三十四観音札所もあるのが秩父ですが、巡礼の中でもっとも広い範囲に広がっているものが西国巡礼三十三所です。一番は和歌山県の青岸渡寺から最後は岐阜県の華厳寺まで2府4県にまたがっています。今回は2004年に世界遺産に登録された紀伊山地の霊場と参詣道にも入っている熊野三山周辺を紹介します。
熊野三山は山といっても山が三つあるわけではなく、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三つの神社を指します。和歌山県南部の海岸から熊野川の中流に位置しており、ちょっと不便な場所といえるかもしれません。先に紹介した西国一番の札所青岸渡寺と那智大社とは隣接していて、那智の滝も望むことができ、
JRの駅からも近く比較的足の便はいいといえます。神社とお寺が隣接しているのは神仏混交の名残のようで、熊野には例が多い形態のようです。一方、三山の頂点の熊野本宮は、新宮からバスで1時間以上の紀伊半島の内陸にあります。熊野川沿いにの小高い場所にありますが、かつては熊野川の中州にあったものを明治期に洪水を逃れるため現在の場所に移築されました。
熊野川といえば、上流の奈良県側は十津川の名称で呼ばれており、この流域の十津川村は日本一大きな村ということで有名です。この十津川に谷瀬の吊り橋という日本一のつり橋があります。長さは約300m、高さは50mを越えています。高所恐怖症の人間には10%も行かないうちに引き返さざるを得ない状況でした。
熊野川の支流の北山川には瀞八丁という渓谷があり、かつては新宮からプロペラ船が運航していました。プロペラ船というのは、きっすいの浅い船の上に飛行機のようなプロペラを付け、スクリューの代わりに推進力を得るものです。現在ではジェット船が中流を基点に運航されていて騒音のない船旅ができるようです。しかし、このプロペラ船も瀞峡の静けさを実感するには効果があります。すさまじい爆音を轟かせて遡上してきた船は、瀞峡に着くとエンジンを止めてしまいます。瞬時に川の流れや、鳥の声などしか聞こえない静寂の世界に切り替わる落差は捨てがたいところがありました。
静寂といえば、騒音をアクティブに打ち消して静けさを取り戻す装置がかなり普及してきたように思います。騒音と逆位相の音を作って打ち消しあおうというものです。当初は、劇場などのエアコンシステムとの組みあわせで実用化されたようですが、最近では高速道路から出る騒音の軽減にも使われているようです。電車内などで、シャカシャカとノイズを立てているイアホンの音も消してもらえないでしょうか。
熊野三山は山といっても山が三つあるわけではなく、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三つの神社を指します。和歌山県南部の海岸から熊野川の中流に位置しており、ちょっと不便な場所といえるかもしれません。先に紹介した西国一番の札所青岸渡寺と那智大社とは隣接していて、那智の滝も望むことができ、
JRの駅からも近く比較的足の便はいいといえます。神社とお寺が隣接しているのは神仏混交の名残のようで、熊野には例が多い形態のようです。一方、三山の頂点の熊野本宮は、新宮からバスで1時間以上の紀伊半島の内陸にあります。熊野川沿いにの小高い場所にありますが、かつては熊野川の中州にあったものを明治期に洪水を逃れるため現在の場所に移築されました。
熊野川といえば、上流の奈良県側は十津川の名称で呼ばれており、この流域の十津川村は日本一大きな村ということで有名です。この十津川に谷瀬の吊り橋という日本一のつり橋があります。長さは約300m、高さは50mを越えています。高所恐怖症の人間には10%も行かないうちに引き返さざるを得ない状況でした。
熊野川の支流の北山川には瀞八丁という渓谷があり、かつては新宮からプロペラ船が運航していました。プロペラ船というのは、きっすいの浅い船の上に飛行機のようなプロペラを付け、スクリューの代わりに推進力を得るものです。現在ではジェット船が中流を基点に運航されていて騒音のない船旅ができるようです。しかし、このプロペラ船も瀞峡の静けさを実感するには効果があります。すさまじい爆音を轟かせて遡上してきた船は、瀞峡に着くとエンジンを止めてしまいます。瞬時に川の流れや、鳥の声などしか聞こえない静寂の世界に切り替わる落差は捨てがたいところがありました。
静寂といえば、騒音をアクティブに打ち消して静けさを取り戻す装置がかなり普及してきたように思います。騒音と逆位相の音を作って打ち消しあおうというものです。当初は、劇場などのエアコンシステムとの組みあわせで実用化されたようですが、最近では高速道路から出る騒音の軽減にも使われているようです。電車内などで、シャカシャカとノイズを立てているイアホンの音も消してもらえないでしょうか。