世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

ガウデイも作品のインスピレーションを受けたといわれるモンセラートは、半日ほどの時間があればぜひとも訪れたい場所です(スペイン)

2021-09-19 08:00:00 | 世界の町並み
 前回はユーラシア大陸の西の端のロカ岬を紹介しました。ユーラシア大陸の東西南北の端農地比較的らくに行けるのは南端のインドシナ半島のマレーシアのタンジュンピアイ国立公園ですが、残念ながらジョホールバルや、東側の半島の先のデサルビーチまでで南端は極めていません。北端と東端はいずれもロシア領で簡単に行けそうもありません。話は大陸の端二なりましたが、今回はロカ岬の断崖からの連想でポルトガルのお隣スペインのモコモコの山と断崖が連なるモンセラートを紹介します。

 
 モンセラートはバルセロナの北西60kmほどにある山塊で、バルセロナのスペイン広場の地下駅ホームから出ているカタルーニャ鉄道でふもとの駅まで行き、そこからロープウェイで上ります。筆者が訪問した頃にはこのルートしかありませんでしたが、観光客の増加に対応するために現在はロ^プウェイの山麓駅の次の駅から登山鉄道が開通しこのルートでも上ることができます。麓の駅と山頂駅との間の標高差は550mほどもあり、遠くバルセロナ市街に向かって眺望が伸びています。

 
 
 このモンセラートとは、ギザギザの山都の意味で、礫岩などの堆積岩がモコモコの一度見たら忘れられないような山容を形作っています。カタルーニャ出身のガウディのインスピレーションの源がこの奇妙な山容のモンセラートと言われています。この奇妙な山にベネディクト派の修道院ができたのが11世紀で、俗世界から超越した場所は修道院の環境としては絶好だったでしょう。いくら俗世界と活舌した生活と言っても、ロープウェイや登山電車のないころの修道僧は上り下りが大変だってでしょう。

 
(写真はwikipediaより)
 モンセラートを有名にしている2つのことも修道院ゆかりのことです。一つは黒いマリア像で、もう一つはモンセラート修道院少年合唱団です。黒いマリア像は9世紀に牛飼いの少年たちが岩山の洞の中で発見したとの逸話が残り、祭壇の裏側の階段を上ったところに安置されています。左手だけがガラスの囲いから出ていて触れるようになっていて、先に進んでいった方々が触ってるのを見て、同じようにしてみました。この黒いマリア像にたどり着くまでは、かなりの行列でしたが、主堂ではちょうど結婚式の最中で、並んでいるのが苦になりませんでした。もう一つの有名な少年合唱隊が歌い始め、すごくいい気分になれました。教会での結婚式は、式を邪魔しない限り、オープンなところが多く、新郎新婦を祝福する方ならだれでもどうぞ!って感じです。ルーマニアではルーマニア正教による結婚式を最初から最後まで立ち会ってしまいました。しかし、モンセラート修道院での結婚式は最高の雰囲気の一つでした。

 見どころの多いバルセロナですが、半日程度の時間を作ることができればモンセラートはz人も訪れたい場所の一つです、ただ、最近は人気が出て、混雑がひどくなり、乗り物も、修道院の黒いマリア像も長蛇の列を覚悟なのだそうです。長蛇の列と言えば、病院や美術館を思い出しますが、最近になってコンピュータによるオンラインの予約ができるシステムの導入が進んでいるようです。特に、コロナ禍の中で、待合室で蜜状態で長時間待たされる心配が減ったことはありがといことです。一方、美術館の予約が進んだのは、ほかならぬコロナ禍のためのようで、予約のシステムで入場制限をして、会場の蜜状態を避けようということだったようです。炎天下を長時間ならばされることが無くなったのはありがたいのですが、展覧会の主催者が変わるごとにシステムが変更され、先払いで予約変更やキャンセルができないのは、ちょっとあくどい感じがします。


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