | 日本の町並み
 京都の景色を代表するような八坂の塔をに向かって上っていくと着くのがこれまた京都の町家の景色が現れる産寧坂と二寧坂でした。京都市内には東寺と醍醐寺に国宝の五重塔がありますが、重文の八坂の塔はこれらの塔よりも散在感があるように思えます。五重塔は国宝が11基、重文が13基ありますが、東京都には重文の2基が残っています。今回はそのうちの1基が建つ池上本門寺界隈を紹介します。

 
 
 池上本門寺の最寄り駅は東急池上線の池上で歩く距離も短いのですが、梅が咲くころは、歩く距離はやや長くなりますが北側の都営三田線の西馬込で降りて池上梅園に寄り道していく経路もあります。池上梅園は西馬込の駅から第二京浜を横浜方向に1km足らず行った左手にある公園で、日本画家の伊藤深水の自宅剣アトリエの跡になるそうです。広さはトウキョウドームの1/5程度ですが、高低差のある公園は思いのほか広く感じます。庭の高台に昇と、足元には絵目の花が広がり、遠くには都心のビル群が遠望できます。梅の花だけでなく、足元を見るとフクジュソウも咲いていました。梅の頃には来訪者で混雑しますが、お茶室もあって、春先の本門寺詣でには欠かせない場所かもしれません。

 
 さて本門寺ですが、創建は13世紀の日蓮宗のお寺です。この一帯は池上氏の領地で、日蓮が没した後に7万坪余りを寺に寄進し、本門寺の基礎ができたそうです。五重塔などが建つ境内は小高い丘の上にあって、池上梅園の梅に対して、こちらの境内は桜が見事で、どちらの花の時期とするかは悩ましい選択です。多くの建物が建っていますが、ほとんどが戦災で焼失して戦後に再建されたものです。焼け残った五重塔と宝塔のみが重文になっています。

 
 
 
 
 五重塔あ江戸初期の建立で高さは32mほどで、前面にベンガラが塗られて、なかなか派手な印象を受けます。比較的に軒の張り出しが深くて、バランスが良い美しい外観の五重塔の一つです。初層の蟇股には十二支の彫刻がはめ込まれた居ます。一方の重文の宝塔は19世紀の創建で、こちらも真っ赤ですが、弁柄の赤ではなくこちらは朱の漆塗りだそうです。

 
 東急の池上駅からはこちらが本来の参道で、古いたたずまいの店や道標が合ったりして、門前町の様相を残しています。

 春に咲花木の梅・桃・さくらの区別の仕方は何度聞いてもすぐに忘れてしまいます。基本的には開花期や、花の付き方、花弁の形で見分けられるのですが、すぐにごっちゃになってしまいます。スマホで花などを撮って調べてくれるアプリがいくつかあるので、それを利用すればすぐわかり、学名まで判ってしまうアプリもあります。ただ、アプリよっては、候補がいくつも表示されて混乱することもあります。梅と桃と桜の確立が1/3ずつなんて結果が出てしまったら困りますが、これもご愛敬で、名前がわからなくても見て美しければよく、ましてやAIが美しさの採点をするかもしれませんが、人間の感性には踏み込まないでほしいものです。


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