世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

函館の元町付近の景色の良さはふ麓から海までの距離が200~300mと程よい距離のせいかもしれません

2021-09-12 08:00:00 | 日本の町並み
 日本三大夜景と世界三大夜景に名前を連ねる函館の夜景を紹介しましたが、昼間の景色も見どころが数多くある函館山の麓に東西に広がる市電の函館駅前から函館ドック前までに沿った地区を紹介しようと思います。


 ついでに、明るい間の函館山からの景色もも載せておきます。

 
 起点は函館駅の延長線上にある岸壁に係留されているかつての青函連絡船の摩周丸です。学生時代に北海道を訪れた時は、往復ともに夜行の連絡船で、函館駅の桟橋を走った記憶がありますが、現在の姿から当時の駅の構造は思い出せません。船内にレールが敷いてあって列車ごと載せて運んだ船だったのですが、意外と小さかったんだという印象です。

 
 
 
 
 市電の函館ドック前行きに乗って終点まで行きます。電停を降り左手の坂を上っていくと外人墓地で、その手前にあるのが高龍寺です。江戸初期創建の北海道では古いお寺で山門も本堂もなかなかのものです。外人墓地は右手に中国人、左手にロシア人の墓地があり、中国人墓地には中国寺院でよく見かけるお札を焼く焼却炉もあり、その向こうの海の青さが印象的です。

 
 
 高龍寺の手前を右に入って南東に進み2ブロックほど行って右に少し坂を上って右手の小高い所にあるのが旧ロシア大使館ですが工事中で入れませんでした。さらに南東に行くと聖マリア教会で、ステンドグラスが美しいとのことですが、結婚式場化していて入れませんでした。CM撮影で有名になった八幡坂を初めこのあたりからまっすぐ海を見下ろす風景は絵になります。

 
 
 
 
 
 山手の道をさらに南東に進むと旧函館区公会堂で、2階のボールルームの前のベランダから眺める景色が素晴らしく、かつてここでもてなしを受けた客人も感動したのでは無いでしょうか。公会堂の前の元町公園の端に建つのが旧北海道庁函館支庁舎で隣には旧開拓使函館支庁書籍庫と役所関連の建物が連なります。元町公園の下には旧イギリス大使館で、こちらは内部を見ることができました。

 
 
 
 
 ちょっと坂を上って戻った角にあるのが洋館と和館とが並び立つ旧相馬邸、さらに進むと右手に函館の教会を代表するハリストス正教会がありますが、こちらも工事中でした。ハリストス正教会の南東には平面図が十字架の形の聖ヨハネ教会、そして2つの教会の間の坂をちょっと下るとカトリック元町教会と教会が密集しています。

 
 
 少し北西に戻って八幡坂を下り市電通りを超えたとこrにあるのが銀行をリノベーション下ホテルで、そ先には赤い靴の少女像が立っています。交差点を渡って海沿いに行くと赤レンガ倉庫群になります。

 函館をはじめ小樽や神戸には元は銀行であった建物がホテルや焦点に生まれ変わって健在です。かつての銀行の建物は、外観が立派で頑丈なので利用価値が高くて、再開発の嵐が吹いても生き残ったのかもしれません。銀行の頑丈な建物というと辰野金吾の名前を思い出しますが、h戸建てにも旧日本銀行の支店の建物が北方民族資料館として再利用されています。明治時代に活躍した辰野の頃はコンピュータによる構造計算などはなかったでしょうから、長年の技術蓄積で頑丈な建物が建てられたのでしょう。辰野の恩師でイギリスからやってきたお雇い外人の一人のジョサイヤ・コンドルが設計した東博の旧本館は関東大震災でもろくも瓦解、イギリスには地震に対する技術蓄積がなかったからでしょうか。


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