ユングフラウ・ヨッホからアレッチ氷河やユングフラウの上の空の青さが印象的でした,またカナデシアンロッキーのレイクルイーズの青さも独特でした。これらの自然の青に対して人工美のステンドグラスの青色が美しい聖堂がパリからちょっと列車に乗れば行けてしまうシャルトルにあります。さほど大きな聖堂でもなく、左右の尖塔の形が違う点を除けば、外観からは比較的ありふれた聖堂のように思えまが、内部から見たステンドグラスは独特の青味が魅力的です。
シャルトルは、パリの南方にあるモンパルナス駅からTGVで70分ほどで到着します。ただ、筆者が訪問したのは20年ほども前なので、シャルトルまでの路線にはTGVは走っていなかったように思います。当時は走り始めた青色のTGV大西洋線の列車がモンパルナス駅からルマンまで走っていて、オレンジ色のTGVより速い300km/h運転を始めていたように思います。シャルトルまでの途中のランブイエで途中下車をして、第1回のサミットが開かれたランブイエ城を訪問しました。話は脱線しますが、このランブイエ城を訪問したときの感想は、サミットが開催されたお城にしては掃除が行き届いていないね、だったのです。ヨーロッパのお城は、近づいて見ると、かなりの確率でその汚れぐわいが気になります。文化財は自然のままで手を加えない、というのが方針なのでしょうか。こぎれいに掃除が行き届いている日本のお寺などとはずいぶんと違います。

シャルトルの大聖堂は、青色のステンドグラスだけが有名なのではなく、聖母マリアのものとされるサンクタ・カミシアと呼ばれる聖衣を所蔵しています。ヨーロッパの大聖堂は、聖遺物を保存するために建てられたものが多いようです。先日紹介の、ケルンの大聖堂も東方三博士の聖遺物を収めることが当初の目的であったようです。仏教の世界でも、浅草寺や善光寺の秘仏の本尊は極めて小ぶりの仏像とされていますが、巨大な建物を建てるきっかけとなり、信仰の対象物になっています。シャルトルの、聖遺物は火災によって失われかかったものが、司祭の機転で宝物庫に避難して難をまぬがれたとのこと。このことは、聖母マリアのおかげとのことで、この聖遺物のありがたさが増したようです。このときの火災以外にも、何度も火災に遭っていて、2本の尖塔意匠が異なるのも、片方が火災で焼失して、再建されたためです。
ステンドグラスは、大きなガラスの製作が難しいために、小さなガラスを鉛のリムで組み合わせて大きくすることから始まったものです。小さなガラスを、単純に組み合わせるだけでなく、それで絵などを描いたものが、教会のステンドグラスです。ガラスの色は、その中に混ぜるもので決まり、通常は金属酸化物が使われます。コバルトの青、マンガンの紫、金の赤などで、炎色反応や蛍光での発色と似ていますが、原理は異なるようです。テレビやPCのディスプレィとして長らく使われたブラウン管は蛍光を利用したものですが、液晶や有機ELはまったく異なる原理により色を作っています。自然の色をありのまま再現するのは、古くて新しい問題のように思いますが、ステンドグラスの技法にも、IT技術の応用があるでしょうか。
シャルトルは、パリの南方にあるモンパルナス駅からTGVで70分ほどで到着します。ただ、筆者が訪問したのは20年ほども前なので、シャルトルまでの路線にはTGVは走っていなかったように思います。当時は走り始めた青色のTGV大西洋線の列車がモンパルナス駅からルマンまで走っていて、オレンジ色のTGVより速い300km/h運転を始めていたように思います。シャルトルまでの途中のランブイエで途中下車をして、第1回のサミットが開かれたランブイエ城を訪問しました。話は脱線しますが、このランブイエ城を訪問したときの感想は、サミットが開催されたお城にしては掃除が行き届いていないね、だったのです。ヨーロッパのお城は、近づいて見ると、かなりの確率でその汚れぐわいが気になります。文化財は自然のままで手を加えない、というのが方針なのでしょうか。こぎれいに掃除が行き届いている日本のお寺などとはずいぶんと違います。

シャルトルの大聖堂は、青色のステンドグラスだけが有名なのではなく、聖母マリアのものとされるサンクタ・カミシアと呼ばれる聖衣を所蔵しています。ヨーロッパの大聖堂は、聖遺物を保存するために建てられたものが多いようです。先日紹介の、ケルンの大聖堂も東方三博士の聖遺物を収めることが当初の目的であったようです。仏教の世界でも、浅草寺や善光寺の秘仏の本尊は極めて小ぶりの仏像とされていますが、巨大な建物を建てるきっかけとなり、信仰の対象物になっています。シャルトルの、聖遺物は火災によって失われかかったものが、司祭の機転で宝物庫に避難して難をまぬがれたとのこと。このことは、聖母マリアのおかげとのことで、この聖遺物のありがたさが増したようです。このときの火災以外にも、何度も火災に遭っていて、2本の尖塔意匠が異なるのも、片方が火災で焼失して、再建されたためです。

ステンドグラスは、大きなガラスの製作が難しいために、小さなガラスを鉛のリムで組み合わせて大きくすることから始まったものです。小さなガラスを、単純に組み合わせるだけでなく、それで絵などを描いたものが、教会のステンドグラスです。ガラスの色は、その中に混ぜるもので決まり、通常は金属酸化物が使われます。コバルトの青、マンガンの紫、金の赤などで、炎色反応や蛍光での発色と似ていますが、原理は異なるようです。テレビやPCのディスプレィとして長らく使われたブラウン管は蛍光を利用したものですが、液晶や有機ELはまったく異なる原理により色を作っています。自然の色をありのまま再現するのは、古くて新しい問題のように思いますが、ステンドグラスの技法にも、IT技術の応用があるでしょうか。