12月17日の夜、ハイビジョンスペシャル「里山・人と自然がともに生きる」をやっていた。
田んぼに小川、雑木林と、人々が長い年月をかけて作り上げてきた暮らしの場・里山は、多くの生き物たちを育んできたかけがいのない豊な自然でもある。自然写真家の今森光彦さんの映像を交えて、琵琶湖畔に残る里山の人々と自然が共存する姿を詩情豊に描いた作品。
(全部見たわけではないのだが)見所は満載だ。
美しい曲線を描き、人の手でキレイに保たれている棚田。
そこに生きるヤゴ、ミズカマキリ、タイコウチ、タガメ等の水生昆虫。
田で生まれ川を経て湖に戻るナマズ。雑木林の甲虫類などなどなど。
いろいろあるのだが、今回特に「懐かしい~」と思った所がある。
里山の家をバックに手前に花が写ってるシーンだ。
私が小さい頃、どこの家でも周りには庭や畑もあり、家と家との境も分からない。その所々で春~秋までは花が咲いていた。TVでも映っていた花もあった(名前は分からない)と記憶している。
今思うと、花だけでは、家だけではそれほど思わなかったろう。花と家が一緒になることで思い出した。不思議だ~ね。
この里山は滋賀県の「仰木(大津市)」という所で、1998年(平成10年)11月8日に放送したものだ。
棚田は傾斜地に等高線に沿って作られ、面積は小さい。軽自動車も入らない所もある。どこでもそうだが、高齢化と不便さで放置されていく田が増えている。
また、水田を効率的に利用するために水田の形を四角にして一枚あたりの水田の面積を増やしていく土地改良事業(圃場整備)もすでに始まり、土を入れ、小山を削って平らにしていく。
美しい景観はいつまで保たれるのであろうか。
仰木の里山、インターネット新聞及び関連記事は是非みていただきたいものだ。
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