緑の木立の中にパステルカラーの町並みが続き、中国に居ながらヨーロッパのどこかに居るような風景にお目にかかるのが広州の沙面地区でした。パステルカラーは、シンガポールなど東南アジアのコロニアル建築でよく見かけ、緑が豊かな南国にも良く似合っていました。コノパステルカラーの町並みは、銀世界の中で見ても美しく、クリスマスカードを見ているような風景になります。今回は、このような景色の町並みの中から、オーロラ見物の基地にもなっているトロムソを紹介します。
トロムソは、ノルウェーの北部、少し北へ行くと北緯70度線を越えるという北のはずれにあり、北極圏では最も大きな町の一つです。町はスカンジナビア半島と狭い水道を隔てた島とに跨っていて、島内には空港施設や沿岸急行船も寄港する港がある交通も便利な町です。空港は、島の西側の海のそばに、港は東の水道側で、町の中心は港のある東側になります。メキシコ湾湾流という暖流のせいで、さほど寒くないことや、足の便が良いことから、オーロラを楽に観測できる場所として人気の場所になっています。
クリスマスカードのようなパステルカラーの町並みは、島の東側に海に沿って南北に伸びています。雪というのは、余計なものを隠してしまう効果があり、屋根も道路も真っ白で、壁のパステルカラーを浮き立たせます。訪れたのが2月だったので、太陽は出ていましたが3時頃には薄暗くなって、家々の窓にはオレンジ色の明かりが点ります。この暖かい色と、壁の色とのコンビネーションもクリスマスカードなんです。
この白い景色の中に、真っ白の三角屋根の教会が存在感を持って建っています。この教会は北極協会で、町の中心の対岸の陸側にあり、夏にはオルガンのコンサートが開かれるそうです。同じく夏季にオルガンコンサートのあるルーテル教会は、島側にあり、細身の建物の前面に鐘楼がやけに目だった教会です。町の中心部には、カトリック教会もあり、こちらは煉瓦色の外壁を持つオーソドックスな建物です。
トロムソの中心街は南北に歩いて端から端まで行っても1時間ほどの距離で、さほど広くないのですが、町の中に博物館が2つもあります。さらに、水族館と博物館が合体したようなポーラリアという施設もありますが、水族館というには収容された動物が少なく、博物館にしては展示物がほとんど無い代物です。2つの博物館は、トロムソ博物館と極北博物館でおのおのテーマが違うようです。トロムソ博物館は、サーメの人たちを紹介する民族博物館で、極北博物館は、アムンゼンがテーマのようです。トロムソ博物館では、幼稚園児らしい一行が遠足で来ていました。階段にしゃがんで休憩をしていましたが、なんともかわゆくって、観光客の格好の被写体になっていました。
トロムソから、さらに北上をして北緯70度線を越えて帰ってくる回遊券が売られていて、豪華な沿岸急行船にも1区間ですが乗船できます。筆者は、トロムソでは見られなかったオーロラが、このコースに乗れば観られるかもしれないと思ったのですが、状況は同じで雨と雲に阻まれました。往路はバスで北に向かい、途中で乗り換えてシェルヴォイまで4時間ほどの乗車です。途中で北緯70度線を越えたはずですが表示があるわけではありません。途中、2度ほどバスごとフェリーに乗船して海を渡ります、フェリーが国道の一部のようです。復路は、沿岸急行船でシェルヴォイ港からトロムソ港まで戻ってきますが、この沿岸急行船は、巨大で人気のある豪華船です。ベルゲンとスカンジナビア半島の北端のキルケネスとの間を12日間かかって往復し、フィヨルド内に入っていったり、寄港地からのショートトリップなども用意されています。もちろん回遊券ではキャビンは取れずロビーから外の景色を楽しむことになりますが、乗船をしたレセプションから上方に伸びる5~6階分の吹き抜け空間など、豪華クルーズ船の雰囲気は味わえます。
南極点を最初に極めたのはご存知のアムンゼンです。極北博物館では、探検のコースの紹介や装備の様子が展示されています。南極点へはイギリスのスコット隊との間の激烈な競争に打ち勝ったことはよく知られています。面白いのは、スコット隊が、雪上車など当時の最新装備で挑んだのに対して、アムンゼンは犬ぞりを使った装備であったことです。スコット隊の装備は、故障続きで用を成さなかったようで、最後は人間が雪上車を引っ張って歩いたと言われています。未知の領域を探検したり研究したりする時には、予想を超えることが起こることの例ですが、コンピュータを使ったシミュレーションがいくら進んでも未知のファクタには対処不可能なのでしょう。
