チュニジア第三の都市スースは海からの外敵の攻撃に備えて作られた城塞都市でしたが、ノルマン人をはじめ何度も占領された都市でしたが、ロシアの海からの攻撃に備えるためにヘルシンキの南の島に作られた要塞がスオメンリンナです。こちらの方もロシアや英仏軍によって占領された歴史を持っていますが、現在は大砲の周りに花が咲き乱れる市民の憩いの場となっています。
スオメンリンナは、フィンランドの首都のヘルシンキの港から南に船で15~20分ほどの諸島で、南北に2km程度の広がりを持っています。要塞は18世紀中ごろに、ロシア帝国の攻撃に備えて、当時フィンランドを支配していたスウェーデンにより建設が始まりました。しかし、19世紀初頭のフィンランド戦争で、ロシア軍によりあっけなく占領されフィンランド占領の足がかりとなり、フィンランドはスェーデンからロシアの支配下に移りました。その後も、英仏軍とロシア軍とが戦ったクリミア戦争の戦場にもなり要塞は大打撃を受けたそうです。首都の南の海に作られた防衛線という意味で、江戸幕府の作ったお台場と似たところがありますが、小規模で実戦には使われなかったお台場とはずいぶんと違います。ただ、現在は観光地になっているところは共通項でしょうか。
スオメンリンナへの航路は市営と民間会社の2系とがあり、市営は島の北部の船着場に、民間会社のものは中央と南部の2箇所に寄る三角コースで運行されています。北から上陸して南から帰る、もしくはその逆のコースをたどれば、島内を往復することなく効率的に見て回れます。島内には、
要塞の歴史を解説した博物館や、
教会などが点在していて、丹念に見ていくと意外と時間がかかります。砲台などの要塞の施設は南の方に多く残っていて、
石組みのトンネルや大砲を乗せた砲台、それに大砲も置かれています。ただ、この大砲は本物かレプリカかどうかはわかりません。大砲は本物かどうかはわかりませんが、正真正銘の潜水艦の実物が陸揚げされて内部も見ることができます。第二次大戦で使われたヴェシッコ号です。
内部に入るとエンジンや魚雷、潜望鏡などに混じって、いかにも狭い乗組員のベッドなどが3次元的に配列されているのを見ることができます。
ヨーロッパに行くと、花の群生を見ることがたびたびあります。日本の生け花は、1本の花で全宇宙を表現する、といった象徴的な自然融合文化がありますが、西欧は自然征服型の文化のせいなのか、花にしても物量で迫ってきます。見渡す限りヒマワリの花とか、チューリップの花という光景に遭遇します。スオメンリンナでも砲台の周りは、見渡す限りと言うほどではないにしても、菜の花で埋め尽くされていました。
ただ、この花ですが、カラシの花なのかもしれません。インドに行ったときに、一面の黄色い花に菜の花~!と感動したら、ガイドさんに、あれはカラシの花!と冷たくあしらわれました。同じアブラナ科アブラナ属ゆえに似ているんでしょう。
一方、教会のそばには藤色の花が咲き乱れていましたが、ちょっと種類は解りませんでした。北欧は緯度が高いためか、日本では準高山植物とされている石楠花の花も、町中でよく見ることができました。この花も、道路いっぱいに植えられて大きな色面を形作っていました。
原子力ではない通常の潜水艦の推進動力はなにかご存知でしょうか?浮上しているときは、他の船と同様にディーゼルエンジンでスクリューを回して動きますが、潜水してしまうとエンジンは回せません。ディーゼルエンジンには酸素が必要だからです。このため、潜水艦には蓄電池が積まれていた、浮上中にエンジンをフル回転して充電し、潜水時にはモーターでスクリューを回します。このため、あまり長くは潜っていられないわけです。この欠点を改良したものが、原子力潜水艦で、原子炉は酸素を必要としないため、いくらでも潜っておられ、氷の下を潜って北極海を横断することもできます。潜ったままだと自艦の位置がわからなくなりますが、このために航空機にも積まれているジャイロで加速度を検出してとコンピュータで移動量を演算するINS(Inertial Navigation System)を使うようです。その隠密性のために、ミサイル攻撃にも強く、先制攻撃を抑止する効果があると言われていますが、原子力潜水艦が活躍する場は作って欲しくないものです。
