卯之町の明治時代に建てられた校舎を使った学校博物館に対して、全国で唯一明治の校舎が現役で使われている小学校があります。岡山県の山奥の高梁市の西に位置する吹屋小学校がその小学校です。1899年に建設されたとのことですから100年以上の歴史があり、100回もの卒業生を送り出してきたことでしょう。
中央の入り口に続く廊下を挟んで両翼の張り出した2階建ての校舎は、非公開なので窓ガラスを通して中をうかがうしかありませんが、校長室の表示などに混じって、理科で使うビーカや試験管なども置かれていて、休日でしたが生徒のざわめきが聞こえてくるようでした。
吹屋と聞かれても、卯之町と同様になじみのない地名だと思いますが、かつては日本最大のベンガラの産地だった町です。ベンガラとは、酸化鉄の粉末で、インドにおける産地名のベンガルがなまったものとされています。木材の保護塗料としてさかんに利用され、ベンガラ格子とバッタリ床机は京都の町屋を象徴する風景でした。
吹屋のベンガラ生産は、原料の硫化鉄を加熱して酸化させ、水洗いをして硫酸分を洗い流すという手法が採られたようです。かつての工場が博物館になっていて、これらの様子が解説されていますが、工程が単純なのにもかかわらず、硫酸分が完全に取りのぞけたかどうかの判断が難しいなど、熟練とたいへんな人手とを必要としたようです。
さすがに、かつての産地の町は、朱色のベンガラ格子とベンガラを混ぜたピンク色の塗り壁に彩られ、古い町並みにもかかわらず、ちょっと華やいだ雰囲気があります。
電気回路にとってサビは厄介なものです。特に接点部分がサビると接触不良になるので、金メッキを施すなどの対策がとられます。ベンガラはサビを利用して、木材の劣化を防ぐものですが、同じサビが劣化を進めたり、防止したりするのですね。
中央の入り口に続く廊下を挟んで両翼の張り出した2階建ての校舎は、非公開なので窓ガラスを通して中をうかがうしかありませんが、校長室の表示などに混じって、理科で使うビーカや試験管なども置かれていて、休日でしたが生徒のざわめきが聞こえてくるようでした。
吹屋と聞かれても、卯之町と同様になじみのない地名だと思いますが、かつては日本最大のベンガラの産地だった町です。ベンガラとは、酸化鉄の粉末で、インドにおける産地名のベンガルがなまったものとされています。木材の保護塗料としてさかんに利用され、ベンガラ格子とバッタリ床机は京都の町屋を象徴する風景でした。
吹屋のベンガラ生産は、原料の硫化鉄を加熱して酸化させ、水洗いをして硫酸分を洗い流すという手法が採られたようです。かつての工場が博物館になっていて、これらの様子が解説されていますが、工程が単純なのにもかかわらず、硫酸分が完全に取りのぞけたかどうかの判断が難しいなど、熟練とたいへんな人手とを必要としたようです。
さすがに、かつての産地の町は、朱色のベンガラ格子とベンガラを混ぜたピンク色の塗り壁に彩られ、古い町並みにもかかわらず、ちょっと華やいだ雰囲気があります。
電気回路にとってサビは厄介なものです。特に接点部分がサビると接触不良になるので、金メッキを施すなどの対策がとられます。ベンガラはサビを利用して、木材の劣化を防ぐものですが、同じサビが劣化を進めたり、防止したりするのですね。