ヴォーリズの建築の中では数少ない個人宅が、市の財政や不動産屋のせいで取り壊されてマンションになってしまったのが旧室谷邸でした。この室谷邸の北側にあるのが、かつての武庫離宮を転用した須磨離宮です。今回は、この須磨離宮を含めて、神戸市内にある3つの公園を紹介します。これらの公園に1年間自由に入園できるトリコロール・カードというパスがあり四季を通じて楽しめるようになっています。
我が国では、一定規模以上の宮殿を離宮、小規模のものを御用邸と呼んでいて、現用の離宮は桂離宮と修学院離宮だけです。武庫離宮はかつて存在した10の離宮の一つです。この地にあった浄土真宗第22世法主の大谷光瑞の別邸を改修して、大正初期に造営されましたが、戦災で建物は消失し、昭和42年に神戸市に移管されて須磨離宮公園となりました。公園の中心は、噴水公園で南北に長い噴水池の周りは、数多くの品種をそろえたバラ園で囲まれています。北の端は、階段があって、連続カスケードの池があり、その上にはレストランの白い建物が建っています。ここから遠くに眺める瀬戸の海はキラキラ輝いて、なかなか綺麗です。夏の一定期間は、夜間に開演され、噴水がライトアップされるのですが、も一つ地味です。東側には、旧岡崎邸を1973年に神戸市が買い取って、植物園としていて、イングリッシュ・ガーデンや和庭園それに温室などがあります。
2つ目の公園は、相楽園で、神戸のど真ん中の元町駅の北西500mほどに位置します。こちらも旧御屋敷で、戦後初の民選神戸市長であった小寺謙吉の父親が建てた私邸を1941年に神戸市が譲り受けたものです。池泉式回遊庭園で、戦前には庭園内に数多くの建物がありましたが、重文の厩舎意外は戦災で焼けてしまったようです。代わりに、異人館街から移築した重文のハッサム邸や、姫路畔で使われた御座船の上部だけが垂水の私邸を経て移築復元されています。また、園内の茶室の浣心亭は戦前にあった茶室を復元したものです。さほど広くはありませんが、便利な場所にあるため、五月にはサツキを、秋には菊の花を愛でに多くの人が訪れます。
3つ目は、御屋敷跡ではなく広大な植物園です。広さは142.6haで、おそらく日本一の面積の植物園の一つではないでしょうか。三宮の北5kmほどで、土日のみ運行されるバスで曲がりくねった山岳道路を40分くらい走って着きます。内部は、神戸市と姉妹都市を結んでいるシアトルや天津などの都市の名前が付いたゾーンを初め10を越えるゾーンに分かれ、さらにはさくら園やつつじしゃくなげ園など特定の花を中心としたエリアもあります。初夏に訪れると、新緑が美しく、シャクナゲの群生やハンカチノキの白い花が見られ、さほど暑くないので、広い園内を歩き回っても楽です。リピータの来園者を飽きさせないように、長谷池のそばで楽器の演奏があったり、園内のポイントに植物にまつわるクイズとヒントが掲示され、全問正解すると、賞品がもらえたりします。
須磨離宮公園の高台からは、噴水の向こうに瀬戸内海が広がり、時折は神戸空港に発着する飛行機が飛んできます。関空、伊丹と狭いエリアに3つの空港がひしめくため、東京から神戸空港へのアクセスは、他の2つの空港の空域を避けて、明石と姫路の間を遠回りしています。また、なぜか、よほど風が強くない限り、着陸も離陸も西側から/へ向かって飛びます。2つの空港のある、東には寄らないっということでしょうか。ネットで民間航空機の飛行経路が見られるサイトがありますが、これを見ているとその様子がよく解ります。この迂回が無ければ20分ほど早く着くことができるのですが。
我が国では、一定規模以上の宮殿を離宮、小規模のものを御用邸と呼んでいて、現用の離宮は桂離宮と修学院離宮だけです。武庫離宮はかつて存在した10の離宮の一つです。この地にあった浄土真宗第22世法主の大谷光瑞の別邸を改修して、大正初期に造営されましたが、戦災で建物は消失し、昭和42年に神戸市に移管されて須磨離宮公園となりました。公園の中心は、噴水公園で南北に長い噴水池の周りは、数多くの品種をそろえたバラ園で囲まれています。北の端は、階段があって、連続カスケードの池があり、その上にはレストランの白い建物が建っています。ここから遠くに眺める瀬戸の海はキラキラ輝いて、なかなか綺麗です。夏の一定期間は、夜間に開演され、噴水がライトアップされるのですが、も一つ地味です。東側には、旧岡崎邸を1973年に神戸市が買い取って、植物園としていて、イングリッシュ・ガーデンや和庭園それに温室などがあります。
2つ目の公園は、相楽園で、神戸のど真ん中の元町駅の北西500mほどに位置します。こちらも旧御屋敷で、戦後初の民選神戸市長であった小寺謙吉の父親が建てた私邸を1941年に神戸市が譲り受けたものです。池泉式回遊庭園で、戦前には庭園内に数多くの建物がありましたが、重文の厩舎意外は戦災で焼けてしまったようです。代わりに、異人館街から移築した重文のハッサム邸や、姫路畔で使われた御座船の上部だけが垂水の私邸を経て移築復元されています。また、園内の茶室の浣心亭は戦前にあった茶室を復元したものです。さほど広くはありませんが、便利な場所にあるため、五月にはサツキを、秋には菊の花を愛でに多くの人が訪れます。
3つ目は、御屋敷跡ではなく広大な植物園です。広さは142.6haで、おそらく日本一の面積の植物園の一つではないでしょうか。三宮の北5kmほどで、土日のみ運行されるバスで曲がりくねった山岳道路を40分くらい走って着きます。内部は、神戸市と姉妹都市を結んでいるシアトルや天津などの都市の名前が付いたゾーンを初め10を越えるゾーンに分かれ、さらにはさくら園やつつじしゃくなげ園など特定の花を中心としたエリアもあります。初夏に訪れると、新緑が美しく、シャクナゲの群生やハンカチノキの白い花が見られ、さほど暑くないので、広い園内を歩き回っても楽です。リピータの来園者を飽きさせないように、長谷池のそばで楽器の演奏があったり、園内のポイントに植物にまつわるクイズとヒントが掲示され、全問正解すると、賞品がもらえたりします。
須磨離宮公園の高台からは、噴水の向こうに瀬戸内海が広がり、時折は神戸空港に発着する飛行機が飛んできます。関空、伊丹と狭いエリアに3つの空港がひしめくため、東京から神戸空港へのアクセスは、他の2つの空港の空域を避けて、明石と姫路の間を遠回りしています。また、なぜか、よほど風が強くない限り、着陸も離陸も西側から/へ向かって飛びます。2つの空港のある、東には寄らないっということでしょうか。ネットで民間航空機の飛行経路が見られるサイトがありますが、これを見ているとその様子がよく解ります。この迂回が無ければ20分ほど早く着くことができるのですが。