衣料品の卸問屋街にレトロな食堂やビルがあるのが馬喰町から東日本橋にかけての町並みでした。そのような町並みの中に、寝台特急のB寝台を模した2段ベッドを持つホテルが北斗星でした。北斗星は、青函トンネルを抜けて上野と札幌を結んでいましたが、速い(飛行機に比べると遅い)だけで旅情も何もない新幹線に追いやられて廃止になってしまいました。今回は、北斗星の一方の起点である札幌駅から近い大通公園周辺を紹介します。
大通公園は、札幌駅の南1kmほどのところを東端のさっぽろテレビ塔から西の端の札幌市資料館まで東西に1.5kmほどの帯状の都市公園で、毎冬恒例の札幌雪祭りのメイン会場にもなるところです。講演の両側は、一方通行の道路があって、道路の向こう側には官庁やデパートなどのビルが並んでいます。戦時中は空襲からの避難場所や畑となって荒廃し、戦後も占領軍に接収され運動公園化するという歴史を持ち、1950年からの復旧事業で現在のような姿を取り戻し2011年に100周年をを迎えたそうです。
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東端のテレビ塔は1957年に開業した高さ約147mの電波塔です。開業当時はテレビ電波を発射していましたが、現在はテレビアンテナは手稲山に引っ越してしまい、FM放送の電波のみが発射されているので、さっぽろラジオ塔とでも呼ぶべきかもしれません。そういえば、東京タワーもTV放送として残っていた放送大学が全面的に衛星放送に切り替わって、ラジオタワーになったようです。しかし、札幌の観光シンボルとして展望台からの眺めは素晴らしく、観光客でにぎわっているようです。また、LEDで電飾される姿もなかなかきれいです。
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一方、西の端の札幌市資料館は、大正時代に札幌控訴院として建てられ、1973年から現在の資料館として使われ、2020年に重文に指定さました。内部はステンドグラスやカイダンスペースの吹き抜けなどなかなか豪華です。掲示法廷も保存されていて、当時の様子が分かるようになっています。外壁には札幌軟石が貼り付けられ、裁判所というお堅さとは反対に柔らかな感じがします、この札幌軟石は採石場で枯渇し、この石材を使った建物も残存数が少なくなっているそうです。控訴院の建物で現存するのは、この建物と名古屋の2棟のみで、名古屋控訴院の建物も市政資料館として使われ、重文指定です。
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大通り公園の冬のイベントが札幌雪祭りで、巨大な雪像から市民の作るかわいらしいものまで、広い通りが雪像だらけになり、夜もライトアップされ、昼とは違って余計なものが見えなくってきれいです。筆者は、朝一の飛行機で行って、最終便で帰るという弾丸ツアーまがいで往復しましたが、ライトアップも見られて、十分に雪祭りを堪能しました。期間中は料金も上がって、予約が取りにくいホテルに泊まらなくても何とか楽しめます。しいて言えば、このやり方では早朝の風景を見るのは無理ですね。この雪祭りは、大通会場だけでなくすすきのでは氷の彫刻が通りいっぱいに飾られていました。また、道庁に通じる通りではかまくらもありました。
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この道庁は大通りの北側にあって、旧庁舎は明治期に建てられ、重文指定、赤煉瓦つくりの外観も美しいのですが、内部も素晴らしい建物です。夜間はライトアップされ、これもまた見ごたえありです。この道庁の庭で面白い発見をしました。左手奥に水連の池があるのですが、これがモネの水連の池にそっくり。高知県の山奥にモネの庭を模した場所があるようですが、そんな不便な場所に行かなくても見られます。
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道庁の裏には北大植物園があり13万㎡の広さに、色々な植物が植えられています。筆者が訪問の時には、ちょうどライラックや睡蓮が満開でした。植物だけでなく、門衛所、バチェラー記念館、倉庫など重文指定の下見板張りの木造の建物がずらりとそろっていてます。
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下見板張りと言えば、大通の南側にはとけいだいもあり、周りが雑然としていますが、ライトアップされると、周りの雑物が闇に消えてすっきりときれいです。
テレビのアンテナは、なるべくは高いところに設置するのが視聴エリアが広がって有利と言われています。札幌テレビ塔からテレビの送信アンテナが消えたのも、手稲山がより高い位置にあるからです。東京タワーからスカイツリーへの移設も同じ理由です。しかし、電波が届く範囲が広ければ広いほどいいかというとそうでもなく、携帯電話では、同じ周波数の電波を少し離れた場所で何度も使えるようにするため電波をやや下向きに出して届く範囲をわざと狭くしています。携帯の各社はより高速の通信を可能にする5Gを売ろうと躍起ですが、この電波はビル陰でも届かなくなる恐れもあって、特殊用途以外でこんなに高速の通信が必要なのか疑問です。