トロムソは、ノルウェーの北部、少し北へ行くと北緯70度線を越えるという北のはずれにあり、北極圏では最も大きな町の一つです。町はスカンジナビア半島と狭い水道を隔てた島とに跨っていて、島内には空港施設や沿岸急行船も寄港する港がある交通も便利な町です。空港は、島の西側の海のそばに、港は東の水道側で、町の中心は港のある東側になります。メキシコ湾湾流という暖流のせいで、さほど寒くないことや、足の便が良いことから、オーロラを楽に観測できる場所として人気の場所になっています。
クリスマスカードのようなパステルカラーの町並みは、島の東側に海に沿って南北に伸びています。雪というのは、余計なものを隠してしまう効果があり、屋根も道路も真っ白で、壁のパステルカラーを浮き立たせます。訪れたのが2月だったので、太陽は出ていましたが3時頃には薄暗くなって、家々の窓にはオレンジ色の明かりが点ります。この暖かい色と、壁の色とのコンビネーションもクリスマスカードなんです。
この白い景色の中に、真っ白の三角屋根の教会が存在感を持って建っています。この教会は北極協会で、町の中心の対岸の陸側にあり、夏にはオルガンのコンサートが開かれるそうです。同じく夏季にオルガンコンサートのあるルーテル教会は、島側にあり、細身の建物の前面に鐘楼がやけに目だった教会です。町の中心部には、カトリック教会もあり、こちらは煉瓦色の外壁を持つオーソドックスな建物です。
トロムソの中心街は南北に歩いて端から端まで行っても1時間ほどの距離で、さほど広くないのですが、町の中に博物館が2つもあります。さらに、水族館と博物館が合体したようなポーラリアという施設もありますが、水族館というには収容された動物が少なく、博物館にしては展示物がほとんど無い代物です。2つの博物館は、トロムソ博物館と極北博物館でおのおのテーマが違うようです。トロムソ博物館は、サーメの人たちを紹介する民族博物館で、極北博物館は、アムンゼンがテーマのようです。トロムソ博物館では、幼稚園児らしい一行が遠足で来ていました。階段にしゃがんで休憩をしていましたが、なんともかわゆくって、観光客の格好の被写体になっていました。
トロムソから、さらに北上をして北緯70度線を越えて帰ってくる回遊券が売られていて、豪華な沿岸急行船にも1区間ですが乗船できます。筆者は、トロムソでは見られなかったオーロラが、このコースに乗れば観られるかもしれないと思ったのですが、状況は同じで雨と雲に阻まれました。往路はバスで北に向かい、途中で乗り換えてシェルヴォイまで4時間ほどの乗車です。途中で北緯70度線を越えたはずですが表示があるわけではありません。途中、2度ほどバスごとフェリーに乗船して海を渡ります、フェリーが国道の一部のようです。復路は、沿岸急行船でシェルヴォイ港からトロムソ港まで戻ってきますが、この沿岸急行船は、巨大で人気のある豪華船です。ベルゲンとスカンジナビア半島の北端のキルケネスとの間を12日間かかって往復し、フィヨルド内に入っていったり、寄港地からのショートトリップなども用意されています。もちろん回遊券ではキャビンは取れずロビーから外の景色を楽しむことになりますが、乗船をしたレセプションから上方に伸びる5~6階分の吹き抜け空間など、豪華クルーズ船の雰囲気は味わえます。
南極点を最初に極めたのはご存知のアムンゼンです。極北博物館では、探検のコースの紹介や装備の様子が展示されています。南極点へはイギリスのスコット隊との間の激烈な競争に打ち勝ったことはよく知られています。面白いのは、スコット隊が、雪上車など当時の最新装備で挑んだのに対して、アムンゼンは犬ぞりを使った装備であったことです。スコット隊の装備は、故障続きで用を成さなかったようで、最後は人間が雪上車を引っ張って歩いたと言われています。未知の領域を探検したり研究したりする時には、予想を超えることが起こることの例ですが、コンピュータを使ったシミュレーションがいくら進んでも未知のファクタには対処不可能なのでしょう。