金比羅参道にかつての賑わいの余韻を残す道標や鳥居などの石の遺跡があって、藩主の別邸跡の庭園にはバルビゾン絵画のコレクションがある美術館もあるのが丸亀でした。この美術館には、江戸から昭和にかけての雛人形を集めたひいな館もあります。ひいな館は美術館の中の展示ですが、ひな祭りの期間中に町中に2万体を越えるお雛様飾りがあふれる町が勝浦です。今回は朝市や漁師町の町並みも残す千葉県の勝浦を紹介します。
勝浦市は、房総半島の太平洋を南東に臨むいわゆる外房のやや南寄りに位置し、JR外房線の勝浦が最寄り駅となります。勝浦という地名は紀伊半島にもあり、こちらも紀伊半島の太平洋を南東に臨む場所にあります。半島こそ違え似たような地理環境に同じ地名が存在するのも面白いことです。さて、房総半島の勝浦で開催されるひな祭りですが、毎年3月3日の桃の節句を最終日としてその前の2週間程度の期間に町中がお雛様であふれます。役所のロビー、公民館の中、商店の商品に混じって、民家の庭先、さらには道路のそばには巨大なひな壇が作られています。一番の圧巻は遠見岬神社の60段の石段に飾られた200体のお雛様です。さほど広くない境内は、観光客で押し合いへし合いになり、このイヴェントの目玉的な存在のようです。日没後は片付け、翌朝に再度並べなおすのだと思いますが、その作業も大変なことでしょう。
勝浦のひな祭りは、1年の中でほんの2週間ほどしか見ることが出来ませんが、名物の朝市は、水曜が定休ですが通年で開催されています。今から400年も前から続いているそうで、朝市が始まった由来は、海のものと畑のものとを交換するためだそうです。農業と漁業の両方の産業がある勝浦ならではで、現在の朝市でも、海と畑の恵みが並べられています。朝市通りと呼ばれるとおりの突き当たりにある高照寺には、勝浦朝市発祥地の木の碑がが建てられています。朝市で売られている商品の値段はさほど安いとも思えないようですが、鮮度を考えるとお徳なのかもしれません。雑然と並べられている商品のそばには、ここでもお雛様が飾られていました。
朝市に並べられる魚介類は、勝浦港で上がったものが中心ですが、この勝浦港を拠点とする回船問屋の古い家が港近くに残されています。入り口の上に破風を置いて宮型と呼ばれる銭湯に似たような建物や白漆喰の土蔵造りなどの建物は、少々周りを圧している感じもします。商店街の中には、唐破風を持った旅館も残っていて、近代的なホテルとは一味違った雰囲気を作っています。商店街の中や、町並みの中には、大都市ではあまり見かけなくなったちょっと古さを感じる民家や商店が多く残されていて、どことなく懐かしさを感じる町並みです。
勝浦は東京から外房線の特急で1時間半ほど、アクアラインを経由するバスで行っても2時間ほどで着いてしまいます。太平洋を望んで、温暖な外房ですが、意外なほど近いと言えます。この近さのために、外房に居を構える人も有名人をはじめとして、増えているそうです。高速のインターネットが普及した現在では、オフィスなどに行かなくても自宅で仕事が出来てしまうことが多いためです。ソフトの作成や文筆業などの分野では、ネットでプログラムや原稿を送って、Skypeで打ち合わせをすれば十分かもしれません。ただ、かつて本社を神奈川県の町外れに引越しをした会社では、週末には無性にネオン街が恋しくなったとのこと、ネットでは人のぬくもりまでは伝えられないですからね。
勝浦市は、房総半島の太平洋を南東に臨むいわゆる外房のやや南寄りに位置し、JR外房線の勝浦が最寄り駅となります。勝浦という地名は紀伊半島にもあり、こちらも紀伊半島の太平洋を南東に臨む場所にあります。半島こそ違え似たような地理環境に同じ地名が存在するのも面白いことです。さて、房総半島の勝浦で開催されるひな祭りですが、毎年3月3日の桃の節句を最終日としてその前の2週間程度の期間に町中がお雛様であふれます。役所のロビー、公民館の中、商店の商品に混じって、民家の庭先、さらには道路のそばには巨大なひな壇が作られています。一番の圧巻は遠見岬神社の60段の石段に飾られた200体のお雛様です。さほど広くない境内は、観光客で押し合いへし合いになり、このイヴェントの目玉的な存在のようです。日没後は片付け、翌朝に再度並べなおすのだと思いますが、その作業も大変なことでしょう。
勝浦のひな祭りは、1年の中でほんの2週間ほどしか見ることが出来ませんが、名物の朝市は、水曜が定休ですが通年で開催されています。今から400年も前から続いているそうで、朝市が始まった由来は、海のものと畑のものとを交換するためだそうです。農業と漁業の両方の産業がある勝浦ならではで、現在の朝市でも、海と畑の恵みが並べられています。朝市通りと呼ばれるとおりの突き当たりにある高照寺には、勝浦朝市発祥地の木の碑がが建てられています。朝市で売られている商品の値段はさほど安いとも思えないようですが、鮮度を考えるとお徳なのかもしれません。雑然と並べられている商品のそばには、ここでもお雛様が飾られていました。
朝市に並べられる魚介類は、勝浦港で上がったものが中心ですが、この勝浦港を拠点とする回船問屋の古い家が港近くに残されています。入り口の上に破風を置いて宮型と呼ばれる銭湯に似たような建物や白漆喰の土蔵造りなどの建物は、少々周りを圧している感じもします。商店街の中には、唐破風を持った旅館も残っていて、近代的なホテルとは一味違った雰囲気を作っています。商店街の中や、町並みの中には、大都市ではあまり見かけなくなったちょっと古さを感じる民家や商店が多く残されていて、どことなく懐かしさを感じる町並みです。
勝浦は東京から外房線の特急で1時間半ほど、アクアラインを経由するバスで行っても2時間ほどで着いてしまいます。太平洋を望んで、温暖な外房ですが、意外なほど近いと言えます。この近さのために、外房に居を構える人も有名人をはじめとして、増えているそうです。高速のインターネットが普及した現在では、オフィスなどに行かなくても自宅で仕事が出来てしまうことが多いためです。ソフトの作成や文筆業などの分野では、ネットでプログラムや原稿を送って、Skypeで打ち合わせをすれば十分かもしれません。ただ、かつて本社を神奈川県の町外れに引越しをした会社では、週末には無性にネオン街が恋しくなったとのこと、ネットでは人のぬくもりまでは伝えられないですからね。