大通公園は、札幌駅の南1kmほどのところを東端のさっぽろテレビ塔から西の端の札幌市資料館まで東西に1.5kmほどの帯状の都市公園で、毎冬恒例の札幌雪祭りのメイン会場にもなるところです。講演の両側は、一方通行の道路があって、道路の向こう側には官庁やデパートなどのビルが並んでいます。戦時中は空襲からの避難場所や畑となって荒廃し、戦後も占領軍に接収され運動公園化するという歴史を持ち、1950年からの復旧事業で現在のような姿を取り戻し2011年に100周年をを迎えたそうです。
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東端のテレビ塔は1957年に開業した高さ約147mの電波塔です。開業当時はテレビ電波を発射していましたが、現在はテレビアンテナは手稲山に引っ越してしまい、FM放送の電波のみが発射されているので、さっぽろラジオ塔とでも呼ぶべきかもしれません。そういえば、東京タワーもTV放送として残っていた放送大学が全面的に衛星放送に切り替わって、ラジオタワーになったようです。しかし、札幌の観光シンボルとして展望台からの眺めは素晴らしく、観光客でにぎわっているようです。また、LEDで電飾される姿もなかなかきれいです。
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一方、西の端の札幌市資料館は、大正時代に札幌控訴院として建てられ、1973年から現在の資料館として使われ、2020年に重文に指定さました。内部はステンドグラスやカイダンスペースの吹き抜けなどなかなか豪華です。掲示法廷も保存されていて、当時の様子が分かるようになっています。外壁には札幌軟石が貼り付けられ、裁判所というお堅さとは反対に柔らかな感じがします、この札幌軟石は採石場で枯渇し、この石材を使った建物も残存数が少なくなっているそうです。控訴院の建物で現存するのは、この建物と名古屋の2棟のみで、名古屋控訴院の建物も市政資料館として使われ、重文指定です。
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大通り公園の冬のイベントが札幌雪祭りで、巨大な雪像から市民の作るかわいらしいものまで、広い通りが雪像だらけになり、夜もライトアップされ、昼とは違って余計なものが見えなくってきれいです。筆者は、朝一の飛行機で行って、最終便で帰るという弾丸ツアーまがいで往復しましたが、ライトアップも見られて、十分に雪祭りを堪能しました。期間中は料金も上がって、予約が取りにくいホテルに泊まらなくても何とか楽しめます。しいて言えば、このやり方では早朝の風景を見るのは無理ですね。この雪祭りは、大通会場だけでなくすすきのでは氷の彫刻が通りいっぱいに飾られていました。また、道庁に通じる通りではかまくらもありました。
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この道庁は大通りの北側にあって、旧庁舎は明治期に建てられ、重文指定、赤煉瓦つくりの外観も美しいのですが、内部も素晴らしい建物です。夜間はライトアップされ、これもまた見ごたえありです。この道庁の庭で面白い発見をしました。左手奥に水連の池があるのですが、これがモネの水連の池にそっくり。高知県の山奥にモネの庭を模した場所があるようですが、そんな不便な場所に行かなくても見られます。
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道庁の裏には北大植物園があり13万㎡の広さに、色々な植物が植えられています。筆者が訪問の時には、ちょうどライラックや睡蓮が満開でした。植物だけでなく、門衛所、バチェラー記念館、倉庫など重文指定の下見板張りの木造の建物がずらりとそろっていてます。
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下見板張りと言えば、大通の南側にはとけいだいもあり、周りが雑然としていますが、ライトアップされると、周りの雑物が闇に消えてすっきりときれいです。
テレビのアンテナは、なるべくは高いところに設置するのが視聴エリアが広がって有利と言われています。札幌テレビ塔からテレビの送信アンテナが消えたのも、手稲山がより高い位置にあるからです。東京タワーからスカイツリーへの移設も同じ理由です。しかし、電波が届く範囲が広ければ広いほどいいかというとそうでもなく、携帯電話では、同じ周波数の電波を少し離れた場所で何度も使えるようにするため電波をやや下向きに出して届く範囲をわざと狭くしています。携帯の各社はより高速の通信を可能にする5Gを売ろうと躍起ですが、この電波はビル陰でも届かなくなる恐れもあって、特殊用途以外でこんなに高速の通信が必要なのか疑問です。