日本標準時の子午線の通る位置に天文科学館がある町が明石でした。明石城や科学館のあるのは、JRや山陽電車の線路の北側ですが、線路の南側にも西国街道の名残や源氏物語ゆかりの場所があります。今回は前回に続き明石の町を取り上げますが、線路の南側を紹介します。
前回に紹介の、天文科学館の東側の道を南に下ると山陽電車の人丸前駅の西側、高架を通り越したあたりに両馬側旧跡の比があります。一の谷の源平の戦いの後、敗走する平忠度に岡部六弥太が追い付いて二人の乗る馬が川を挟んで対峙した場所だそうです。線路の北側にはなるのですがやはり源平の合戦の時に平経正が討ち取られ乗っていた馬を埋めたという馬塚もあります。
さらに南に行くと国道2号線で、国道を東に行くと稲爪神社で、素っ気ない神社ですが推古天皇の頃ですから6世紀の創建です。朝鮮半島より来襲した敵を討ち取るため大山祇に祈ったところ稲妻と共に神が現れた場所に社殿が作られたのだそうです。国道を横切って南に行くと旧西国街道で、街道沿いには出格子をはめた古民家が残っています。西国街道がクランクになっている所の項番のそばには、子午線表示柱なる石柱が立っています。さらに南に突き当たると中崎公会堂で明治期に建てられた内部空間の大きな公会堂が存在感を示しています。
公会堂から西に駅の方に戻ります。明石駅の南側にある商店街が魚の棚、地元では「うおんたな」と読みます。全長は350mくらいですが、名前の通り魚屋さんが多く、中でも明石のタコを売る店が目立ちます。年末には、東京のアメヨコのようにお正月の準備の買い物客でごった返します。また。最近はくぎ煮が有名になり、春先には材料のいかなごの買い物客の行列ができます。
魚の棚を西に通り抜けて明石川の近くを南に曲がり、しばらく行くと源氏物語の「明石」のゆかりの場所に出ます。その場所には蔦の細道と、その先には無量光寺が建っています。蔦の細道は、光源氏が明石の上野基に通ったロマンの道と言われていますが、なんとも素っ気ない道ですが、角の祠に祀られているお地蔵さまが微笑んでいました。一方、無量光寺は光源氏の月見の館の跡と言われているお寺で、こちらも素っ気ない感じがします。
源氏物語は54帖からなる長編小説で、各帖ごとに主人公の光源氏の相手が変わります。明石の上の登場するのは13帖で、、書き出しからまだ1/4程度の部分になります。源氏物語にゆかりのものが沢山ありますが、その中に源氏香という香道の遊びがあります。香を5回嗅いで、そのうちのどの回が同じ香であったかということを当てるものです。この組み合わせの種類数が54になるの源氏香の名前が付けられました。参加者は、解答用紙に描かれた5本の縦棒に、同じ香と思う部分を横棒で結んで提出します。それぞれの組み合わせに、源氏物語の各帖が対応していて、回答を競うだけでなく、該当する源氏物語の帖に思いをはせる優雅な遊びのようです。ちなみに明石の帖は右のような図柄になります。人間の嗅覚は犬とは比べようもありませんが、これだけITが進んでも嗅覚に対するセンサは、まだまだ開発途上のようです。
前回に紹介の、天文科学館の東側の道を南に下ると山陽電車の人丸前駅の西側、高架を通り越したあたりに両馬側旧跡の比があります。一の谷の源平の戦いの後、敗走する平忠度に岡部六弥太が追い付いて二人の乗る馬が川を挟んで対峙した場所だそうです。線路の北側にはなるのですがやはり源平の合戦の時に平経正が討ち取られ乗っていた馬を埋めたという馬塚もあります。
さらに南に行くと国道2号線で、国道を東に行くと稲爪神社で、素っ気ない神社ですが推古天皇の頃ですから6世紀の創建です。朝鮮半島より来襲した敵を討ち取るため大山祇に祈ったところ稲妻と共に神が現れた場所に社殿が作られたのだそうです。国道を横切って南に行くと旧西国街道で、街道沿いには出格子をはめた古民家が残っています。西国街道がクランクになっている所の項番のそばには、子午線表示柱なる石柱が立っています。さらに南に突き当たると中崎公会堂で明治期に建てられた内部空間の大きな公会堂が存在感を示しています。
公会堂から西に駅の方に戻ります。明石駅の南側にある商店街が魚の棚、地元では「うおんたな」と読みます。全長は350mくらいですが、名前の通り魚屋さんが多く、中でも明石のタコを売る店が目立ちます。年末には、東京のアメヨコのようにお正月の準備の買い物客でごった返します。また。最近はくぎ煮が有名になり、春先には材料のいかなごの買い物客の行列ができます。
魚の棚を西に通り抜けて明石川の近くを南に曲がり、しばらく行くと源氏物語の「明石」のゆかりの場所に出ます。その場所には蔦の細道と、その先には無量光寺が建っています。蔦の細道は、光源氏が明石の上野基に通ったロマンの道と言われていますが、なんとも素っ気ない道ですが、角の祠に祀られているお地蔵さまが微笑んでいました。一方、無量光寺は光源氏の月見の館の跡と言われているお寺で、こちらも素っ気ない感じがします。
源氏物語は54帖からなる長編小説で、各帖ごとに主人公の光源氏の相手が変わります。明石の上の登場するのは13帖で、、書き出しからまだ1/4程度の部分になります。源氏物語にゆかりのものが沢山ありますが、その中に源氏香という香道の遊びがあります。香を5回嗅いで、そのうちのどの回が同じ香であったかということを当てるものです。この組み合わせの種類数が54になるの源氏香の名前が付けられました。参加者は、解答用紙に描かれた5本の縦棒に、同じ香と思う部分を横棒で結んで提出します。それぞれの組み合わせに、源氏物語の各帖が対応していて、回答を競うだけでなく、該当する源氏物語の帖に思いをはせる優雅な遊びのようです。ちなみに明石の帖は右のような図柄になります。人間の嗅覚は犬とは比べようもありませんが、これだけITが進んでも嗅覚に対するセンサは、まだまだ開発途上のようです。