スオメンリンナは、フィンランドの首都のヘルシンキの港から南に船で15~20分ほどの諸島で、南北に2km程度の広がりを持っています。要塞は18世紀中ごろに、ロシア帝国の攻撃に備えて、当時フィンランドを支配していたスウェーデンにより建設が始まりました。しかし、19世紀初頭のフィンランド戦争で、ロシア軍によりあっけなく占領されフィンランド占領の足がかりとなり、フィンランドはスェーデンからロシアの支配下に移りました。その後も、英仏軍とロシア軍とが戦ったクリミア戦争の戦場にもなり要塞は大打撃を受けたそうです。首都の南の海に作られた防衛線という意味で、江戸幕府の作ったお台場と似たところがありますが、小規模で実戦には使われなかったお台場とはずいぶんと違います。ただ、現在は観光地になっているところは共通項でしょうか。
スオメンリンナへの航路は市営と民間会社の2系とがあり、市営は島の北部の船着場に、民間会社のものは中央と南部の2箇所に寄る三角コースで運行されています。北から上陸して南から帰る、もしくはその逆のコースをたどれば、島内を往復することなく効率的に見て回れます。島内には、
要塞の歴史を解説した博物館や、
教会などが点在していて、丹念に見ていくと意外と時間がかかります。砲台などの要塞の施設は南の方に多く残っていて、
石組みのトンネルや大砲を乗せた砲台、それに大砲も置かれています。ただ、この大砲は本物かレプリカかどうかはわかりません。大砲は本物かどうかはわかりませんが、正真正銘の潜水艦の実物が陸揚げされて内部も見ることができます。第二次大戦で使われたヴェシッコ号です。
内部に入るとエンジンや魚雷、潜望鏡などに混じって、いかにも狭い乗組員のベッドなどが3次元的に配列されているのを見ることができます。
ヨーロッパに行くと、花の群生を見ることがたびたびあります。日本の生け花は、1本の花で全宇宙を表現する、といった象徴的な自然融合文化がありますが、西欧は自然征服型の文化のせいなのか、花にしても物量で迫ってきます。見渡す限りヒマワリの花とか、チューリップの花という光景に遭遇します。スオメンリンナでも砲台の周りは、見渡す限りと言うほどではないにしても、菜の花で埋め尽くされていました。
ただ、この花ですが、カラシの花なのかもしれません。インドに行ったときに、一面の黄色い花に菜の花~!と感動したら、ガイドさんに、あれはカラシの花!と冷たくあしらわれました。同じアブラナ科アブラナ属ゆえに似ているんでしょう。
一方、教会のそばには藤色の花が咲き乱れていましたが、ちょっと種類は解りませんでした。北欧は緯度が高いためか、日本では準高山植物とされている石楠花の花も、町中でよく見ることができました。この花も、道路いっぱいに植えられて大きな色面を形作っていました。
原子力ではない通常の潜水艦の推進動力はなにかご存知でしょうか?浮上しているときは、他の船と同様にディーゼルエンジンでスクリューを回して動きますが、潜水してしまうとエンジンは回せません。ディーゼルエンジンには酸素が必要だからです。このため、潜水艦には蓄電池が積まれていた、浮上中にエンジンをフル回転して充電し、潜水時にはモーターでスクリューを回します。このため、あまり長くは潜っていられないわけです。この欠点を改良したものが、原子力潜水艦で、原子炉は酸素を必要としないため、いくらでも潜っておられ、氷の下を潜って北極海を横断することもできます。潜ったままだと自艦の位置がわからなくなりますが、このために航空機にも積まれているジャイロで加速度を検出してとコンピュータで移動量を演算するINS(Inertial Navigation System)を使うようです。その隠密性のために、ミサイル攻撃にも強く、先制攻撃を抑止する効果があると言われていますが、原子力潜水艦が活躍する場は作って欲しくないものです。